鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

風船蔓

2012-09-29 05:35:48 | 写真俳句

夢見し頃ありきふうせん蔓かな

(ゆめみしころありきふうせんかずらかな)

 

夢少し褪せてふうせん蔓かな

(ゆめすこしあせてすうせんかずらかな)

 

笑みの種秘めて風船蔓かな

(えみのたねひめてふうせんかずらかな)

風船蔓は、この種のハートマークが可愛いですね。

笑みを誘われます。

 

投稿句有難うございました。

我関せずどこに風かな新松子  よしさん

 

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ねこじゃらし

2012-09-27 06:05:08 | 写真俳句

門番の猫のすごむ目ねこじやらし

(もんばんのねこのすごむめねこじゃらし)

 

今回は、ねこじゃらし(えのころ草)2題です。 

散歩中、すごまれてしまいました。

 

ゑのころの靡きや競ふことのなく

(えのころのなびきやきそうことのなく)

 

ねこじゃらしは、勝手な動きしませんね。

風に靡くときは、皆一緒に同じ方向へ。

 

投稿句有難うございました。

雨降りの邯鄲夢を弄(まさぐ)りぬ   よしさん

 

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時鳥草

2012-09-25 05:50:20 | 写真俳句

月残る朝に鳴けや杜鵑草

(つきのこるあしたになけやほととぎす)

まだ杜鵑草は咲いていないのですが、

ツイッターでこの季語が出されましたので詠みました。

写真は一昨年の10月のものです。

「ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば・・・」の本歌取りです。

「月」も秋の季語なので、重なりましたが・・・・。

 

老い母の早寝早起き時鳥草

(おいははのはやねはやおきほととぎす)

 

弟の蘇る声時鳥草

(おとうとのよみがえるこえほととぎす)

まだ、声というほどにもなってないのですが、

先日、携帯で、か細い声を聞くことができました。

まだ、回復とは言えませんが、

リハビリも始まり、光明が見えてきた気がします。

ご心配いただき、有難うございました。

 

投稿句有難うございました。

逸れ雲菜種蒔くひと置き去りに  よしさん

 

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恋心

2012-09-23 06:38:30 | 写真俳句

秋桜を揺らす風あり恋心

(こすもすをゆらすかぜありこいごころ)

しりとり五七五で「恋」が出ましたので

久しぶりに恋の気分を詠んでみました。

 

咲き残るオクラの花や老いの恋

(さきのこるおくらのはなやおいのこい)

「オクラ」だと秋の季語ですが、

「オクラの花」となると夏だそうですね。

咲き残りということで、大目に見てください。

 

投稿句有難うございました。

ひっそりと猫の潜れる通草垣   よしさん

 

      9月9日~22日のツィッター句をまとめました。

                 (ブログで発表済みは除いています。) 

   栃若の昔ありけり九月場所          小のよく大を投げけり九月場所

   ピーマンや人生ほど良き焼き頃と       我が貌に似てピーマンの美味きかな

   竹を伐る人なく村の老いにけり        三十八年添ひて半ばや竹の春

   園児らと声交わすごと爺案山子        山里の営み確と曼珠沙華

   炭焼きの爺の一服煙管草           福神の群れ咲く池や秋の風

   尖閣に波なほ高き野分かな          笑みの種秘めて風船蔓かな

   ママ老いて交わす一献新走          まだ時にあらずと庭の杜鵑草

   月残る朝(あした)に鳴けや杜鵑草      郷の家(や)は老い独りなり時鳥草

   老い母の早寝早起き時鳥草          弟の蘇る声時鳥草

   谷ぬうて稔り田溢るる如きかな        人老いて猿の柿喰う山家かな

   えのころの靡くや競うことのなく         虫籠の如くカラオケ喫茶かな

   高層に虫籠を聞く都会かな           虫籠の虫の心根知らずして

   秋分を探す野辺路や老い二人         秋分や醜聞聞かぬ日々のなく

   秋分の墓に線香くゆりけり            秋分の窓開け放つ掃除かな

   良妻の夜顔となる飲み屋かな

 

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へちま

2012-09-21 06:31:45 | 写真俳句

吹く風に身任せ生きむ糸瓜の忌

(ふくかぜにみまかせいきんへちまのき)

9月19日は正岡子規の忌日、子規忌(糸瓜忌)でした。

 

 糸瓜忌や時にへそ曲げ生くもよし

(へちまきやときにへそまげいくもよし)

 

園児らの声よ届けよ天高し

(えんじらのこえよとどけよてんたかし) 

今日の写真は、近所の幼稚園の糸瓜です。

糸瓜の花の背景に見られるのが、その幼稚園です。

 

投稿句有難うございました。

馬追の猫を追いかけ二階まで  よしさん

 

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やっと秋

2012-09-18 07:54:10 | 写真俳句

忍び足差し足秋の来たりけり

(しのびあしさしあしあきのきたりけり)

今日の写真は青鷺ですが、青鷺は夏の季語なもので

入れることができませんでした。

やっと、秋めいてきましたね。

 

 

野の鳥の和む眼差し秋の風

(ののとりのなごむまなざしあきのかぜ)

 

投稿句有難うございました。

湖に四方を閉める霧襖   よしさん

 

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越前焼

2012-09-15 05:52:56 | 写真俳句

秋風のひと刷き越前古窯かな

(あきかぜのひとはきえちぜんこようかな)

越前陶芸村での撮影です。

越前焼は日本六古窯の一つとされています。

 

内外の深き混沌秋の愁

(うちそとのふかきこんとんあきのしゅう)

 

 投稿句有難うございました。

大空は油滴天目秋深む   よしさん

 

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