トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「タカネトンボの黄金色、産卵初見」

2021-09-20 | 今日は真面目に
 単なる黒っぽい中型のトンボだと思っていたのが飛翔体での感想で実際にしげしげと眺めた感想とは雲泥の開きがあった。今期の収穫は近くで飛翔さえしてくれれば「タカネトンボ」の判別が出来るようになったことだろう。ハネビロエゾトンボが出現すれば「とてもよく似ている」とS先生はおっしゃるから撃沈には間違いないのだが、今のところ、出現してはいないので自分的には信頼度がある。

 それはともかく、今回もたびたび視認している林接池でパトロール中のオスに出会った。たまたま居合わせたSさんが捕獲してまじかで観察させてもらったのだ。第一印象は「こんなに小さかったのか…」で、飛翔体はもう少し大きめに思えたのだった。
 S先生は特徴の説明をしながら木漏れ日に胸を晒してくれた。これまたびっくり玉手箱で、黄金色に輝くではないか。最初は研ぎ澄ました刃に焼き色が付いたかのような鈍い発色だったのが、日当たりの良い場所で晒すと光り輝くのだった。これ一つとっても、ただ眺め見送るだけの情報と子細に検分する情報からでは情報量がまるで異なる。当たり前と言えばそれまでなのだが、捕獲写真は原則撮影してこなかった小生には隠された宝物を見つけたような気分になった。

            

 放した後、一旦は舞い上がって姿を消したオスだったのだが幾ばくも無くして戻ってパトロールを始めたのだ。しかし、姿を消したその間に待望のメスが飛来して産卵してくれた。水際すれすれの打水産卵だったのだが足元だからカメラを向けたものの水面だとピントが合わない。その上飛翔しているからボケてしまう。それでも写真を載せたのは産卵時の尾末節を背側に上げていたのが判るからである。コロナワクチンを打つ注射器の保護カバーそっくりだと・・・。

 このメス、十二分に堪能させてくれるほどの時間を産卵に当ててくれた。S先生曰く「数百は産んだでしょう」とのつぶやきだったが、この水面から来期は多くのコヤマトンボが発生するかと思うと水見回りは疎かに出来ない重要事項である。水は命の母なのだから。少年の頃に口ずさめた歌唱「母こそは命の泉…云々」は合唱曲だったような感覚があるが、もう出だししか記憶にないし何処で覚えたのか全く分からない。文化とは程遠い貧乏田舎の生活だったのに今にして思えばハイカラな歌だった。
 タカネトンボも手にって初めて光り輝く表面を知れたが歌曲だって口から出てこそ音輝くのだ。ちなみに小生は音痴であるがウンチは毎朝訪れる。頓智はあまり無い。イチゴサッテモウシタモウシタ・・・。

 

今日のエッ!品「甘酒と芋の餡で田舎饅頭」

2021-09-20 | 何よりの楽しみ
 この日も雨降りお憑きさんであった。朝食を食べたらやる事が無い。テレビも読書もPCを開いても猛烈な睡魔が襲ってくる。時計を見ればまだ午前9時なのだ。「仕方が無いからお手紙書いた」はしなかったものの「雨降りお月さん…お月見…お月見饅頭」との妄想の挙句、かねてよりおんぶお化けのごとく脳裏に漂っていた「饅頭」を作ってみる事にしたのだ。まあ、言わば「お憑気味饅頭」であった。

 餡も想定案、いいえ想定餡があって甘酒ベースに蒸かし芋、栗カボチャ、バナナの三案は決めていたのだが三餡作るのも面倒で、結局のところはサツマイモと甘酒の餡、案、だったかに落ち着く。
 まずはベースの甘酒で餡の材料に使える加工が必要だ。これは何時ものごとくホットプレートの出番である。ホットプレートなどは子どもが小さい頃は用があったものの、それ以降四半世紀もお役御免だった代物で、ここにきて大活躍している。作っては見たものの消費が進まない「香ばし玄米乳甘酒」を餡にするのだから水分をホットプレートで飛ばすのである。その前段階でフードプロセッサーにかけ糀の粒々を粉砕した。で、ようやく煮詰める事が出来る。
 ほどほどの水分になった所で蒸し芋をほぐして練り入れ、更に水分量を小豆餡の固さにまで調整した。
 ➡  ➡  ➡  ハイブリッド餡の完成

 皮は「田舎饅頭」のレシピ通りに作り餡と生地とを10等分し、生地は延べ棒と手のひらで必要な大きさまで広げて餡を包んだ。この作業も生まれて初めてで、餃子の皮さえ触ったことはない小生なのである。
 餡を包み終えた生地は蒸し器に載せて6分ほど蒸して完了。早速、試食してみる。やはり餡が独特の味覚で、サツマイモより甘酒の風味が来るのだが、どういう加減か口蓋の奥の方に何とも表現し難い味覚を感じるのだった。口蓋の天井に味蕾細胞などあるはずも無いと思っているのに「味を感じる」不思議。まあ、味なのか粘膜への感覚なのか判然とはしなかったけれど、とりあえずは午前中の暇つぶしは出来たのだった。全くいわゆる真実一言「お憑気味饅頭」であったわい。

 試食しての感想は「皮の薄い饅頭より食事の代わりになる厚皮饅頭が良い!」であって、そうなると中華饅頭か。季節も適期になってくるしのう。後頭部で「大儀であった。苦しゅうない作りおろう、作ろおろう」とおんぶお化けが囁いておる。その上、腹の虫も蟯虫ではないサナダムシか東洋毛様線虫だか回虫だか不明なものの騒ぎ始めた。既に正午だったのである。
        ➡  ➡  蒸し上がり ➡  召し上がり