月残る朝に鳴けや杜鵑草
(つきのこるあしたになけやほととぎす)
まだ杜鵑草は咲いていないのですが、
ツイッターでこの季語が出されましたので詠みました。
写真は一昨年の10月のものです。
「ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば・・・」の本歌取りです。
「月」も秋の季語なので、重なりましたが・・・・。
老い母の早寝早起き時鳥草
(おいははのはやねはやおきほととぎす)
弟の蘇る声時鳥草
(おとうとのよみがえるこえほととぎす)
まだ、声というほどにもなってないのですが、
先日、携帯で、か細い声を聞くことができました。
まだ、回復とは言えませんが、
リハビリも始まり、光明が見えてきた気がします。
ご心配いただき、有難うございました。
投稿句有難うございました。
逸れ雲菜種蒔くひと置き去りに よしさん
秋桜を揺らす風あり恋心
(こすもすをゆらすかぜありこいごころ)
しりとり五七五で「恋」が出ましたので
久しぶりに恋の気分を詠んでみました。
咲き残るオクラの花や老いの恋
(さきのこるおくらのはなやおいのこい)
「オクラ」だと秋の季語ですが、
「オクラの花」となると夏だそうですね。
咲き残りということで、大目に見てください。
投稿句有難うございました。
ひっそりと猫の潜れる通草垣 よしさん
9月9日~22日のツィッター句をまとめました。
(ブログで発表済みは除いています。)
栃若の昔ありけり九月場所 小のよく大を投げけり九月場所
ピーマンや人生ほど良き焼き頃と 我が貌に似てピーマンの美味きかな
竹を伐る人なく村の老いにけり 三十八年添ひて半ばや竹の春
園児らと声交わすごと爺案山子 山里の営み確と曼珠沙華
炭焼きの爺の一服煙管草 福神の群れ咲く池や秋の風
尖閣に波なほ高き野分かな 笑みの種秘めて風船蔓かな
ママ老いて交わす一献新走 まだ時にあらずと庭の杜鵑草
月残る朝(あした)に鳴けや杜鵑草 郷の家(や)は老い独りなり時鳥草
老い母の早寝早起き時鳥草 弟の蘇る声時鳥草
谷ぬうて稔り田溢るる如きかな 人老いて猿の柿喰う山家かな
えのころの靡くや競うことのなく 虫籠の如くカラオケ喫茶かな
高層に虫籠を聞く都会かな 虫籠の虫の心根知らずして
秋分を探す野辺路や老い二人 秋分や醜聞聞かぬ日々のなく
秋分の墓に線香くゆりけり 秋分の窓開け放つ掃除かな
良妻の夜顔となる飲み屋かな