鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

捩り花

2014-06-25 19:33:37 | 写真俳句

迷ひまだ数多の六十路捩り草

(まよいまだあまたのむそじねじりそう)

 

みちのくの道未だ険しもぢずり草

(みちのくのみちまだけわしもじずりそう)

もぢずり草(ねじり草)といえば、

百人一首の「みちのくの しのぶもぢずり ・・・・」の和歌で知られます。

その、みちのくの震災復興の道は、まだまだ険しいようです。

 

6月27日より、数日ブログを休みます。


洗い髪

2014-06-23 18:51:10 | 写真俳句

洗ひ髪晶子の歌の艶めけり

(あらいがみあきこのうたのつやめけり)

昨年、ツイッターでつぶやいた句に写真をつけました。

 

洗ひ髪夢二のをみななよやかに

(あらいがみゆめじのおみななよやかに)

先日、「とうすみ」の季語でつぶやいた句ですが、

「洗ひ髪」で詠み直しました。


夏至

2014-06-21 19:16:12 | 写真俳句

夏至ぞとてなほ覚め難く時計の音

(げしぞとてなおさめがたくとけいのね)

 

独りぼちの少女影踏みできず夏至

(ひとりぼちのしょうじょかげふみできず夏至)

一昨年、「夏至」の季題で詠んだ句に、こんな写真をつけました。

 

        6月11日~20日のつぶやき句を、自選32句にまとめました。

     予報士のミニのスカート梅雨出水         予報士の滑る駄洒落や梅雨出水

     この星の喘ぎ嘆きか梅雨出水           人魂と紛ふ蛍火肝試し

     蛍追ふ少女四十路となりにけり           蛍火や儚く消えし恋一つ

     早苗風村に若嫁来たさうな             老農の煙管くゆらす植田かな

     宮の森映して里の植田かな             高齢の里若やげる植田かな

     三千院の庭の子仏苔の花              水掛の不動詣りや苔の花

     碑のかすれし文字や苔の花             とおすみや夢二のをみななよやかに

     ほつれ毛の白きうなじや糸蜻蛉           瀬の音の耳にさやかに糸蜻蛉

     拉致人や浜昼顔のただ咲きて            とおすみの水面を蹴れば微なる水輪

     浜昼顔渡り叶わぬ砂の橋              浜昼顔渚に恋の忘れ物

     竹植うや粗家を終なる住処とし           隣家より伸びて来し根や竹移す

     婆ちゃんと鍬振る荒れ地桑苺            桑の実と鍬を担いで帰りけり

     桑苺母は嫁いで行きにけり              桑苺昔はものを思はざり

     濡れ鳥の翼重たげに桜桃忌             走つても逃れ得ぬ夢桜桃忌

     桜桃忌天命未だ悟り得ず               濁り鮒腹の黒きは人の業

     清廉に生くこと難し濁り鮒               濁り鮒人清濁を併せ持ち

 


蛍袋

2014-06-19 20:47:30 | 写真俳句

提灯花老躯と言へど灯りあり

(ちょうちんかろうくといえどあかりあり)

カラオケ喫茶でお会いする、八十路の方を思って詠みました。

こんな八十路を得たいものです。

 

狐火の夢路に迷ふ提灯花

(きつねびのゆめじにまようちょうちんか)

ブログ友の MONAさんの創作童話 に

ヒントをいただいての一句ですが、

「狐火」は冬の季語のようです。

お見逃しを(汗)


海紅豆

2014-06-17 19:50:08 | 写真俳句

公園に母子戯る日傘かな

(こうえんにははこたわむるひがさかな)

アメリカデイゴが咲く公園での一句です。

「母子」を「ぼし」でなく「ははこ」と読んでいただければ、

柔らかいイメージになるでしょう。

 

夏めくやトロピカルなる風となり

(なつめくやとろぴかるなるかぜとなり)

 


紫陽花

2014-06-15 19:10:17 | 写真俳句

純情の胸ときめかし四葩かな

(じゅんじょうのむねときめかしよひらかな)

純情・・・・まるで私のようです(^o^)v

 

世の垢を知らぬ乙女や白四葩

(よのあかをしらぬおとめやしろよひら)

今年は、この白紫陽花がよく咲いてくれています。

 

移り気は人の常とや青四葩

(うつりぎはひとのつねとやあおよひら)

一枚目の紫陽花が、このように色をつけます。


蜻蛉

2014-06-13 18:32:41 | 写真俳句

とんぼ生まるげに凄まじき人の世ぞ

(とんぼうまるげにすさまじきひとのよぞ)

「生まる}を「生る(ある)(なる)」とする向きもありますが、

これは、本来、“神や天皇など神聖なものが〉生まれる。出現する”

という意味だそうです。

ので、敢えて「生まる」としました。

ご教授お願いいたします。

 

夏とんぼ未だ白河夜船かな

(なつとんぼいまだしらかわよふねかな)

「とんぼ」だけなら秋の季語。

ですので、不本意ながら「夏」をつけました。

ご教授お願いいたします。

 

夏とんぼ沈思黙考さながらに

(なつとんぼちんしもっこうさながらに)

 


フェイジョア

2014-06-11 18:40:28 | 写真俳句

梅雨晴れや忘れられたる傘一つ

(つゆばれやわすれられたるかさひとつ)

フェイジョアの花を、傘に見立ててみました。

 

マスカラをぴしりと決めて夏衣

(ますからをぴしりときめてなつごろも)

女性のマスカラに見えまして。

 

        6月1日から10日までのつぶやき句を、自選30句にまとめました。

      ぼうたんの女ぶり良し緋の襦袢          少年の声まで変わり衣更え

      衣更え白き一輪活けにけり              落し文ポストに恋の終わる音

      落し文一つの恋の終わりけり            泥鰌鍋のらりくらりも逃げ切れず

      泥鰌鍋身振り手振りで安来節           泥鰌鍋のらりくらりも逃げ切れず

      泥鰌鍋掬って遊びしともがらも           泥鰌鍋つひに鰻になれぬまま

      野茨の道と覚えり六十路坂             来し方の野薔薇の傷の数多かな

      腕白に絶えぬ生傷野の茨             身の上を問わず語らず茨道

      麦の穂や恋の二人に抜ける風           権兵衛の芒種を見をる鴉かな

      老農の顔の年輪芒種かな              芒種かな農夫に似合ふ頬つ被り

      芒種かなつくづく我も農耕民             男めき女めきして梅雨に入る

      梅雨めくや私あなたの忘れ傘           梅雨めくや別れ演歌のをみな雨

      二足さへままならぬ我百足殿           里家の古りて居を得し百足かな

      さながらに恋の熱病毒百足            十薬や戦後貧しき小学校

      十薬や海人草で虫下し               十薬の香残し歯科助手の指

      皐月夜の夢に亡き人現れて            病床の弟如何に皐月闇

 

弟の手術は17時間という大手術の末、終わったようです。

2日間は麻酔で眠らせるようです。

人工の大動脈と弁に換えて、正常に動いているようですが、

脳への影響がどれだけ残るかが心配です。

ご心配いただき、ありがとうございました。


泰山木の花

2014-06-09 18:50:33 | 写真俳句

泰山木の花の人形キテイかな

(たいさんぼくのはなのにんぎょうきてぃかな)

 キティちゃんに似ていませんか?

 

泰山木の花や天女の白衣

(たいさんぼくのはなやてんにょのしろころも)

 

隠れん坊見つかり泰山木の花

(かくれんぼみつかりたいさんぼくのはな)

 かくれんぼしているように咲いていた、泰山木の花です。


花菖蒲

2014-06-07 18:34:50 | 写真俳句

花菖蒲思ひのたけをひとりごち

(はなしょうぶおもいのたけをひとりごち)

 

花菖蒲縺れし脳を解くげに

(はなしょうぶもつれしのうをほどくげに)

 

たちまちに過ぐる若き日花菖蒲

(たちまちにすぐるわかきひはなしょうぶ)

 

2年前大動脈解離で倒れた弟が、再手術になり、

その大手術に備える日々です。

こちらは神頼みして、成功を祈るばかり。