鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

寒しじみ、葉牡丹

2012-01-31 06:40:21 | 写真短歌・写真俳句

高望みしない幸せ寒しじみ

(たかのぞみしないしあわせかんしじみ)

ツィッターの季題「寒しじみ」で詠んだ一句です。

幸せというのは、高望みしたら、きりがありませんからね。

 

門前の人生訓と葉牡丹と

(もんぜんのじんせいくんとはぼたんと)

ツィッターの季題「葉牡丹」で詠みました。

今日の二句は、写真と句が付き過ぎですね。

 

投稿句有難うございました。

耳袋(イヤーマフ)父命日を忘れをり よしさん

 

1月のブログ作品をアルバムデジブックにまとめました。

よろしければご覧ください。

 

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新春関東オフ会参加句

2012-01-29 05:42:38 | 写真短歌・写真俳句

新春関東オフ会に欠席投句した句です。

厳しい結果でしたが、選んでいただいた皆様、

有難うございました。

じんわりとをみな目覚むる寒の紅

(じんわりとおみなめざむるかんのべに)

零点句でした。

女心を詠むところに無理がありましたかね

 

囲炉裏火や昭和の日々の子だくさん

(いろりびやしょうわのひびのこだくさん) 

〔選者〕 臥竜さん 伊井塩梅さん 有難うございました。

子供の頃の囲炉裏端を思い出して詠みました。

写真は、昨年1月の、大阪オフ会でのものです。

何しろ、囲炉裏がないもので。 

 

浅草に女神舞ふ小屋春隣

(あさくさにめがみまうこやはるどなり)

〔選者〕 伊井塩梅さん、幢舟さん、たんとさん、うららさん

有難うございました。

関東オフ会の舞台、浅草を想像して詠みましたので、

写真は、昨年秋の大阪オフ会でのものです。

 

投稿句有難うございました。

ざざ虫の行く手や哀れ四つ手網   よしさん

 

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孤独の夜、越前和紙

2012-01-27 06:43:14 | 写真短歌・写真俳句

正直に言ひて孤独の寒夜かな

(しょうじきにいいてこどくのかんよかな)

しりとり五七五参加句です。

正直に本音、正論を言って、孤立することって多いですよね。

 

越前の深き山里紙を漉く

(えちぜんのふかきやまざとかみをすく)

ツィッターでの季題「紙を漉く」で詠んだ句です。

福井県越前市は、越前和紙の産地として知られています。

写真は、私の出身地南越前町湯尾(ゆのお)で、

和紙の里ではありません。

今年の今頃は、1mを越える雪になっていると思います。

 

投稿句有難うございました。

 

目の病(やまい)冬まくなぎと見えたれど  よしさん

故郷は雪が深いとカーラジオ       ヨーコちゃん

雪を乗せ人乗せ混合列車行く      ヨーコちゃん

 

 

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鰤起し、冬怒涛

2012-01-25 06:00:13 | 写真短歌・写真俳句

この星の喜怒哀楽や鰤起こし

(このほしのきどあいらくやぶりおこし)

ツィッターの「鰤起こし」の季題で詠んだ一句です。

 

寒風に猛る怒涛や日本海

(かんぷうにたけるどとうやにほんかい)

 

投稿句有難うございました。

あをぎ見る山は眠れど風止まず  よしさん

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寒心

2012-01-23 05:57:19 | 写真短歌・写真俳句

口づけの甘き残り香寒の紅

(くちづけのあまきのこりかかんのべに)

幢舟さんのしりとり五七五参加句(推敲)です。

あくまでもフィクションですよ。

なお写真は、去年撮影のものの再使用です。

 

擦り切れし心に今宵寒の雨

(すりきれしこころにこよいかんのあめ)

これも、幢舟さんのしりとり五七五参加句です。

 

投稿句有難うございました。

海からの天場の風は吹き止まず   よしさん

忍ぶ冬解きはなせよと紅色香  リリアンさん

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余呉湖の冬

2012-01-21 05:51:23 | 写真短歌・写真俳句

寒鯉のあらひや余呉の旅の宿

(かんごいのあらいやよごのたびのやど)

ひどい写真でびっくりでしょう。

ツィッターで「寒鯉」の季題が出たので、

思い出し写真と詠んだ句です。

もう三十数年前、友人家族等と、琵琶湖の北方の、

余呉湖の民宿に泊まった時の写真です。

カメラは、ピントも露出も手動、

自分でフィルム現像を初めてした頃の写真です。

ネガからの取り込みですが、何と粒子の粗いこと。

 

あの冬の余呉に集ひし友は皆

     己が人生六十路を辿る

(あのふゆのよごにつどいしともはみなおのがじんせいむそじをたどる)

久しぶりに詠った短歌です。

ひどい写真をごまかすために、セピア調に加工しました。

 

1月11日~20日のツイッターでつぶやいた句をまとめました。

                        (一部削除、推敲)

新海苔や祖母のむすびの遠き日々           新海苔や三陸の海想ひつつ

泣き笑い今年もあらむ松葉酒                口つきし言葉戻らず松葉酒

老母の墨跡確と寒便り                       常緑に先を生きたし松葉酒

寒晒福井美人の絹の肌                       出征の若者ありき寒晒

寒風に猛る怒涛や日本海            通販の育毛剤や初鏡

老いらくの恋の残り火牡丹焚く         心熱き青春なりき牡丹焚く

胸中の抜けば玉散る氷柱かな          奴のこと水に流さん氷柱溶く

逃亡の果てに溶けたる氷柱かな          尽く尽くし明美という名雪女郎 

粥施行一一七のまた巡り                     粥施行悪人正機の教へあり

粥施行芋のおやつの嬉しかり                 笹鉄砲ばばんばんばん龍の玉

軒下の手水の鉢や龍の玉                     ユーロ圏席捲しけり雪女郎

「じやまた」と言ひつまたなきしまきかな     建前を剥がせず心のしまきかな

逢い見ての後の心のしまきかな               これはもう民の怒りぞ鰤起

この星の喜怒哀楽や鰤起し                   心底の弛み一喝鰤起し

もらい風呂したる夜道の湯冷めかな     初恋も六十路半ばの湯冷めかな

人の世の甘さ渋さや十夜柿           子規の句のふいと口つき十夜柿

ぬるま湯の暮らしに気づく湯冷めかな    君の目に留まる春待つ句詠みかな

寒土用今年の一字「健」と決め        神々の気配す深山樒かな

行間に満つる思いや寒便り           裸婦像の肢体ふくよか寒土用

早々の薬の山や寒土用             身も心もいまだ揺れあり阪神忌

阪神忌国の指針の激震し            嘘少し話に混じり冬扇

口下手を覆い隠して冬扇            わだかまり四つ五つと滝凍る

凍滝や箕面の山の猿群団             凍滝や我が心なる襞のごと

嘘をつく口を隠して冬扇                       わだかまる心の襞や凍る滝

無言なる子らの紙漉く手真似かな       越前の深き山里紙を漉く

水清き越前の里紙を漉く              寒紅売の褒めの言の葉白々と

寒紅売あの娘三十路とのメール        糞踏みて新年運のつき始め

冬旅やディーゼル車行く小浜線                 君抱く夢や鶏交み初む

玉子かけご飯や鶏交み初む                     寒鴉人世の風の厳しさや

七つの子歌ひし日々や寒鴉                     七つの子巣立ちて何処へ寒鴉

お互いに生きねばならず寒鴉

 

 

投稿句有難うございました。

霙るれば日永一日燗の番   よしさん

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IT句会冬の陣

2012-01-19 06:00:13 | 写真短歌・写真俳句

IT句会冬の陣への参加句です。

一票を入れて下さった皆様、有難うございました。

《当季雑詠部門》

にらめっこ勝つも負けるも福笑ひ

(にらめっこかつもまけるもふくわらい)

私としては、これが一番気に入っていたのですが・・・・。

〔特選〕臥竜さん

〔並選〕さむさん、楽子さん

有難うございました。

 

しゆんしゆんとやかん泣く夜や寒の内

(しゅんしゅんとやかんなくよやかんのうち)

「しゅんしゅん」は「春々」の意も込めました。

〔並選〕春旭さん、ルプママ(ひらり)さん、楽子さん、

     臥竜さん、都さん、ひっちさん

有難うございました。

 

年新た信号いまだ青ならず

(としあらたしんごういまだあおならず)

この写真の意味ですか?

通せんぼしているようでしょう?

早く、ゴーサインの出る国に戻って欲しいですね。

〔特選〕うららさん

〔並選〕鮎太さん、きらりさん、れもんさん、雪うさぎさん、

 臥竜さん、都さん、幻椏さん

有難うございました。

 

最後に、お世話になったタケウマさん、たんとさん、

ルプママさん、有難うございました。

それにしても、この句会、

どんどんレベルが上がってきていますね。

 

投稿句有難うございました。

石蕗(いしぶき)の郷の恋しと思へども    よしさん

 

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阪神大震災忌

2012-01-17 06:00:07 | 写真短歌・写真俳句

明けぬ夜のなしと思へどどんど焼

(あけぬよのなしとおもえどどんどやき)

この暗い世、いつになったら明けるのでしょう。 

 

寒灯や一・一七のまた巡り

(かんとうやいちいちななのまためぐり)

今年も、阪神淡路大震災のあの日が巡ってきました。

被災地では、多数の灯火によって

犠牲になられた方々を追悼します。

我が家にも、まだまだ爪跡が残ったままです。

耐震診断を受けたところ、全壊という診断です。

今朝は、ちょうど、あの日のあの時刻に目覚めました。

 

投稿句有難うございました。

真っ暗な外を確かめ葛湯吹く   よしさん

 

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淑気満つ

2012-01-15 06:00:57 | 写真短歌・写真俳句

故郷の越前富士や淑気満つ

(ふるさとのえちぜんふじやしゅくきみつ)

遠くに見えるのが日野山で、

越前富士とも呼ばれています。

↓その日野山を近くで撮影したものです。

 

天晴れて潔きかな寒の風

(あまはれていさぎよきかなかんのかぜ)

 

投稿句有難うございました。

囲炉裏辺や昭和の声の聞こゆる夜  よしさん

 

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寒便り

2012-01-13 06:00:15 | 写真短歌・写真俳句

老母の墨跡確と寒便り

(おいははのぼくせきしかとかんだより)

母から手紙が届きました。

福井新聞の「福井俳壇」の切抜きが入っていました。

帰省の時に、いつも私が切り抜いているのを見てのことです。

まだまだ、達筆は衰えていません。

 

初春や添削の朱の鮮やかに

(はつはるやてんさくのしゅのあざやかに)

NHKの俳句入門コースを受けています。

その添削が届きました。

なかなか、入門コースを卒業できません。

 

投稿句有難うございました。

ほたえなやまだ大根は早いきに  よしさん

 

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