鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

風光る(その2)

2014-02-28 16:15:26 | 写真俳句

笑む羅漢悩む羅漢や風光る

(えむらかんなやむらかんやかぜひかる)

松山俳句ポストで「人」選をいただいた句です。

 

風光るそれでも笑まぬ火炎仏

(かぜひかるそれでもえまぬかえんぶつ)

 

2月の写真俳句を デジブック と アルバム にまとめました。

よろしければ、クリックしてご覧ください。


風光る

2014-02-24 19:32:16 | 写真俳句

風光るまた青春を語る老い

(かぜひかるまたせいしゅんをかたるおい)

カラオケ喫茶でのことです。

写真は、これも、オルゴール展での撮影です。

 

翻る巫女の裳裾や風光る

(ひるがえるみこのもすそやかぜひかる)

これは、オルゴールではありません(笑)

 

≪お知らせ≫

田舎の親戚で不幸がありましたので、数日休むことになりそうです。


紅梅

2014-02-22 20:17:32 | 写真俳句

紅梅や教へ子の名の絵馬一つ

(こうばいやおしえごのなのえまひとつ)

松山俳句ポストの「人」選句。

大阪天満宮でのことを思い出しての一句です。

 

紅梅やお初徳兵衛恋語り

(こうばいやおはつとくべえこいがたり)

大阪のお初天神での一句。

「曽根崎心中」の、お初に由来して呼ばれる。


春灯

2014-02-20 18:43:18 | 写真俳句

したためる恋の文かな春灯し

(したためるこいのふみかなはるともし)

前記事に続いて、オルゴール展での撮影です。

このピエロ君、実際に恋文を書いているんですよ。

書いているいるうちに居ねむりもします。

前のランプにも、実際に火をつけて、オルゴールを作動させます。

 

春灯や深き記憶の子守唄

(しゅんとうやふかききおくのこもりうた)

これらのオルゴールは、普段は、京都嵐山の

「オルゴール博物館」に置かれています。

 

      2月11日~20日の、つぶやき句を自選32句にまとめました。

     観梅や昔万博ありし丘               秀吉の夢の跡地の梅見かな

     太陽の塔の見下ろす梅見かな          春氷餌にあぶれし鴉かな

     春氷割りて吐きたる本音かな           強がりに潜む危うさ春氷

     春氷溶けて風にと化しにけり           蛤鍋に寡黙の殻の開きけり

     蛤鍋やつひに本音を語りだし           蛤の如き少女の寡黙かな

     蛤の焼かれやうやう目覚めけり         飛びゆけよシリアの空へいかのぼり

     をさな日のあれは幻いかのぼり         蛤の焼かれやうやう目覚めけり

     しらじらと言い訳すまじ春満月          天網の疎にして漏れず春満月

     木の芽和酒の味知る齢となり          木の芽和地酒の辛め酌むが好し

     木の芽和恋を初めしは十二歳          ゆらめくは天使の影か春ともし

     早々と消えし春の灯老家庭            春の灯のつひに睡魔を誘ひけり

     猟期果つ畑に鹿出て猪の出て          銀熊を射たるをみなや猟期果つ

     戦さなほ人世に果てず猟期果つ         雨水かなひとりしたたる蛇口の音

     雨水かな水ある星に生かされて         猫の恋やんちやな仔猫てふお店

     野良一匹拾われゆきぬ猫の恋          騙すのが下手なあの人猫の恋

     艶やかにモンローウオーク猫の恋        猫の恋やんちやの仔らもお年頃

 


雑詠

2014-02-18 19:04:11 | 写真俳句

 しらじらと言ひ訳すまじ春の月

 (しらじらといいわけすまじはるのつき)

しらじらしい言い訳はするまい。お月様が見通しだ。

先日、ツイッターでつぶやいた句(推敲)にこの写真。

大阪「あべのハルカス」のオルゴール展で撮影。

 

二ン月やここらで一つ大欠伸

(にんがつやここらでひとつおおあくび)

松山俳句ポスト落選句。

新年から入っていた心の力みをここらで抜いて一息・・・・です。

大阪「あべのハルカス」のオルゴール展で撮影。

大きなオルゴールです。


春満月、春の雪

2014-02-16 18:51:20 | 写真俳句

春満月結弦の一矢射たりけり

(はるまんげつゆづるのいっしいたりけり)

羽生結弦君、やりましたね。

結弦→弓弦→一矢(いっし)。

写真は、あべのハルカスでのオルゴール展にて撮影。

もちろんオルゴールです。

 

春雪や昔遊びの童唄

(しゅんせつやむかしあそびのわらべうた)

前記事での写真に一句つけました。

童心に戻って。

 

頑張ってつひに消えけり雪まろげ

(がんばってついにきえけりゆきまろげ)

 


春の雪

2014-02-14 18:19:02 | 写真俳句

春雪や消えぬあの日のわだかまり

(しゅんせつやきえぬあのひのわだかまり)

人に誰でも、わだかまりを抱えておられることでしょう。

私も・・・・やはり一番のわだかまりは、

幼い私を置いて、嫁いだ、あの日の母の事かな?

 

故郷は越前湯尾春の雪

(ふるさとはえちぜんゆのおはるのゆき)

先日、3つの故郷を書きましたが、

思い出一番の故郷は、中学まで過ごした、南越前町湯尾。

母を恋いつつ過ごした、幼少年期でした。

今頃は、春の雪が降っていることでしょう。

特急が行く、まさにこの場所の家が、私の過したところです。

 

 

こちら大阪でも、珍しい積雪があり、遊んでみました。


春の夢

2014-02-12 19:58:44 | 写真俳句

春夢や我に三つの故郷あり

(はるゆめやわれにみっつのこきょうあり)

一つは、生まれた、福井県敦賀市、

二つは、中学まで育った、福井県南越前町湯尾(ゆのお)、

三つは、鎌田家に入った後の、福井県越前市。

湯尾の夢が一番よく出て来ます。

 

春夢や故郷は祖母のゐるままに

(はるゆめやこきょうはそぼのいるままに)

二つ目の故郷、湯尾は一番よく夢に出て来ます。

まだ元気な祖母がいる、その時のままに。

↓推敲

春夢や故郷は祖母の在りしまま

 

     投稿句ありがとうございます。

半円の端は故郷冬の虹  ヨーコちゃん


垂氷

2014-02-10 20:46:15 | 写真俳句

垂氷溶けそして速水となりにけり

(たるひとけそしてはやみとなりにけり)

冬の季語ですが、昨年ツイッターで詠んだ句(推敲)に写真をつけました。

 

宮水の垂氷となりし筧かな

(みやみずのたるひとなりしかけいかな)

これも昨年詠んだ一句です。

写真は、お宮の水でも筧でもありませんが・・・。

 

      2月1日~10日のつぶやき句を自選32句にまとめました。

    寒肥や裏目が出ても通す筋              壁あれば基礎に戻らむ寒の肥

    縁の下に力持ちあり寒の肥              千枚漬京都四条の老舗かな

    大成の陰に努力や寒の肥               千枚漬京都丹波の妻なりて

    はんなりと千枚漬けのねばりかな           善人の顔して柊挿しにけり

    柊を挿せば我が身の痛さかな             柊を挿す煩悩と鬩ぎあひ

    童歌流す売り場や春立ちぬ              約束にルーズなあいつ寒戻る

    寒戻る拗ねる市長の辞職かな             虚ろなる首相答弁戻り寒

    京水菜丹波に嫁しし老義母かな            山深き丹波の里の水菜かな

    春の日やマネキンだけに似合ふ服          春の日や円空仏の笑ふ貌

    春の日や五百羅漢のそれぞれに           春の日や優し少女も反抗期

    夕東風のソチへソチへと向かふかな        夕東風や太平洋に低気圧

    夕東風や飛行機雲の伸びゆけり           夕東風や井戸端話尽きもせず

    降らせたき五輪のソチへ春の雪            備へれば期待も生るる春の雪

    春雪やあの日の溶けぬわだかまり          柊挿す隠れん坊の鬼泣けり

    料峭や故郷の夢で覚めし朝              春夢や我に三つの故郷あり

    料峭や愛子に涙後の笑み               病む目にも見える故郷や春の夢

 


冴返る

2014-02-08 18:56:12 | 写真俳句

地図になき浄土の道や涅槃西風

(ちずになきじょうどのみちやねはんにし)

昨年のつぶやき句に写真をつけました。

 

おはように返事せぬ子や冴返る

(おはようにへんじせぬこやさえかえる)

反抗期を迎えたのでしょうか。

声をかけても返事をしてもらえませんでした。