鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

花見

2013-03-30 05:28:53 | 写真俳句

お花見や垂れ枝に結ぶ恋御籤

(おはなみやたれえにむすぶこいみくじ)

花粉症のために、花見に出れません。

以前に撮った写真で雰囲気を味わうことにしました。

京都円山公園の桜2枚です。

 

見得を切る如き枝垂れの花見かな

(みえをきるごときしだれのはなみかな)

歌舞伎の、見得を切るポーズを重ねて詠みました。

 

投稿句有難うございました。

花曇雨さえ花の脇者で    よしさん

 

3月の写真俳句作品をデジブックアルバムにまとめました。

宜しければ、それぞれをクリックしてご覧ください。

 

リンク→鎌ちゃんの写真短歌写真俳句アルバム


辛夷と木蓮

2013-03-28 05:39:55 | 写真俳句

応援の白手袋や辛夷咲く

(おうえんのしろてぶくろやこぶしさく)

甲子園の選抜高校野球の応援団をイメージしました。

「手袋」が冬の季語なのですが、ここは「辛夷」がメインと言うことで。

 

もくれんの膨らみ陽光まどかかな

(もくれんのふくらみひかりまどかかな)

 紫木蓮も今が盛りのようです。

 

投稿句有難うございました。

古久谷にやはり合わぬな花の枝  よしさん

 

リンク→鎌ちゃんの写真短歌写真俳句アルバム


残雪

2013-03-26 05:50:12 | 写真俳句

残雪や北国街道関の跡

(ざんせつやほっこくかいどうせきのあと)

先日、ツイッターで、「残雪」の季語出ましたので、

詠んだ中からアップします。

今日の2枚の写真は、2月のものですから、

実際には、こんなにも雪は残っていません。

この写真は、福井県南越前町の「板取の宿跡」です。

この近くに、関所跡があります。

 

故郷へ辿る峠路残る雪

(ふるさとへたどるとうげじのこるゆき)

先日の帰省の時を思い出しての一句ですが、

雪は、こんなにも残っていませんでした。

国道161号の滋賀県と福井県の県境の峠です。

 

残雪や日に一本の峠バス

ツイッターの皆さんの支持をたくさんいただいた一句です。

上記写真の、湖国バスは、日に6本あるようです。

 

投稿句有難うございました。

雀の子見よう見まねで餌拾い  よしさん

 

リンク→鎌ちゃんの写真短歌写真俳句アルバム


春の色

2013-03-24 05:39:25 | 写真俳句

旅立ちの衣まとへば春の色

(たびだちのころもまとえばはるのいろ)

この時期は、新しい旅立ちの時期でもあります。

ハクモクレンの咲き姿は、希望の明日を思わせますね。

今年は、撮影時期を逸しましたので、去年の写真です。

 

春色や別れの色と出会い色

(しゅんしょくやわかれのいろとであいいろ)

春は、別れの時期でもあり、

新しい出会いの時期でもあります。

 

春色の先ずは黄色に始まれり

(しゅんしょくのまずはきいろにはじまれり)

春の初めは、黄色の花が多いですね。

これは、黄色のチューリップです。

 

リンク→鎌ちゃんの写真短歌写真俳句アルバム


郷の朝

2013-03-22 05:55:26 | 写真俳句

春霜の綺羅なす里の朝かな

(しゅんそうのきらなすさとのあしたかな)

先日の帰省の時の一枚です。

遅霜がキラキラと綺麗でした。

 

つくしんぼ郷のやうやう目覚めけり

(つくしんぼさとのようようめざめけり)

故郷はようやく冬の眠りから覚めたようです。

      3月11日~20日の、ツイッターつぶやき句をまとめました。

                         (一部省略、一部推敲)

    まだ二年もう二年かな震災忌            鎮魂の大地に春や老いの佇つ

    震災忌亡き娘に語る母のあり            黙祷の一分間や震災忌

    子を孫を親を失い震災忌               自分らしく生きるを誓ひ震災忌

    ない希望作ればいいと震災忌             春色や別れの色と出会い色

    春色や相撲幟のはためけば             春色は涙の色と覚えけり

    旅立ちの衣まとへば春の色              春色やマネキンの脚すらり伸び

    春色の先ずは黄色に始まれり            湯巡りの人のそぞろに柳の芽

    芽柳や白秋生家のなまこ壁              不器用に生きて六十路や柳の芽

    芽柳や老いて可愛くあれと言ひ           柳の芽直哉泊りし古旅館

    峠路を越えて越前春ならい               母残し郷離(か)る路や春ならい

    老い母に吐きたる語気や春ならい          雪割や真白き歯して山男

    春北風や数珠を片手に修行僧            すそわけの団子いただく彼岸かな

    雪割りて先祖参りの津軽かな              雪割の辿るアルペンルートかな

    雪割りて郷越前の目覚めけり              雪割や六十路と言へど若手にて

    道草の許される齢蓮華草                道草の時に楽しき蓮華草

    ままごとの簪さして蓮華草                ままごとの幼き恋や蓮華草

    初恋と知らずげんげの花冠                園児らの声駆け回り紫雲英の田

    げんげ田を鋤く牛何を思ふやら             春分や延命水に人の列

    悲しみのなき人あらずお中日              春分や仏間の遺影笑みて見え

    春分や尼僧の少し艶めきて               老僧の脚の危うさお中日

 


仲春雑詠

2013-03-20 05:29:48 | 写真俳句

椿落つ侍たちの夢つひえ

(つばきおつさむらいたちのゆめついえ)

 WBCでの、侍ジャパンの3連覇ならず。残念!!

 

凍ゆるむ美容水出る筧かな

(いてゆるむびようすいでるかけいかな)

京都の八坂神社の、美御前社の前に、この水が出ています。

 

つちふるや若須の岳のけぶるほど

(つちふるやわがすのたけのけぶるほど)

故郷の家からの風景です。

これまで何度か、この角度から写していますが、

何故かいつも、写真が傾いてしまいます。

遠く黄砂に霞んで見えるのが若須岳です。

  

リンク→鎌ちゃんの写真短歌写真俳句アルバム


卒業

2013-03-18 05:33:50 | 写真俳句

卒業や震災世代てふ世代

(そつぎょうやしんさいせだいというせだい)

今年高校を卒業する子たちは、

阪神淡路大震災の年に生まれ、

中越沖地震、能登半島地震、東日本大地震など、

大きな地震を体験してきました。

土筆の姿に、そんな彼らの姿を重ねて詠みました。

 

卒業子明日は巌を越えむかな

(そつぎょうしあすはいわおをこえんかな)

大きな希望を抱いて旅立つ卒業の子たちを、

岩の陰で成長してきた蕗の薹に重ねて詠んでみました。

 

リンク→鎌ちゃんの写真短歌写真俳句アルバム


東日本震災忌

2013-03-12 05:55:35 | 写真俳句

《お知らせ》

今日13日より数日留守にします。

皆様への訪問、コメントできませんことをご容赦ください。

 

鎮魂の日の巡り来てクロツカス

(ちんこんのひのめぐりきてくろっかす)

3月11日の、東日本大震災忌に詠んだ句です。

写真は、京都植物園での撮影です。

 

被災地の子らの歌声花は咲く

(ひさいちのこらのうたごえはなはさく)

この句の季語は「花」です。

「花」は「桜」をさすのですが、

京都植物園の福寿草で代用しました。

「花は咲く」は、NHKで聞くあの歌です。

♪ 花は花は花は咲く ♪です。

 

震災忌今日も息子を探す父

ツイッターで多くの支持をいただいた句です。

 

     3月1日~10日のツイッターのつぶやき句をまとめました。

                         (一部省略、一部推敲)

 

    純愛を語りし日々や花ミモザ            ミモザ咲く昔歌ひし別れ歌

    くるり向く笑つた顔や花ミモザ            想ひ出す笑顔のあなた花ミモザ

    春動く手水の鉢の鏡面に              去るものも迎へるものも春動く

    里山の風のやはらに春動く             春動く等圧線の広まりて

    古雛や愛でる夫婦の共白髪            店街に歌の流れて雛祭り

    美人雛横目で見たき男雛かな           想い出は無きと言ふ妻雛祭り

    赤提灯くぐるに早き春の夕             見つからぬかくれんぼうや春の夕

    春の夕北原ミレイの歌一つ              故郷の山路や紫華鬘咲く

    前垂れの赤き稲荷の梅見かな           観梅や柏手響く古社

    観梅や天神様へ参る路                観梅や天神様へ参る路

    啓蟄や鶏鳴遠く聞こへきて              啓蟄や寝ぼけ眼の猫の声

    啓蟄やだんだんだあれが見つかった       啓蟄や小さなあんよが見えている

    白鳥帰る海のまだまだ荒るるとも         白鳥の帰るや我も故郷へ

    白鳥帰るデクレシェンドの声引きて        白鳥帰る夢見る明日があればこそ

    売れ残る雛人形や雛納                雛納婚活合コン効あらず

    雛納つひに子宝得ぬままに             雛納村に嫁御が来るさうな

    雛仕舞ひシャッター街のまた寂し          ものの芽やニキビ気にする女の子

    ものの芽や老いて目覚むる恋心          ものの芽やときめきし日々遠くなり

    隣家より嬰児の声やもの芽時           ヤンママの話の尽きずつちふれり

    凍ゆるむ美容水出る筧かな             装ひてカラオケ喫茶凍ゆるむ

 

リンク→鎌ちゃんの写真短歌写真俳句アルバム


ものの芽

2013-03-10 05:38:33 | 写真俳句

ものの芽や青春の日の忘れ物

(もののめやせいしゅんのひのわすれもの)

今回の写真は、京都植物園での撮影のものです。

 

青き踏む京北山のひと日かな

(あおきふむきょうきたやまのひとひかな)

京都植物園でみつけたクロッカスです。

 

ものの芽や除染進まぬ大地にも

(もののめやじょせんすすまぬだいちにも)

京都植物園でみつけたユキワリイチゲです。

 

投稿句ありがとうございました。

病院の一部屋明かし月朧   よしさん

 

リンク→鎌ちゃんの写真短歌写真俳句アルバム


観梅

2013-03-08 05:37:58 | 写真俳句

観梅に目で追ふ和服美人かな

(かんばいにめでおうわふくびじんかな)

‘花より団子’ならぬ‘花より美人’です。

それが、男というものでしょう。

以前に使った写真の再使用です。

 

嬰児の手伸ばす先の梅花かな

(みどりごのてのばすさきのばいかかな)

 

観梅や天神様の絵馬祈願

(かんばいやてんじんさまのえまきがん)

 

リンク→鎌ちゃんの写真短歌写真俳句アルバム