鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

蕨摘み

2015-04-29 17:08:46 | 写真俳句

つくづくと母居ぬ里や蕨摘み

(つくづくとははいぬさとやわらびつみ)

母は施設暮らし。蕨摘みしながらも気になる。

 

蕨摘む老いの背をなほ丸くして

(わらびつむおいのせをなおまるくして)

 


蓮華草

2015-04-27 17:19:09 | 写真俳句

げんげ摘む少女らはまだ恋知らず

(げんげつむしょうじょらはまだこいしらず)

 

げんげ野や母役子役夫役

(げんげのやははやくこやくおっとやく)

昔、蓮華田で遊んだ、ままごとの思い出。

しりとり五七五、「夫」に繋ぎました。


惜春

2015-04-25 16:55:37 | 写真俳句

春嵐どこ吹く風の羅漢かな

(はるあらしどこふくかぜのらかんかな)

しりとり五七五参加句。

「風」に繋ぎました。

 

髪ほつる供養人形春惜しむ

(かみほつるくようにんぎょうはるおしむ)

しりとり五七五参加句。

「ほつる」に繋ぎました。

 


電車と芝桜

2015-04-23 17:06:51 | 写真俳句

ことことと里の電車や芝桜

(ことこととさとのでんしゃやしばざくら)

母の入っている施設の部屋から見える風景です。

福井鉄道、福武線。

2輌編成の、可愛い電車が、コトコトと走っています。

 

清明てふ無人の駅や芝桜

(せいめいてふむじんのえきやしばざくら)

母の部屋からすぐのところにこの駅があります。

様子を見ていると、気が紛れます。

 


サクラソウ

2015-04-21 17:42:23 | 写真俳句

寅さんの旅路は何処桜草

(とらさんのたびじはいずこさくらそう)

寅さんが逝ってからもう随分の年月を経ました。

妹の“さくら”も老いましたね。

 

桜草町の工場の隅にかな

(さくらそうまちのこうばのすみにかな)

家の近所の工場から、機械音が聞こえてきます。

 


東をどり

2015-04-13 16:10:28 | 写真俳句

4月15日より数日留守します。

訪問、コメントできませんので、ご容赦ください。

 

助六の決め振り東をどりかな

(すけろくのきめぶりあずまをどりかな)

今回の記事は、2012年のつぶやき句に写真をつけてみました。

京都の「都をどり」にならって、東京新橋の花街の芸妓の始めた舞踊。

 

いなせ振り艶振り東をどりかな

(いなせぶりつやぶりあずまをどりかな)

 


花筏

2015-04-11 18:13:15 | 写真俳句

業平の和歌なるけふの桜かな

(なりひらのわかなるけふのさくらかな)

しりとり五七五、「平」に繋いだ一句です。

桜の散るを見ていると、

「世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」

という在原業平の心境がしみじみと。

 

待つことに倦みし独りや花筏

(まつことにあみしひとりやはないかだ)

しりとり五七五、「倦み」に繋ぎました。

 

琴の音に引き寄せられて花筏

(ことのねにひきよせられてはないかだ)

 

      4月1日~10日のつぶやき句を32句にまとめました。

     髪伸びる人形秘話や万愚節         万愚節夜な夜な笑める裸婦の像

     自分史に隠す一話や万愚節         吉崎の肉付き面や万愚節

     弾け来る園児らの歌熊ん蜂         高笑ふ髭面爺や熊ん蜂

     新ピカのランドセル行く上り簗        ぴちぴちと跳ねる少女や上り簗

     少年であったことあり上り簗         春月や道頓堀は不夜の街

     遠き日の恋の記憶や春月夜         春月や人には見えず野良の夢

     春月や君の心の見えぬまま         清明や羅漢一体大笑ひ

     清明や白寿の歌う青春歌          清明やなささうである表裏

     清明やゆっくり回る水の星          四十年の夫婦の機微や糸柳

     糸柳やがては風と化す身かな        糸柳器用不器用紙一重

     糸柳風が背を押す元気かな         畦を行く腕白五人蝌蚪の紐

     蝌蚪の紐村に嫁御の来るさうな       教室に輝く瞳々や蝌蚪の紐

     ハミングの童唄かなチュウリップ      忘れてた夢を見にけりチュウリップ

     七十路は未だ生き足らず仏生会       天国に行ったあいつやチュウリップ

     遺すもの特に無けれど菊を植う       春芝やフォークダンスの手の温み

     青春を歌ひし日々や春の芝         少年の清き挨拶春の芝

 

 


スノードロップ、スノーフレーク

2015-04-09 16:17:31 | 写真俳句

初恋は真白なりけり松雪草

(はつこいはましろなりけりまつゆきそう)

スノードロップ(松雪草)

 

風に音聞くや鈴蘭水仙花

(かぜにおときくやすずらんすいせんか)

スノーフレーク(大待雪草・鈴蘭水仙)

風に、鈴の音が聞こえるような花です。

 

松雪草部活駆け行く路辺にかな

(まつゆきそうぶかつかけゆくろべにかな)

近所の中学校の道端に咲いていたのですが、

写真は松雪草でなく、鈴蘭水仙です。


木蓮

2015-04-07 16:58:19 | 写真俳句

木蓮やトランペットの女高生

(もくれんやとらんぺっとのじょこうせい)

近所の河川敷で練習している女生徒をイメージして詠みました。

 

木蓮や暮らしに悲喜のこもごに

(もくれんやくらしにひきのこもごもに)

近所のマンションの紫木蓮です。

マンションの方々の暮らしを想像して詠みました

 

教え子を刻む年輪紫木蓮

(おしえごをきざむねんりんしもくれん)

先日、40年ぶりの、教え子のクラスの集いがありました。

10歳下の58歳の集いですから、

それぞれに刻まれた年輪が感じられました。