鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

遣り水

2012-07-27 05:49:12 | 写真俳句

シルバーに遣り水託す帰省かな

(しるばーにやりみずたくすきせいかな)

本日27日より、帰省のため留守します。

弟のことを母に告げる帰省です・・・・辛い!!

早朝より多忙のため、皆様への訪問、失礼させていただきます。

花や木の水やりを、シルバー人材センターに依頼。

朝夕2回で、一日3000円です。

写真は、フクシアの花です。

 

我が庭を発ちし蝉跡五つ六つ

(わがにわをたちしせみあといつつむつ)

我が庭から発っていってくれたかと思うと

愛着も湧いてきます。

 

投稿句有難うございました。

蚊遣火や騙す心の裡で詫び   よしさん

 

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花蓮

2012-07-25 06:01:06 | 写真俳句

老蓮の今朝を限りと咲きぬかな

(おいはすのけさをかぎりとさきぬかな)

近所の花蓮園は、そろそろ盛りを過ぎようとしています。

この花蓮も、くたびれた様子、どうやら、この朝が最後かも・・。

老蓮なんて表現を勝手に使ってしまいました。 

 

蓮坊主般若心経唱ふごと

(はすぼうずはんにゃしんぎょうとなうごと)

 蓮坊主という名詞があるのかどうか知りませんが・・・。

 

 

 投稿句有難うございました。

笛高く船の別れや土用浪   よしさん

 

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空蝉

2012-07-23 06:03:11 | 写真俳句

空蝉や心の隙間埋めも得ず

(うつせみやこころのすきまうめもえず)

 

鬱ばかり詰まる心や蝉の殻

(うつばかりつまるこころやせみのから)

 

空蝉や生きよ生きよと諭す如

(うつせみやいきよいきよとさとすごと)

 

 投稿句有難うございました。

多摩川に餓鬼忌の蝉の遅きこと   よしさん

 

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狭庭の百合

2012-07-18 05:52:10 | 写真短歌・写真俳句

白百合の狭庭に香る夕べかな

(しらゆりのせにわにかおるゆうべかな)

我が庭に咲いたカサブランカです。

 

百合の香の女盛りの色香かな

(ゆりのかのおんなさかりのいろかかな)

我が庭に咲いた、コンカドールです。

少し濃い目の香りがします。

 

投稿句有難うございました。

百合そだて生きがい開く庭に咲く  ユーンさん

哀しやな新聞で知る山開       よしさん

 

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隠し事

2012-07-15 06:06:37 | 写真短歌・写真俳句

隠し事母に抱える溽暑かな

(かくしごとははにかかえるじょくしょかな)

 弟の病を、未だ母には伏せたままのです。

何ともストレスの日々です。

今日の2句は、写真とは全く関係ありません。

フクシアの花です。

  

病床の夫に団扇す憂ひかな 

(びょうしょうのつまにうちわすうれいかな)

 

 弟に付き添う、奥さん(義妹)を思っての一句です。

 この花の名は?・・・

 投稿句有難うございました。

ひとすじに空へ羽ばたけ青芭蕉   よしさん

 

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夏本番

2012-07-09 21:04:27 | 写真短歌・写真俳句

漢方を煎じて越える小暑かな

(かんぽうをせんじてこえるしょうしょかな)

月7日の小暑に詠んだ句です。

時期は遅れましたが、ツィッターで

たくさんのご支持をいただきましたので、

ブログアップしました。

先日、漢方医で処方していただいた薬を、

煎じて飲み始めました。

写真は、全く関係ありません。

ハツユキカズラです。

 

鬼灯やお露の下駄のからころと

(ほおずきやおつゆのげたのからころと)

「鬼灯」と書くとおどろおどろしいイメージが湧いてきます。

これからは、そういえば、怪談のシーズン。

「怪談牡丹燈篭」のお露を思い出して詠みました。

~~カランコロン~~新三郎さま・・・・~~

 

 投稿句有難うございました。

提灯に鬼灯市や川の風   よしさん

 

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睡蓮

2012-07-07 09:33:37 | 写真短歌・写真俳句

色恋に染まぬ清純未草

(いろこいにそまぬせいじゅんひつじぐさ)

 

弟のまだ覚めぬまま未草

(おとうとのまださめぬままひつじぐさ)

信州に住む弟が倒れました。

一週間、麻酔で眠らせたまま、

私も心身ともにダメージの日々です。

 

子を思ふその母思ふ笹飾り

(こをおもうそのははおもうささかざり)

特に辛いのが、その事実を母に言えないこと。

もう少し、症状がはっきりするまで、ごまかしています。

そんなことで、今しばらく、句を詠む心境になれずにいます。

ブログも休みがちになります。

皆様への訪問も、失礼することが多くなると思います。

悪しからず、御承知置きください。

 

 投稿句有難うございました。

疲鵜よ雨の音聞け目を閉じよ   よしさん

 

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蝶の幼虫

2012-07-01 06:18:44 | 写真短歌・写真俳句

夏蝶の前世は如何にありしかと

(なつちょうのぜんせはいかにありしかと)

今日の2枚、苦手な方、すみません。

揚羽の幼虫ですが、これを見ると、

前世を聞いてみたくなりますね

 

舞姫にやがてならむと毛虫かな

(まいひめにやがてならむとけむしかな)

ツマグロヒョウモンの幼虫です。

パンジーが好きで、終わりかけのパンジーに縋って、

舞い立つその日に備えています。

 

投稿句有難うございました。

釣忍風に任せて揺れにけり  よしさん

 

    6月21~30日の、ツィッターのつぶやき句をまとめました。

                      (一部省略、一部推敲)

   影のなき夏至の朝となりにけり                     独りぼちの少女影踏みできず夏至

   地図になき黄泉路はかくや蜘蛛の糸             ちえちやんと摘みし桑の実紅かりき

   桑の実や石ころ多き畑耕し                           桑の実や口づけの味思い出し

   桑の実を摘みし石ころ多き畑                         鯉一尾跳ねて揺れたる花藻かな

   古寺の池静もれる花藻かな                          醒ヶ井の花藻に清き流れかな

   鯉跳ねてまた静もれる花藻かな                    愛の花の青は雨色五月雨るる

   古池に垂るる卵塊青蛙                                森閑の生の営み青蛙

   解剖の指導す教師青蛙                               解剖の薬品の香や青蛙

   青蛙何十倍の声で鳴き                               色恋に染まぬ清純未草

   永年の叶わぬ逢瀬恋蛍                              失いて知る大切や恋蛍

   宵風になりしあの日や蛍狩り                        香水の残り香君の去りし部屋

   梅雨寒に花のレイニイブルウかな                  梅雨冷や臥せば小鳥の声もなく

   歌忘る小鳥の心地梅雨に臥す          香水の香りを連れて帰りけり

   子仏の笑みて古刹の苔青し                          苔茂る三千院の木立かな

   地には苔茂りピーナツ星となり                      苔青き水掛不動法善寺

   水浴びて不動の苔の青きかな                       ときめきが色に出にけりさくらんぼ

   憂さ一つぷつと吐きけりさくらんぼ                  ロンドンへ蚤の飛躍の如きかな

   睦まじきかな蚤とりの猿夫婦             睦まじくけふも蚤とる猿夫婦

   心臓は蚤の男と言われけり                          蚤潰す指に赤きは誰が血ぞ

   口ぢゆうに少年の日々夏の茱萸                    ロンドンへホツプステツプ蚤の如 

 

《お知らせ》 

緊急に、出かけなくてはならなくなりました。

しばらく、ブログを休むことになるかも知れません。

訪問、コメントも出来ませんので、悪しからずご承知おきください。

 

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