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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のエッ!品「どうしても手を出してまう知患かな」

2021-09-08 | 何よりの楽しみ
 丑三つ時のトイレ起床、寝つきは問題ないはずなのに「玄米紛でカステラをつくれるか⁉」と高天原から天命が降臨したのが運の尽き。眠れるはずが寝付けないはずになってPCの前に鎮座した。しかしながらカステラには大量の砂糖が必要だと判って直ちに却下撤退する。玄米を原料とする以上、多少は健康志向を維持しなけらばならぬ。

 そこであっさりとスイーツ系に改宗してレシピを眺めていたら「ライスミルク」なんて単語が飛び込んできた。何ぞや!何ぞや!と検索したら何の事は無い「重湯かぁ…」の顛末。正確には「重湯」では無く「お粥」でも無く、ご飯を粉砕した液体状のものなのだが「重湯」で何が悪い。所詮は米が原料のたかだか糊なのである。で、一安心一段落したのだが更にビビビッと降臨されたので結局は未明に起床した結果になってしまった。市販品があるとの記述で帰路スーパーに立ち寄り探したけれど店頭には無くて試飲は断念、自分で作るしかない!。

 玄米粉でライスミルクから発展させヨーグルトと甘酒まで三種の容器で楽しみたいと欲望がふつふつと滾ってくる。こうなると自己規制が不可能で暴走が始まるのだ。真夏日になった午前はいつも通りフイールド作業を終え、午後からは日陰になった縁台で玄米の製粉から開始。今回の新機軸は乾煎りし香ばしさを付けた玄米粉を用いて作るレシピである。試作なのでそれぞれ1カップづつ、都合3カップをフライパンで乾煎りしてから挽き臼で製粉する。日陰とは言え真夏日の昼過ぎ、一番気温が高くなる時の挽き臼製粉であった。もう汗だくだく、二度とやらない。冷徹に観察すれば自己強迫性傾向が顕著なのだった。納得。
  乾煎り  ➡    製粉

 玄米粉を炊いてから使おうとまず玄米1カップ分の重量で粉を用意し、炊飯する適量の水を足したのだが直ちに吸収され炊飯可能な状態には見えない。おこげになるか電気釜が発火するかの瀬戸際にも思えたから鍋で炊く事にした。しかし、ある程度の流動性が無ければ撹拌できないし、撹拌しなければ自然対流は発生しない状態では熱伝導が悪いから焦がすだけで終わる。結局、泡立て器で撹拌できる流動性まで戻すのに炊飯に要する水量の3倍はいれただろうか…。

 玄米の時に焦がしているから沸騰させるまでも無くデンプンがアルファー化し殺菌の終わる85度まで温度を上げて終了した。出来た糊状の一部をカップに取り飲める液体状に薄めて飲んでみた。つまりは「焦がし香ばし玄米紛ミルク」なのだが香ばしさはあまり感じられない。半分はスポーツドリンクで薄め飲んでみたけれどジュースや強炭酸の方が美味しいだろうと推測する。まあ、個人的には何時でも飲める用意をしてまで飲みたい風味は感じられなかったものの、食欲が無い時や疲れた時、あるいは病人食等々、使い方によっては消化吸収しやすい優れたレシピが出来るだろう、が結論。
      加熱  ➡   香ばし玄米ミルク

 残った分を50度まで温度を下げてから乾燥糀と混合し発酵器へ50度10時間発酵でセットし翌朝、「香ばし玄米甘酒」出来上がりとなる。
 飲んだ印象はともかく甘い。濃厚甘酒になっているから薄めないと糖分過多になってしまいかねない。気が付いたのは糀特有の香りが薄れたという事で、甘酒の糀臭さが嫌いと言う人でも飲めそうである。煎り焦がした風味は最後に味わえる感じだった。
           ➡   甘酒発酵終わり


 ヨーグルト分は豆乳ヨーグルトを種菌として投入撹拌し食卓で朝まで放置。常温30度程度では発酵が進み難いし、ここは甘酒の発酵に発酵器を取られているから翌朝に発酵器へ入れて40度6時間の発酵を行うのだ。
 翌朝、甘酒発酵容器と入れ替えて6時間の発酵にかける。午前中はフイールドで活動し帰宅した頃に出来上がっている寸法なのだ。出来上がり感は、甘酒もそうだけれど最初のモッチリ感のある原料より緩くなっているが食味は「やはり植物性!」の印象で豆乳ヨーグルトもそうなのだが「酸味」が無いのだ。酸味の無いヨーグルトなんて小生は美味しく感じない。
 これをヨーグルト飲料として食す美味しさは無く、無難に「ライスミルク」として複合飲料にするしかないなあ、が心情だが野菜ジュースや強炭酸水などでブレンドする楽しみが控えておる。

 三種のレシピ、結論としては「暑い最中に乾煎りし挽き臼製粉をし、ライスミルクとヨーグルト、甘酒まで作ってみた」けれど、何の事は無いご飯から作れば良いのだった。昔々、何の歌だったか「私には○○が無い云々」と歌った歌謡があったのを思い出したが、そう、私にはミキサーが無い、のだった。挽き臼鳴動米乳一杯、イチゴサッテモウシタモウシタ。
                    ➡   ヨーグルト発酵終わり

 



*うだる夏、夏

2021-09-08 | 感じるままの回り道
                 猛暑日や眼鏡に走る塩の路

                 盆の月卒業以来逢えぬ人

                 ぎっくりでがっくりと過ぐ盆休み

                 初恋の生家廃屋半世紀

                 渇く喉拾いかじるや熟し梅

                 コオロギと思いしトイレの換気扇

三日月池、崖の刈り払い

2021-09-07 | 今日は真面目に
 三日月池西側の崖が藪になってしまった。崖の上は刈り払いと除伐が済みすっきりしたが足場の悪い場所はどうしても後回しになる。
 上段肩のクワノキを除伐したのだが重心が池の上方に張り出した樹形のせいで伐採時に池に落とすしかなかったので、その片付けのためにも刈り払いをし足元を安全にしておく必要もあるのだ。池の中にはカサスゲが繁殖し抜去しなければならない面積になっているけれど既にクロスジギンヤンマの発生は終期で何時でも抜去可能である。

 急斜面なので刈り払うにも足場を確保しながらの作業となって片足を前進させ足場を確保してから刈り払うと言う小刻みの刈り払いになった。時折は蔓草に絡まれたり刈り刃が泳いだりすると重心が外れてヨタる。これは寄る年波を考慮すると危ない現象でもあるのだ。急がず慌てず三歩進んで一歩下がる・・・。
 下側からは上段肩の部分の刈り払いまでは足場が急で届かず、上端面に位置を変え刈り払えば綺麗に済んだのだが真夏日の作業では位置を変える事すら煩わしく途中で逃亡。

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*棟虫夏騒

2021-09-07 | 小父のお隣さん
                暑き夜アオマツムシの爆ぜる闇
 
                玄関灯ウドンゲの華懐かしき

                窓閉じて虫の音消して独り落つ

                残暑みつ喧噪の庭月の庭

                昼ギスや暑き庭先肩の汗

オニヤンマの水路

2021-09-06 | 水辺環境の保全
 上の池オーバーフロー部下、どんどんの洗堀された水溜りの下流部に丸太堰を設置して三畳ほどの水面を開いた。ここから流れ出る流路も浸食され掘り込まれその上、両脇からネザサやウシノヒタイなどのランナーを伸ばす植物が倒れこみトンボの飛翔には向かない環境になっている。この日も真夏日予報で蒸し暑いから「日陰の作業」を選んで行ったのだ。

 この水路はオニヤンマのパトロールが頻繁に行われていた水路だったのだが最近はその傾向は認められなくなっていた。それが水溜りを設えてからオニヤンマの姿が容易に視認できる場所になって、産卵もするし止まりもするのを目に出来るようになったのは喜ばしい。
 この日の作業は半割丸太の堰上部を手斧でU字型に削り水の落し口を作り周囲に土盛りして堤を形成した。大規模な物では無いのだが普段はチョロ水なので大丈夫なのである。
 ところが数日前に100mmほどの降雨があった後、水見回りに行ったら半割丸太の堰内側に並べたヒノキの寸切り材が流され二つ池の沈泥池に浮かんでいたのだった。この寸切り材に流れる枝葉を集積させ越水時のストレスを緩和しようとしたのだが失敗に終わった。
 その上すぐ横、上の池のオーバーフロー部丸太ダムの二本も増水に負けて片側を空に向け斜めになっていた。先日、漏水穴の補修をした際流出した土砂の分を補充しなかった影響なのだろう。次から次へと「働け!働け!」と押しまくられる。

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**今日の都々逸

2021-09-06 | 性向有毒の翁なれば
               予約無しでも 行列せにゃぁ
                      行列しても 空っ振り ハアコリャコリャ

赤いリンゴに唇寄せて・・・

2021-09-06 | 感じるままの回り道
 庭の紅玉が色づいてきた。今期も無農薬・無肥料・無袋で経過したのだが今までとは異なる違いがい1点だけあった。吸汁被害に遭っていない事である。例年、無袋栽培をすると全果、吸汁被害を受け果肉内部まで茶色く変色して腐る。それが今期は全く見当たらないので首をかしげるばかりである。

 しかし、そうはいっても肌の汚くなるのは否めない。シミや煤のような汚れが全面に見えるし、スポンジ束子で洗っても綺麗には程遠い。まあ、有毒ではないと思うから皮も切り割って食するけれど、本当は「ガブッ!」とやりたいのだ。そうできない理由があって、初夏に完熟梅を樹下で拾って齧ったところ、前の差し歯が折れてしまったのだ。これに懲りてリンゴやナシなどの果実は切り分け、あるいはスライスして食べるようになった。「のど元過ぎれば・・・」とは異なる「熱物に懲りて膾を吹く」類になってしまった。大好物の柿がそろそろ出回るのだろうが、柿を切り割って食べるなんて美味しさが半減する。「ガブッ!」とやって「旨い、美味しい」と来るのはあるからだ。

 さて、自家製のリンゴを見ていつも思う事「生産農家のリンゴの肌はどうして艶やかなのか?」と言う疑問だ。産地のリンゴ園がテレビに流れる事があるけれど無袋リンゴでも美しい肌を見せたまま枝にぶら下がっている。何らかの防護材などを使わないと綺麗にならない、と体験的に感じている小生には永遠の疑問でもあり愚悶でもある。
 まあ、我が家のリンゴなど誰も唇など寄せてくれん・・・。ご免ねリンゴちゃん、と言うところで新たな疑問が発生した。庭のリンゴ、そもそも紅玉だったのか国光だったのか言い切れなくなっているのだ。ホントにごめんねごめんねリンゴちゃん、品種名を忘れるなんて…。

           

**今日の都々逸

2021-09-05 | 性向有毒の翁なれば
                国策するより 画策いのち
                        コロナ観るより 風見鶏 ハアコリャコリャ

今日のエッ!品「雨が降れば粉屋は儲かる・・・」

2021-09-05 | 何よりの楽しみ
 この日、終日曇りの予報で「少しは楽かも…」と漏水孔潰しの予定で出かける支度を済ませたのにパラパラ落ちてきた。九時まで待ったもののパラつきは止まず「雨降りお憑きさん、パン作り・・・」の羽目になった。しかしである、予定していた行動では無かったから材料を集めてみても「牛乳が無い」「バターが無い」のだったからレシピ通りにはいかなかった。これでは初めての強力粉で作るパンは基準にさえできない代物になるのだろう。

 それでも牛乳の代わりにヨーグルト、バターの代わりに荏胡麻油、レシピには入っていない卵を加えて製パンしたのだ。卵2個を加えた事で緩くなってまとまりにくい。結局は陶器の容器に入れて焼く羽目になった。
 焼き上がって早速試食。卵が入ったことで色合いはケーキ風に見えている。試食しても素パン風味と言うよりケーキとパンの中間くらいの感じ方に出来上がった。焦がしてしまったのはオーブンの天板を使ったため膨張した分、ヒーターに接近し過ぎた格好になったためだ。
 冷えてからも試食してみたのだが市販のパンより粗めの口当たりで、それでも最初の小麦パンにしては上出来だろうと爺我自賛した。作ったパンは二日分の昼の主食にしよう。

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**今日の都々逸

2021-09-04 | 性向有毒の翁なれば
             策無し防疫 裸の大将
                   今際も方便 すかすかし ハアコリャコリャ

                 
                  

今日のトンボ「尾翅打ち枯らしてもドラマあり!」

2021-09-04 | 小父のお隣さん
 「浅からぬ因縁」と言うか「赤い糸で結ばれていた」と言うべきか、「因果は巡る」なのか恐らく同一個体を一連の重要場面でキャッチできるなどそうそうあるはずも無い。それがこの日は起こったのだった。棚田部でコナギの抜去中にしつこくシオカラトンボに追われている大型トンボがいたのだが眺めていると切羽詰まっての「産卵・産卵」の様子なのだ。何回か産卵体制に入り、その中の一瞬を小生は撮影出来たのだが、この時は「ギンヤンマ」と思っていた。しかし自宅で図鑑対照したら「ギンヤンマは連結産卵」とありクロスジギンヤンマと判明したのだった。

 何回かの産卵態勢の後、ついに追い払われ二匹でもつれながら上昇を始めたのだが「捕食されたか?」と思ったのも束の間、シオカラトンボがクロスジギンヤンマの首根っ子と連結していたのだ。もう、びっくり仰天玉手箱、こんな事も有るのだなあと見送ってしまった。故事に「大女に小男」は良いカップルの見本とも言われていたがトンボの世界にもあるなんて、初めて見たのだ。
 壮年期のクロスジギンヤンマなら体力的に勝っただろうが、写真をみての通り、翅は濁りボロボロの晩年期ではエネルギーで負けたのだろう。まあ、若者が熟女を求める事もあるし、あの慶応大学教授「林 髞氏」は人生二回結婚説を提唱していたくらいだから目くじら立てる程の事でも無いだろう。

 コナギの抜去を終え帰宅前にトンボ池の見回りをしようと立ち寄ったら蜘蛛の巣に大型種が絡まっている。コガネクモらしくトンボの脚と頭部に少しばかり糸を吐いていたから小生の接近で巣中央に戻ったようなのだ。「助ければ飢えさせる、喰わせれば殺すことになる」のハムレットの二者択一を迫られて「命を助ける」を選択して巣から外した。指先と小枝を使い絡められた糸を外して撮影した。初めて手にした一匹、意外なほど小さく見える。

 小生の小指にも赤い糸が結ばれ西方へ繋がっておるものの切り離しは出来ない糸だが、このトンボとはクモの糸で結ばれていたらしい。しかしながら浮世・現世と結ばれている糸は無く、そこのところが苦々しいのだが所詮、姥捨て山だからさもありなん、さもアリラン。失礼、アリランは韓国国民的名歌であったわい。
 さてさて、この時点でもクロスジギンヤンマなのかギンヤンマなのかは区別がつかなくて「♀だろうが小振りの体型、もしかしたら別種?」の淡い期待はあったものの結果は無残。淡い頭髪はふさふさには還らない期待と同じなのだった。ここには黒い糸も無く色落ちしクタッとなっているスフ糸が僅かに見えるだけである。まあ、「磯野波平氏」よりはましか…。ましだ!。

 それはそれとして家で写真をみていて気が付いた。棚田で産卵しシオカラトンボと結婚飛行で天国上昇を試みた個体が蜘蛛の巣に掛かった個体と同じ可能性が高い。それは翅の傷み方と痛んだ位置が似ていることに由る。
 まあ、大小同士がカップルになろうと蜘蛛の巣に絡められようと預かり知らぬ事として通せるけれど、そのダイナミックで稀有なドラマを垣間見る事は誰でも出来る事ではない。これって玉手箱と言うより「小さな行李」を選ん爺まった爺さんへのギフトだったのだろうか?。教訓としては「辛抱し続ければ吸い殻のひとつも足元に落ちている」という事かなぁ。

  

今日のトンボ「違う種と思っては見たけれど…」

2021-09-03 | 小父のお隣さん
 林接池でイトトンボのハート形を見つけた。クロイトトンボと言うには細身だし体長も小さい感じがして「別種だろうか⁉」と撮影したのだが、自宅で拡大画像を見ていたら腹部末端に青い環が見える。やはりクロイトトンボかと思ったりするも似たような種は「ありふれて」いるので「クロイトトンボにしては小さく細い」が消えなかった。ただそれだけ・・・。

  

**今日の都々逸

2021-09-03 | 性向有毒の翁なれば
              多勢に無勢 思える我ら
                      基本粛々 それが肝 ハアコリャコリャ

はい、肉食系ですわ!食欲の秋

2021-09-03 | 小父のお隣さん
 先日の事、スズメバチに襲われ痛い痒い熱い三徳症状に置かれた小生なのだが、刈り払い機で刈って「しまった!」巣はたんぽぽ原っぱに放置したままだった。二日後、甲の腫れも終息の兆しもあり指を動かせるようにもなってきたから作業に出たついでに放置した巣を見に行った。例年ならば一晩で威之志士様の跋扈蹂躙かつムシャムシャゴックンに遇って消えるはずなのだが同じ場所に在ったのだ。
 しかし良く見ると幼虫は殆どいなくなって蓋がされていた蛹室ももぬけの空なのだ。蟻も来ていたから「蟻が曳いたか⁉」とも思ったものの、いくら力持ちの蟻様でさそんな有様は出来るはずも無い。

 シャーロックホームズのごとく、明智小五郎のごとく思案投げ首していたところにスズメバチが飛来して残っていた幼虫を引き出して肉団子に加工し始めたではないか。隣りを見ればジバチだろうか、やはり肉団子を作っている。その横では蟻様が失敬もしている。良く見つけるものだと感心した次第。
               

 この日はこれだけでは済まず、道具小屋の扉にも幼虫を抱えた蜂がいた。小屋の中には泥で作ったタコつぼのようなホヤ貝のような構築物があったから、その中に入れる一匹なのだろう。まあ、どちら様も忙しいこって…。
 つらつら考えてみるに多様な種類の肉食系昆虫が生息しているという事は食物連鎖の面からみても健全な環境なのだと思いたい。まあ、つらつら考えなくても頭の上は年中ツヤツヤと艶やかであるしキイトトンボも山の神もツンツンしておる。肉が食えるのは平和なのである。

**今日の都々逸

2021-09-02 | 性向有毒の翁なれば
                年中無休 季節は問わぬ
                       変異無尽の 超厄介 ハアコリャコリャ