鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

年の暮れ

2014-12-30 18:06:51 | 写真俳句

行く年や灯りの消ゆる遊園地

(ゆきとしたあかりのきゆるゆうえんち)

 

年越しや先に灯りの見えぬ道

(としこしやさきにあかりのみえぬみち)

 

 

 12月の写真俳句を デジブックアルバム にまとめました。

よろしければ、クリックしてご覧ください。

 


凍て星

2014-12-28 14:27:07 | 写真俳句

幾光年の旅路の果てや星冴ゆる

(いくこうねんのたびじのはてやほしさゆる)

 

凍て星や同期の逝きぬてふ便り

(いてぼしやどうきのいきぬてふたより)

今年はたくさんの喪中葉書が届きましたが、

中に、小中学校からの同期生の訃報が含まれています。

1名2名と、そんな便りが届く歳になってきました。


聖夜

2014-12-25 08:42:44 | 写真俳句

天地人荒ぶる年の聖夜かな

(てんちじんあらぶるとしのせいやかな)

天変地異の激しかった一年、

人の心の荒んだ事件も多かった一年でした。

 

子等へ夢乗せて機関車クリスマス

(こらへゆめのせてきかんしゃくりすます)

当市の「光の回廊~冬のフェスティバル」の

こどもの園で撮影した一枚です。

 


冬至

2014-12-23 16:41:17 | 写真俳句

冬至粥多病息災にて一年

(とうじがゆたびょうそくさいにていちねん)

多病ながら、何とか息災に過ごしたいものです。

写真は、我が家の冬至南瓜。

小豆を入れるのが、我が田舎風です。

 

薬漬けにて浸りをる柚子湯かな

(くすりづけにてひたりおるゆずゆかな)

 


じゃんけん

2014-12-21 18:17:51 | 写真俳句

冬木立ぐうで始まるじゃんけんぽん

(ふゆこだちぐうではじまるじゃんけんぽん)

 

二番目にぱあ出す癖や花八手

(にばんめにぱあだすくせやはなやつで)

 

      12月11日~20日のつぶやき句を32句にまとめました。

     雪嶺や余呉湖を望む古戦跡        遠く見る比良の雪嶺湖西線

     たたなわる雪嶺深き母校かな       天井の木目数ふる風邪気かな

     身の軽きことの大事や風邪心地      風邪心地して踏み入る逢魔かな

     絨毯や千夜一夜の物語           絨毯や昔ペルシア今イラン

     義士の日やいざひと太刀の一票を    人の持つ切れぬしがらみ討ち入り日

     遠くなる昭和元禄義士祭          鱈汁の味なき選挙結果かな

     鱈鍋に解ける夫婦喧嘩かな        鱈鍋や暮らしの端を映しつつ

     風の子の駆ける公園寒牡丹        上空に風のあるらし冬牡丹

     越前の重たき空や冬牡丹         凍天や夫婦喧嘩の明けし朝

     凍天のいきなり弾け乱気流        凍天やひときわ高く鳶の声

     誇らしく捕鯨の国と学びけり         遠くなる高度成長期や捕鯨

     捕鯨あれ文化遺産の食なれば       休田にかこつ孤高や冬の鷺

     長考の末の一歩や冬の鷺         透明な風の子遊ぶ冬の鷺

     無為の身に日和の日がな冬の鷺      暮易し耕す老いのシルエット

     暮易し野道を急ぐ子等の影         振り返ることばかりして暮易し

     暮早し森に子達の秘密基地         修理終え阿形力士の意気盛ん

 

 


冬木立

2014-12-19 17:08:31 | 写真俳句

弁慶の往生めきて冬木立

(べんけいのおうじょうめきてふゆこだち)

弁慶の立往生

 

我が丈のまた縮みけり冬木立

(わがたけのまたちぢみけりふゆこだち)

先日の市民検診で、何と去年より5mmも縮んでいました。

現役時代からすると1.5cmも。

歳は取りたくなないものです。

 


冬桜

2014-12-17 19:14:38 | 写真俳句

咲くほどにまさる寂しさ冬桜

(さくほどにまさるさみしさふゆざくら)

先日ツイッターでつぶやいた句に写真をつけました。

白状すると、これは春に撮った桜です。

 

本当は寂しがり屋で冬桜

(ほんとうはさみしがりやでふゆざくら)

私のことを詠んだものですよ(笑)

もっとも、桜のように美しくはないですが。


つぶやき3句

2014-12-15 18:30:07 | 写真俳句

夜叉のでる夢に覚めけり風邪心地

(やしゃのでるゆめにさめけりかぜごこち)

今日は、ツイッターでつぶやいた3句に写真をつけました。

 

義士の日や時代遅れをゆるく生く

(ぎしのひやじだいおくれをゆるくいく)

12月14日は赤穂義士の討ち入りの日です。

 

義士の日や捲土重来して羽生

(ぎしのひやけんどちょうらいしてはにゅう)

羽生選手のGPファイナル連覇、見事でしたね。

 


枯葉

2014-12-10 18:51:53 | 写真俳句

特急の吹き散らしたる枯葉かな

(とっきゅうのふきちらしたるかれはかな)

昨年ツイートした句に写真をつけました。

 

黄泉路へと何故に急ぐや散り紅葉

(よみじへとなぜにいそぐやちりもみじ)

 日本は、先進国の中で、自殺者が多いとか。

殺伐とした事件も多いです。

命を大切にする社会であって欲しいものです。

 

     12月1日~10日のつぶやき句を、34句にまとめました。 

    越前と近江を渡し時雨虹         遠ざかる故郷にかかる時雨虹

    原発の岬にかかり時雨虹         ささくれの世に永らふや番鶴 

    来し方を問わず語らず夫婦鶴       仲良きも所詮は独り夫婦鶴

    波風の立たぬ独り居時雨の忌       時雨忌や止まりしままの古時計

    地図に無き黄泉への道や芭蕉の忌     地図に無き枯れ野の道や芭蕉の忌

    地図に無き辿る夢路や芭蕉の忌      咲くほどに寂しさまさる冬桜

    人生てふこの杣道や冬桜         本当は寂しがり屋で冬桜

    へぼ囲碁の岡目八目冬日向        赤き実のわづか残りて冬日向

    鳩集う街の余白や冬日向         老いなりの日課のありて冬日向

    枇杷の花笑顔よき子に会ひにけり     ことづてのひとつやふたつ枇杷の花

    切々と盛者必衰枇杷の花         大雪や己(おの)に一喝入れし朝

    大雪の気圧配置の緩みかな        大雪や年に一度の街掃除

    人面の如き瘤持ち枯木立         痩身の裸婦の素描や枯木立 

    本を読む金次郎像枯木立         消防車江戸のめ組の纏振り

    みどり児の遊ぶ無心や消防車       笹子鳴く息を潜めて隠れん坊

    放棄田の道人行かず笹子鳴く       笹子鳴く里の訛のまだ抜けず

    悩むとは生きる証しぞ笹子鳴く      この世にて思ふあの世や枯木立