鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

アガパンサス

2012-06-29 05:46:53 | 写真短歌・写真俳句

梅雨寒の花のレイニイブルウかな

(つゆざむのはなのれいにーぶるーかな)

アガパンサスの花が咲き始めました。

ただ今、チャン・ウンスクの歌

「赤坂レイニー・ブルー」にはまっています。

 

愛の花の青は雨色五月雨るる

(あいのはなのあおはあめいろさみだるる)

アガパンサスは、ギリシア語のアガペー(愛)と、

アントス(花)に由来するそうです。

すなわち、「愛の花」という意味ですね。

 

投稿句有難うございました。

雀出づ花も小さき夏が萩   よしさん

 

6月の写真俳句作品を、アルバムデジブックにまとめました。 

 

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夏野菜の花

2012-06-27 05:33:08 | 写真短歌・写真俳句

住み古ればここも都ぞ茄子の花

(すみふればここもみやこぞなすのはな)

我が家の、近所の畑の茄子の花です。

この街に住んで四十数年、こうした光景も、大切なものになりました。

 

自慢するほどのことなく花胡瓜

(じまんするほどのことなくはなきゅうり)

観賞用の花と違って、

とりたてて目立つわけでもない胡瓜の花ですが、

ちゃんと存在感を示し、美味しい胡瓜になってくれます。

とりたたて自慢することもない、我が半生と重ねて。

写真は、近所の農家の畑のものです。

 

 投稿句ありがとうございました。

とめどなく身を振り絞り沙羅の散る よしさん

 

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花南天

2012-06-24 05:37:37 | 写真短歌・写真俳句

《再度お詫び》

本日6月26日は都合により、

もう一日、皆様への訪問を休ませていただきます。

 

花南天つひに我が丈越えにけり

(はななんてんついにわがたけこえにけり)

いつの間にか、我が家の庭に根付いた南天の木、

とうとう我が丈を越えるまでに成長しました。

 

南天の花の小さき主張かな

(なんてんのはなのちいさきしゅちょうかな)

 

 投稿句有難うございました。

縁台にキングメロンやへぼ将棋   よしさん

 

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さくらんぼ

2012-06-22 05:22:57 | 写真短歌・写真俳句

口づけの味忘れけりさくらんぼ

(くちづけのあじわすれけりさくらんぼ)

元句は「口づけの味忘れけり苺食む」でしたが、

写真に合わせて詠み替えました。

 

愚痴つても仕方ないこと桜桃忌

(ぐちってもしかたないことおうとうき)

太宰治の命日、桜桃忌は6月19日でした。

遅れましたが、写真を添えてアップします。

 

投稿句有難うございました。

犬過ぎて高く跳ねたり痩せ蛙   よしさん

 

      6月11~20日ののツィッターでつぶやいた句をまとめました。

                            (一部省略 一部推敲)

   梅雨晴れにブーケ宙舞ふ笑顔かな              豊かなる瑞穂の国の梅雨入りかな

   梅雨寒や曇りガラスに書く名前                   まあまあとするか半生茄子の花

   茄子花や農婆の白き頬っ被り                     変わらずの腹痛頭痛梅雨湿り               

   毬の手のそれててんてん青葉陰                 焼酎に昔語らふカウンター

   焼酎や昔の名前で出ています                    焼酎やママの老ひたる赤提灯

   焼酎もをみなも好きで純情派                     びいどろや人生凹あり凸もあり                

   ビイドロを鳴らすをみなの口の紅                宮杜に遊びし日々や蝉の穴

   宮杜の少年の日や蝉の穴                         過疎里に蝉の生まるる子だくさん

   コンクリの隙間に生れぬ蝉の穴                   蝉生まれ逃亡生活果てにけり

   青蛙八十路の歌の若やぎて                       住む人の絶えたる庭や破れ傘

   天気図の雨ばかりかな破れ傘                    廃墟には沈黙ばかり破れ傘

   シェルブールの恋古りにけり破れ傘             逢い別れ萩の花火の一夜かな

   若き日の我に逢いたる梅雨の夢                  海亀や乙姫のもう老ゆる頃

   海亀の万年生きてこの星は                        父知らず父にもなれず父の日と

   釣り堀や団塊の背の居並びて                     釣り堀や企業戦士を退きて

   まだ恋の夢見る余力明易し                         愛の歌の楽譜枕に明易し

   柔肌を抱く刹那の明易し                             導眠剤使へど寝れず明易し

   愚痴っても始まらぬこと桜桃忌                     花南天つひに我が背を越しにけり

   さながらに巫女の舞ふ鈴花南天                   故郷の庭に咲く頃花南天

   南天の花の小さき主張かな                         浅井氏の天守の跡や草いきれ

 

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焼酎

2012-06-20 05:55:43 | 写真短歌・写真俳句

焼酎もをみなも好きで純情派

(しょうちゅうもおみなもすきでじゅんじょうは)

私のことです(笑)

本当は、焼酎よりも、日本酒派なのですが。

ツィッターの季題「焼酎」で詠みました。

 

焼酎に昔を語るをみなかな

(しょうちゅうにむかしをかたるおみなかな)

居酒屋では、こんな女性によく出会います。

もっとも最近、出かけることはなくなりましたが。

 

投稿句有難うございました。

宿の絵は旅の坊かな出水川         よしさん

焼酎におみなは要らぬらっきょでええ  ふうこさん

 

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人生凸凹

2012-06-18 05:28:48 | 写真短歌・写真俳句

ぺこぽことビイドロ人生凸と凹

(ぺこぽことびいどろじんせいでことぼこ)

ツィッターの季語「ギヤマン、ビードロ」で詠みました。

《追記》写真は、長崎土産のビードロです。

 

難病に光明射すや青葉光

(なんびょうにこうみょうさすやあおばこう)

私の眼病は、特定疾患の難病「網膜色素変性症」です。

先日、ヒトの細胞から網膜を作ることに成功したという

ニュースがありました。

これは、この病気の治癒につながるということだそうです。

もっとも、私の歳では間に合わないでしょうけどね。

 

投稿句有難うございました。

小雨降る番町の坂切子皿   よしさん

 

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我が家の紫陽花(その3)

2012-06-16 05:26:59 | 写真短歌・写真俳句

星見えぬ街に煌めき額の花

(ほしみえぬまちにきらめきがくのはな)

我が家の紫陽花シリーズ第3弾(最終回)です。

今日は、額紫陽花です。

 

落書きの相合傘や梅雨に入る

(らくがきのあいあいがさやつゆにいる)

ツィッターの「梅雨」の季題で詠んだ句です。

梅雨入りとは少し時期がずれましたが・・・。

 

 

投稿句有難うございました。

青鷺のしぶとく場所を立ち去らず  よしさん

 

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フェイジョア

2012-06-14 05:41:26 | 写真短歌・写真俳句

ひと目惚れのまだある余力青嵐

(ひとめぼれのまだあるよりょくあおあらし)

妻が街角で見つけたというこの花、

私も見て、ひと目惚れしてしまいました。

まだまだときめきの余力があるのですね。

調べてみると、その名は「フェイジョア」。

 

行き交ひし人の残り香風青し

(ゆきかいしひとののこりかかぜあおし)

見返りたくなるような、可愛い花です。

 

投稿句有難うございました。

生き死にも他人のことなり桜桃忌  よしさん

 

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泰山木の花

2012-06-12 05:59:37 | 写真短歌・写真俳句

六月の花嫁白き笑み湛え

(ろくがつのはなよめしろきえみたたえ)

今回は、近所で見かけた、泰山木の花を詠んでみました。

この清楚な白は、ジューンブライドはイメージさせます。

 

五月雨の腐す白花老ひ半ば

(さみだれのくだすしろばなおいなかば)

 

その白い花も、老いて、少しシミが目立ってきました。

何だか、自分と重なって・・・・。

もっとも、私は、こんなに美しい老い姿ではないですが(汗)

綺麗な時期の短い、泰山木の花です。

 

投稿句有難うございました。

主無き釣鐘草は俯きぬ   よしさん

 

       6月1~10日のツィッターでつぶやいた句をまとめました。

                           (一部省略、一部推敲)

    待合の薔薇や看護師美しく                     薔薇や薔薇モナコ王妃の名を冠し

    英雄の名残す薔薇や凛として                  一筋に生きて百年(ももとし)夏に逝く

    ともがらの好々爺かな花さつき                 夏服や向かひの席のミニの脚

    夏服やをとめの脚の長くなり                    しどけなく乱る襟足夏衣

    若き日の母のセーラー夏衣                     捨てられぬ学生服や夏衣

    郭公の聞けぬ我が街鴉鳴く                     ママ老ひし赤提灯や閑古鳥

    四方山を映し代田の水鏡                        けろけろと唄聞く夜の代田かな

    故郷の逆さ日野置く代田かな                   黙々と祖母と代掻く日々なりき

    優しげに蠅追う牛の尻尾かな                   蠅取りを下げて店街古りにけり

    蠅取りを下げて婆の古八百屋                   歯科助手の胸触れにけり虫歯の日

    うらうらと元気湧き出づ芒種かな                トラクター操るをみな芒種かな

    姉弟喜々と手伝ふ芒種かな                      色競ふ如く窓外の四葩かな

    葛切や熊川宿の婆の店                           葛切や流れ清らに宿場町

    さんざめく星の数多や額の花                    遠き日のちやんばらごつこ子蟷螂

    戦争を知らぬ世代や子蟷螂                      戦ななき国に生まれて子蟷螂

    けぶり立つ如く丹波路栗の花                    光秀の治めし丹波栗の花

    うぶすなの山路や栗の花けぶり                 少年のかくも老ひけり栗の花

    遠き日の足跡辿り栗の花                         さなきだに淋しき夜の河鹿かな

    河鹿聞く摂津の峡の一夜かな                    河鹿聞く峡の闇夜の露天かな

    一斉に止みてまた鳴く河鹿かな                  叡電の万緑駆けぬ鞍馬へと

    万緑の中に鞍馬寺ありにけり                     故郷は日野を望む地皐月富士

    故郷の若須の岳や皐月富士

 

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我が家の紫陽花(その2)

2012-06-10 05:42:32 | 写真短歌・写真俳句

 色競ふ如く窓外の四葩かな

 (いろきそうごとくそうげのよひらかな) 

 

 恋初めし乙女の如く四葩かな

(こいそめしおとめのごとくよひらかな)

 

 我が家の紫陽花の第2弾です。

 

投稿句有難うございました。

しばらくは死んだふりかな金亀子  よしさん

 

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