鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

大年

2015-12-30 13:15:39 | 写真俳句

大年や明日あることを疑はず

(おおどしやあすあることをうたがわず)

 

フィギュアの描く軌跡や冬銀河

(ふぃぎゅあのえがくきせきやふゆぎんが)

 

12月の写真俳句を、デジブックアルバム にまとめました。

 

これで、今年のブログは最終となります。

一年間、ご訪問やコメントありがとうございました。

喪中のため、年始のご挨拶は失礼させていただきます。

皆様にとって、くる年が良き年でありますように。

 

 


クリスマス

2015-12-25 12:56:34 | 写真俳句

幸来るは忍び足なる聖夜かな

(さちくるはしのびあしなるせいやかな)

本当は知らず知らずに来ているものなのでしょうね。

それを感じられるか感じられないかでしょう。

 

古希てふはロマンの齢クリスマス

(こきてふはろまんのよわいくりすます)

 友達「ロマンチストですね。サンタクロース信じる?」

私「もちろん信じるよ(*^▽^*)」

 


冬至

2015-12-23 13:38:04 | 写真俳句

建前を脱げば優しき冬至風呂

(たてまえをぬげばやさしきとうじぶろ)

一日遅れの冬至句です。

風呂に入る時は、衣服だけでなく、建前も裸になって。

 

煩悩の不老長寿や冬至食

(ぼんのうのふろうちょうじゅやとうじしょく)

不老長寿は人間の煩悩の最たるものかも。

 


木枯

2015-12-21 15:16:59 | 写真俳句

凩に翻弄されて恋祈願

(こがらしにほんろうされてこいきがん)

この恋は、前途多難?

 

木枯しや今宵の宿を探す野良

(こがらしやこよいのやどをさがすのら)

木枯し紋次郎?

 

      12月11~20日のつぶやき句を32句にまとめました。

     冬鵙の一声鳴きて孤高かな          本当は寂しがり屋で冬の鵙

     老農の鍬振る畑や冬の鵙           冬の鵙見つめる先のけんけんぱ

     凍天の彼方に病める母のこと         故郷や日々凍天といふ予報

     冬の空どうやら地球温暖化           竜馬像の望む彼方や鯨突

     切々とみすゞの一詩鯨捕り            病む母の夢より覚めて息白し

     墓囲ふ夫唱婦随の塒とて             墓囲ふ猿出没す郷の杜

     けふ大事明日が大切墓囲ふ          常世とは西にあるらし墓囲ふ

     皮手袋よりもあなたの手の温み        剥がしたき皮手袋と面の皮

     Amateruと名付く惑星寒昴            人生の背負う重荷や寒昴

     金星を回るあかつき寒昴             明けぬ夜は無しと思へど寒昴

     凍土を踏みつつ村の登校児          凍土より白き気の立つ朝かな

     凍土や老いの頑固の解きにくく         凍土や冷めたる愛はもう溶けず

     病室の母の如何にか掛衾            故郷の夢に覚めけり掛衾

     故郷の更夜は深く掛衾              歳暮海苔使ひ忘れて湿りけり

     お歳暮や何より嬉し酒二本           炭窯の炎間に見ゆは閻魔かな

     炭窯や地獄の業火さながらに         炭窯や峠の家に爺と犬

 

 


炬燵

2015-12-18 16:57:22 | 写真俳句

知力失せ気力の失せる炬燵かな

(ちりょくうせきりょくのうせるこたつかな)

 

どつぷりと演歌に浸かる炬燵かな

(どっぷりとえんかにつかるこたつかな)

 過去句と写真です。

今は、色々あるので、とてもそんな心境じゃないんですが・・・。

 

 十字寝で分け合ふ夜の炬燵かな

(じゅうじねでわけあうよるのこたつかな)

 子供時代の、田舎での冬の寝床です。

 

12月19日より、妻の実家に行かねばなりませんのでブログ休みます。

たびたびで、なかなか落ち着けません。


花八手

2015-12-16 16:12:25 | 写真俳句

弾けたきこと時にあり花八手

(はじけたきことときにありはなやつで)

 

八つ当たり後の虚しさ花八手

(やつあたりのちのむなしさはなやつで)

どうも私は短気なところがあるもので。

 

着膨れてどうやら我も好々爺

(きぶくれてどうやらわれもこうこうや)

こうしてみると、私にそっくり。


笹子鳴く

2015-12-14 16:33:36 | 写真俳句

病む母を思ふ子心笹子鳴く

(やむははをおもうこごころささこなく)

母の病状を知った弟が、

自らの重症をおして帰省するという。

何とか納得させてとどめたが・・・・。

 

悩めるは生きる証しぞ笹子鳴く

(なやめるはいきるあかしぞささこなく)

今年は十月以後、双方の母親の重症、

弟の続く闘病その他、一気に悩み事が増えた。

生きていれば、悩みはつきものというものの・・・。

 

笹子鳴く郷の訛りのまだ抜けず

(ささこなくさとのなまりのまだぬけず)

 

 


冬日向

2015-12-12 15:55:29 | 写真俳句

余生とはかくなるものか冬日向

(よせいとはかくなるものかふゆひなた)

 

へぼ囲碁の岡目八目冬日向

(へぼいごのおかめはちもくふゆひなた)

 

老いなりの日課のありて冬日向

(おいなりのにっかのありてふゆひなた)

 


ボーナス

2015-12-10 16:15:23 | 写真俳句

ボーナスや企業戦士は老いにけり

(ぼーなすやきぎょうせんしはおいにけり)

 ツイッターの季語「年末賞与、ボーナス」で詠んだのですが、

初歩的なミス「や」と「けり」、切字が二つ入ってしまいました。

 

ボーナスやバブル時代は遠くなり

(ぼーなすやばぶるじだいはとおくなり)

 

忙しさの二手に余り花八手

(せわしさのふたてにあまりはなやつで)

何しろ師走ですから忙しい。

特に今年は、田舎との往復の繰り返しで・・・・。

手が 八本あれば助かりますかね。

 

      12月1日~10日のつぶやき句を34句にまとめました。

     振り向かず去り逝く君や木の葉散る      木の葉散るあなたの背中もう見えず

     禅堂に喝の一閃木の葉散る           禅堂に響く警策木の葉散る

     メン一本決めし一声木の葉散る         木の葉散る遠く鐘の音聞こゆ夕

     恋心揺れて秩父祭りの火              会い別れ秩父夜祭更けにけり

     寒鶯や無居になりたる郷の家          寒鶯や所詮最後は独りぼち

     さらばえて一人カラオケ笹子鳴く         寒鶯や嬰児の歌のぱぷぱぷと     

     味噌を焚くおくどの湯気の香りかな       味噌搗や祖母の手加減塩加減

     信州の一夜の宿り桜鍋               狐火や化かす先からばれる嘘

     狐火の蠢く永田町あたり               狐火や明けて隣家に聞く訃報

     狐火や化かしたつもりが化かされて      狐火やとんと戸叩く音がして

     大雪の白を頂く遠嶺かな              大雪の挨拶野良と交はしけり

     あり合はせと言ふて馳走のおでん鍋     唾飛ばししゃべるあいつやおでん鍋

     独り居や三日三晩のおでん鍋         独り居や独りごちつつおでん鍋

     老い独り鳩と戯る冬の園              肩書を持たぬ自由や冬の園

     無造作に風に掃かるる枯葉かな        賞与日や二合の酒に満たされて

     肩書を捨てて賞与の無き身かな        家の灯のけふは明るく賞与の夜