鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

野蒜、昭和の日

2012-04-29 05:43:33 | 写真短歌・写真俳句

野育ちの遠き記憶や野蒜掘る

(のそだちのとおききおくやのびるほる)

 

一献が二献三献野蒜味噌

(いっこんがにこんさんこんのびるみそ)

何といっても酢味噌和えが美味い。

ついつい酒を重ねてしまいます。

 

貧しくも逞しかりき昭和の日

(まずしくもたくましかりきしょうわのひ)

 

4月の写真俳句作品を、デジブックアルバムにまとめました。

 

 

投稿句有難うございました。

豆の蔓己が行方も見失い   よしさん

 

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カタクリの花

2012-04-27 05:37:26 | 写真短歌・写真俳句

かたくりの花や出会いは突然に

(かたくりのはなやであいはとつぜんに)

会いたい花の一つだったかたくりの花に、

やっと出会いが叶いました。

 

かたくりの雨後の森なる宴かな

(かたくりのうごのもりなるうたげかな)

 

かたくりや泣いた赤子がもう笑ひ

(かたくりやないたあかごがもうわらい)

 雨滴が、赤ちゃんの涙のようで・・・・。

 

投稿句有難うございました。

違わいと泣く子ありけり土佐水木  よしさん

 

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IT桜句会参加作品

2012-04-20 05:33:36 | 写真短歌・写真俳句

今回は、IT桜句会の参加作品を掲載します。

悲桜を詠みてひと年経ちにけり

(ひざくらをよみてひととしたちにけり)

《特選》 楽子さん

《並選》 市堀玉宗さん、和気生さん、春旭さん、

有難うございました。

 

老桜の老優舞ふが如きかな

(ろうおうのろうゆうまうがごときかな)

《特選》 雪うさぎさん

《並選》 reiさん、春旭さん、小野寺靖さん、たんとさん、

有難うございました。

 

寅さんのふつと気配す花宴

(とらさんのふっとけはいすはなうたげ)

桜というと寅さんですよね。何しろ、妹がさくらですから。

どうやら、さくらに出会えなかったようで、0点句でした。

 

最後に、この句会にあたり、お世話になった事務局の皆様、

有難うございました。 

 

投稿句有難うございました。

責むるまじ咲くのも遅き老い桜  よしさん

 

《お知らせ》

明日4月21日より、数日留守しますので、ブログを休みます。

 

    4月11日~19日のツイッターでのつぶやき句をまとめました。

                       (一部削除、一部推敲)

       猫の夢人には見えぬ日永かな                    青鷺の沈思黙考日永かな

    別れ霜夢路辿りて覚めにけり                     だまし討ちめきたる霜の名残かな

    うらめしき別れの夢や桜散る                      狛犬の開きたる口の落花かな

    花うぐひ水の勢ひいや増して                      清流のやや艶めきて花うぐひ

    水底に走る影疾く花うぐひ                          花うぐひいつか大樹に咲かんかな

    沢蟹と戯れし日や啄木忌                           故郷の無人の駅や啄木忌

    鳥曇雀の声に覚めにけり                           鳥曇地には耕す農夫かな 

        原発の岬はるかに朧かな             初恋の人の老いけり鳥曇                       

    ベーコンとアスパラガスの出会いかな           キャベツ巻くほどに農婆の腰曲がり

    キャベツ巻く里に農夫の老いにけり              また一つ包む自分史キャベツ巻く

    目借り時人生語る夢見けり                         目借り時邪気無き犬の眠りかな

    安酒に切れ味添えて桜烏                           宵宴桜烏賊焼く屋台かな

    桜烏賊身を捩らせて焼かれけり                   団塊の料理講座や桜烏賊

    祖母ちゃんのこねる手の皺蓬餅                   ほんのりと里の野の香や蓬餅

    万象に陰陽有らし月日貝                            月日貝君に照らさる我は月

    月日貝数多の恋を重ねけり                         夫婦てふ縁の不思議月日貝

    緋衣の女ぶり三の替かな                            隈取の目ぢから三の替かな

    峠路を里へと駆けて春の川                         耕作の時の遅しと春の川

    ミソラソと音符踊らせ春の川

 

 

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桜公園(その4)

2012-04-18 05:24:16 | 写真短歌・写真俳句

散り敷きて流れも敢へぬ桜かな

(ちりしきてながれもあえぬさくらかな)

水面を埋めた花筏です。

 

何事も踏ん切りあらん散る桜

(なにごともふんぎりあらんちるさくら)

何事も、踏ん切りが大切ですね。

また来年、会えますように。

 

投稿句有難うございました。

人絶へて花守哀し日曜日   よしさん

 

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桜公園(その3)

2012-04-16 05:34:09 | 写真短歌・写真俳句

満開や童子も瞠る花日和

(まんかいやどうじもみはるはなびより)

当市茨木市には、「茨木童子」の伝説 があります。

市のシンボル的な存在で、各所で見かけます。

 

押し寄せる若き潮の桜かな

(おしよせるわかきうしおのさくらかな)

街に若い潮ように、若者が溢れるこの時期、

桜に、その息吹を感じました。

 

投稿句有難うございました。

花蘇芳固まり咲きて夕は雨   よしさん

 

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桜公園(その2)

2012-04-14 05:24:26 | 写真短歌・写真俳句

みどり児の手伸ばす先の桜かな

(みどりごのてのばすさきのさくらかな)

前記事に続いて、当市の桜公園での写真俳句です。

 

けふこそは思ひを告げん花篝

(きょうこそはおもいをつげんはなかがり)

記事に続いて、「花篝」を季題に詠みましたが、

あくなでも、フィクションですので・・・・。

昼間の写真ですから、花篝の感じが出ませんね。

 

桜と雪柳の揃い踏みです。

 

投稿句有難うございました。

春の蚊の音ばかりして見つからず  よしさん

 

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桜公園

2012-04-12 05:56:37 | 写真短歌・写真俳句

園児らの笑顔溢れて桜園

(えんじらのえがおあふれてさくらその)

当市の桜も盛りを過ぎようとしていますので、

桜公園に行ってきました。

近くの園児たちが、連れられて花見に来ていて、

しばらくは、元気な声で溢れていました。

 

 

ひと年を経て鎮魂の花篝

(ひととしをへてちんこんのはなかがり)

ツィッターで課されたされた季語、「花篝」で詠んだ句です。

お昼の写真ですから、イメージは違いますが・・・。

 

投稿句有難うございました。

兄の忌に花一片の迷い込み   よしさん

 

     4月1日~10日の、ツイッターでつぶやいた句をまとめました。

                            (一部削除、一部推敲)

     住みにくき世なるぞ熊の穴を出づ               万愚節「維新」に危険見え隠れ

     篝火草夜は燃えつつ君の胸                     振り向けば君の微笑みしくらめん

     しくらめん街に輝く乙女かな                     末黒野の芒や戦後の国ありき

     白木蓮幼の声の弾けけり                        麦鶉村に嫁っこ来るさうな

     ひひ鳴くや少子の里の子らの声                 麦鶉下校の道の遠かりき

     声域は二オクターブ貌の鳥                      北窓を開けば戦後街灯り

     北窓を開けば観世音菩薩                        春袷北の芸妓の気風かな

     水被う雀隠れの中洲かな                        清明や嵐の去りて開く雨戸

     春愁や恐怖政治の予感して                     糊食べて舌切り雀隠れかな

     京すずめ太夫道中賑々と                        爛漫に太夫道中咲きにけり

     着飾りて太夫隠せし胸の内                     若草や二人姉妹のかしましく

     青き踏む沖に漁船のポンポンと                 けふこそは思ひを告げん花篝

     花篝君の横顔艶めきて                          花篝数多御霊と共にせむ

     ひと年を経て鎮魂の花篝                        柏散る党首解任突然に

     ままならぬ世代交代柏散る                     柏散る瓦礫に生ふる生命(いのち)かな

     柏散る息子に託す隠居かな                     レタス食ふ世に草食系増えぬらし

     知るほどに味のある人レタス食ふ              連獅子の如く枝垂れ桜かな

     お下がりの制服なれど新入生                   桜守波に呑まれし妻や子や

     花守の独り酒酌む涙かな                        桜守廃墟に明日は咲かせたし

     窓際に職する日々や桜守                        枯枝に明日は咲かせん桜守

     若き日は闘士でありき落し角                   忘れ角少しまあるくなりにけり

     桜守波に呑まれし妻や子や                     花守の独り酒酌む涙かな

     窓際に職する日々や桜守                       枯枝に明日は咲かせん桜守

     桜守廃墟に明日は咲かせたし                   若き日は闘士でありき落し角

     忘れ角少しまあるくなりにけり                   乗込鮒なにわおばちゃんかしましく

     乗込鮒無理矢理尻を割り込ませ                 蛤や寝る間に煮られ焙られて

     蛤のぱくりと開きて果てにけり                   花疲れブルーシートの無粋かな

 

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新人

2012-04-10 05:38:36 | 写真短歌・写真俳句

入学やけふは幼児の面ならず

(にゅうがくやきょうはようじのおもならず)

 

 

きざはしの一歩踏みけり新社員

(きざはしのいっぽふみけりしんしゃいん)

 園芸店で見た、桂華という花です。

 

投稿句有難うございました。

安良居の浮かれ踊りやコップ酒  よしさん

 

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梅ちゃん先生

2012-04-08 05:37:45 | 写真短歌・写真俳句

若草野廃墟に咲きし少女かな

(わかくさのはいきょにさきししょうじょかな)

今日の2句は、NHKの連ドラ

「梅ちゃん先生」のシーンをイメージして詠みました。

ツィッターでの「若草」とい季語に合わせての句です。

 

寄り添ひて生きる廃墟や草若し

(よりそいていきるはいきょやくさわかし)

戦後の廃墟の中で、助け合いながら、逞しく生きる人々です。

東日本大震災後の、被災地の方々と重なります。

アレレ、切字が二つ・・・・お見逃しを(汗)

 

投稿句有難うございました。

居る場所で花虻と云ひ牛虻と  よしさん

 

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貌鳥

2012-04-06 05:40:47 | 写真短歌・写真俳句

歌姫に寄る年波や貌の鳥

(うたひめによるとしなみやかおのとり)

季語の貌鳥(かおどり)は、 「万葉集」「源氏物語」に登場しますが、

何の鳥かは分っ ていません。

美しき鳥、姿かたちのよい鳥、恋に関わる鳥など

いろいろな説が あるそうです。

写真は、2009年神戸花鳥園撮影のオカメインコです。

 

 

貌の鳥我が紅顔の遥かかな

(かおのとりわがこうがんのはるかかな)

 

紅顔の若き日も、遠い昔になりました。

写真は同じく、神戸花鳥園のオオサイチョウです。

 

投稿句有難うございました。

眠れぬ夜独り尻取り花菜雨     よしさん

眠れぬ夜難題季題で一句詠み  鎌ちゃん

 

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