トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「で、あるような無いような・・・」

2021-09-21 | 小父のお隣さん
 キジョランの移植作業の途中で小型のイトトンボを見つけた。体長は30mm超えたかどうだかと言うサイズで「アジアイトトンボか?」とも思ったのだが三々五々飛翔しているクロイトトンボ、これはほとんどオスなのだが、このオスのサイズが小さくなっている様にも思えて「もしかしたらクロイトトンボのメス⁉」との疑いも湧く。

 トンボ図鑑での対照は用をなさずネット画像での対照でも結論を出せなかった。しかし帰宅前の水見回りでクロイトトンボの連結産卵体を撮影できて、自宅で写真比較してみると色彩的には明らかに異なる様に見える。さーて、いつもの無間地獄の始まりで、終了するには「どっちでもいいじゃん!」、そう、我が夕食や入浴、はてまた人生や社会情勢には全く影響しないのである。
 そんなことから「アジアイトトンボだろう⁉」でワッパカだぁ。でもやっぱり青いリングが気になる気になる。

         
    

*深川どぶ板長屋中秋の名月煌々

2021-09-21 | 合混で闘作すれば
            名月や脚は縁台腕まくら          飛脚

            子だくさん月の出前に団子消ゆ       棒手振り

            木戸番や宵の口から月の番         目明し

            名月や枕移して大文字            勘当息子

            濡縁や月に打たれて寝っ転り        敵持ち

            新内や崩して爪弾く背は柱         新内流し

            新所帯月見るよりも膝向かい        出歯亀

            ススキより萩よりあの娘を手折りたい   田吾作

            抱いた子の目ん玉に出た双の月       芸子亭主

            銚子より石を並べる目の敵         ご隠居

            月待てば腕重くした寝息なり        初子母

            父母に挟まれ月見のおぼこかな       大家
          
            名月や顔は東に屁は西に           八さん

            終い湯も行かず月見て終わるなり      男やもめ

            月見膳まだかまだかと手は膝に        悪童

            下々にゃ月の灯りで油浮く           熊五郎

            名月やしょんべん布団で添い寝なり     乳母

            月見てああ付き見ればあーあ博打打ち    馬喰

            見習いの生き還る刻星月夜          摺り師

            月見れば何時も故郷の光なり          小僧  

            名月はどして一夜の丸さなの         背の子

            望月は欠けたり満ちてを神代から       酔漢

            名月やわしゃぁ寝待ちの月が良い       甚六 

            煌々と昇る名月なぜ朧             追い回し 

            追うを止めミケも細める月こうこう      姐さん 

            月仰ぐ狛犬の闇陰ふたつ            神主 

            ドブネズミ月見る猫の横で曳き        居候

            棒立ちへ慈悲煌々と陰も無し         乞食僧

            我が頭頂欠け無し盆の無辺光         トロル爺

            ギヤマンのごとし川面の破月かな       船頭

今日のトンボ「タカネトンボの黄金色、産卵初見」

2021-09-20 | 今日は真面目に
 単なる黒っぽい中型のトンボだと思っていたのが飛翔体での感想で実際にしげしげと眺めた感想とは雲泥の開きがあった。今期の収穫は近くで飛翔さえしてくれれば「タカネトンボ」の判別が出来るようになったことだろう。ハネビロエゾトンボが出現すれば「とてもよく似ている」とS先生はおっしゃるから撃沈には間違いないのだが、今のところ、出現してはいないので自分的には信頼度がある。

 それはともかく、今回もたびたび視認している林接池でパトロール中のオスに出会った。たまたま居合わせたSさんが捕獲してまじかで観察させてもらったのだ。第一印象は「こんなに小さかったのか…」で、飛翔体はもう少し大きめに思えたのだった。
 S先生は特徴の説明をしながら木漏れ日に胸を晒してくれた。これまたびっくり玉手箱で、黄金色に輝くではないか。最初は研ぎ澄ました刃に焼き色が付いたかのような鈍い発色だったのが、日当たりの良い場所で晒すと光り輝くのだった。これ一つとっても、ただ眺め見送るだけの情報と子細に検分する情報からでは情報量がまるで異なる。当たり前と言えばそれまでなのだが、捕獲写真は原則撮影してこなかった小生には隠された宝物を見つけたような気分になった。

            

 放した後、一旦は舞い上がって姿を消したオスだったのだが幾ばくも無くして戻ってパトロールを始めたのだ。しかし、姿を消したその間に待望のメスが飛来して産卵してくれた。水際すれすれの打水産卵だったのだが足元だからカメラを向けたものの水面だとピントが合わない。その上飛翔しているからボケてしまう。それでも写真を載せたのは産卵時の尾末節を背側に上げていたのが判るからである。コロナワクチンを打つ注射器の保護カバーそっくりだと・・・。

 このメス、十二分に堪能させてくれるほどの時間を産卵に当ててくれた。S先生曰く「数百は産んだでしょう」とのつぶやきだったが、この水面から来期は多くのコヤマトンボが発生するかと思うと水見回りは疎かに出来ない重要事項である。水は命の母なのだから。少年の頃に口ずさめた歌唱「母こそは命の泉…云々」は合唱曲だったような感覚があるが、もう出だししか記憶にないし何処で覚えたのか全く分からない。文化とは程遠い貧乏田舎の生活だったのに今にして思えばハイカラな歌だった。
 タカネトンボも手にって初めて光り輝く表面を知れたが歌曲だって口から出てこそ音輝くのだ。ちなみに小生は音痴であるがウンチは毎朝訪れる。頓智はあまり無い。イチゴサッテモウシタモウシタ・・・。

 

今日のエッ!品「甘酒と芋の餡で田舎饅頭」

2021-09-20 | 何よりの楽しみ
 この日も雨降りお憑きさんであった。朝食を食べたらやる事が無い。テレビも読書もPCを開いても猛烈な睡魔が襲ってくる。時計を見ればまだ午前9時なのだ。「仕方が無いからお手紙書いた」はしなかったものの「雨降りお月さん…お月見…お月見饅頭」との妄想の挙句、かねてよりおんぶお化けのごとく脳裏に漂っていた「饅頭」を作ってみる事にしたのだ。まあ、言わば「お憑気味饅頭」であった。

 餡も想定案、いいえ想定餡があって甘酒ベースに蒸かし芋、栗カボチャ、バナナの三案は決めていたのだが三餡作るのも面倒で、結局のところはサツマイモと甘酒の餡、案、だったかに落ち着く。
 まずはベースの甘酒で餡の材料に使える加工が必要だ。これは何時ものごとくホットプレートの出番である。ホットプレートなどは子どもが小さい頃は用があったものの、それ以降四半世紀もお役御免だった代物で、ここにきて大活躍している。作っては見たものの消費が進まない「香ばし玄米乳甘酒」を餡にするのだから水分をホットプレートで飛ばすのである。その前段階でフードプロセッサーにかけ糀の粒々を粉砕した。で、ようやく煮詰める事が出来る。
 ほどほどの水分になった所で蒸し芋をほぐして練り入れ、更に水分量を小豆餡の固さにまで調整した。
 ➡  ➡  ➡  ハイブリッド餡の完成

 皮は「田舎饅頭」のレシピ通りに作り餡と生地とを10等分し、生地は延べ棒と手のひらで必要な大きさまで広げて餡を包んだ。この作業も生まれて初めてで、餃子の皮さえ触ったことはない小生なのである。
 餡を包み終えた生地は蒸し器に載せて6分ほど蒸して完了。早速、試食してみる。やはり餡が独特の味覚で、サツマイモより甘酒の風味が来るのだが、どういう加減か口蓋の奥の方に何とも表現し難い味覚を感じるのだった。口蓋の天井に味蕾細胞などあるはずも無いと思っているのに「味を感じる」不思議。まあ、味なのか粘膜への感覚なのか判然とはしなかったけれど、とりあえずは午前中の暇つぶしは出来たのだった。全くいわゆる真実一言「お憑気味饅頭」であったわい。

 試食しての感想は「皮の薄い饅頭より食事の代わりになる厚皮饅頭が良い!」であって、そうなると中華饅頭か。季節も適期になってくるしのう。後頭部で「大儀であった。苦しゅうない作りおろう、作ろおろう」とおんぶお化けが囁いておる。その上、腹の虫も蟯虫ではないサナダムシか東洋毛様線虫だか回虫だか不明なものの騒ぎ始めた。既に正午だったのである。
        ➡  ➡  蒸し上がり ➡  召し上がり


 

ナガサキアゲハのオスだった!

2021-09-19 | 小父のお隣さん
 満開の曼殊沙華に黒いアゲハが吸蜜している。後ろ翅に白い紋があるから「モンキアゲハ」と気楽に寄ったのだったが、これが巨大だった。「エーッ!こんなに大きかったぁ⁉」と思わざるを得なかったのだ。寄っても逃げないから翅の大きさを目測で図ると片翅の最大長は100mmはあったのだ。もう巨大なチョウでモスラ級に思えてしまった。

 カメラを向けて違和感がある。「はて、モンキアゲハはこんな紋だったか⁉」と言う思いでしっくりしない。後ろ翅の紋には立て格子が入っていたのだ。気持ちの悪いまま帰宅して図鑑を開いたらナガサキアゲハのオスと判明。異常な大きさに思えたのもモンキアゲハより大きいサイズだったからだ。それですっきり玉手箱。この紋は記憶にないから恐らく初めての男、いいえオスだろう。「初めての男」と表現すれば大きな誤解が生じてしまいかねない。まあ、年金高齢者は何時でもどこでも「金無い」のだけれど・・・。
 そして素敵な演歌だったあれ、「あああーあ、ナガサキはオスだぁったー・・・」オス末。

         

         

草取りなのかアブ捕りなのか・・・

2021-09-19 | 感じるままの回り道
 八月後半からアブの出現が甚だしくなる。駐車場に到着すれば間を置かずアブ数匹が寄ってくる。先ずはのお目当ては暖かくなっているタイヤや車体に飛びつくのだが、後部ゲートを開けて作業の準備をする小生の周囲も飛び回るので五月蝿くて迷惑なのである。これがこのまま済むはずも無く車体が冷えれば畢竟、人身に向かうのは当然の成り行きで、このためしばし準備を中断し柄を30cmほどにした捕虫網でアブ捕獲に励む。

 この日の作業は増殖に増殖させてしまった泥水池の除草だったのだが、曇りで日足が無く作業日和であった。しかし、こういう日和はアブの活動が盛んになって周囲を飛び回って煩わしい事この上もない。そこで腰の後ろに挿した捕虫網で捕獲することになるけれど脚は泥中で動きはとれない。結局は捕虫網を構え網の使える範囲に止まったところを掬い取るのであった。
 しかし、連続して襲来する訳でもなし、三々五々、勝手においでなすってはまとわりつくのだ。まあ、全てが妙齢の女性だと喝破できれば悩み無用なものの、あの痛さ、後々の腫れと痒みを想うと「好きにしてぇー」とは耄碌した我が身でもそうはならない保身に走る。これは永田の鵺と同じなのである。

 結局、カリカリ、イライラしつつ立ちんぼする羽目になって作業がはかどらない。鎌で刈り取る除草なら簡単なのだが根こそぎ抜去は手間がかかるし陸に上げるにも泥付きなので重いし泥跳ねを浴びる。そんなことで遅々として進まず、雨粒が落ちてきたのを幸いとトンズラした。因みに捕獲し片翅を除いて捨てたアブは10匹近くになったはずだ。
 アブへの仕返しは父を見習った行動で、農耕牛に群がるアブをことのほか憎み、蠅叩きで軽く叩き落としては翅を千切って投げ捨てていたのを学習したんである。当時の農耕用家畜は水飲み百姓にとっては命綱の最高額の財産でもあったから、その心情は子ども心にも理解はしていたのだった。
 わが身に残る父の痕跡は「アブへのお仕置き」、母の痕跡は「アリラン」を歌えることくらいになった。祖父の痕跡は頭頂部に在り、祖母の痕跡は家族性高脂血症として我が体内に鎮座おわします・・・。

  ➡  

喰っても良いけど姿は見たくない…

2021-09-19 | 小父のお隣さん
 庭のホトトギス、食痕が目立つようになった、と言いたいところであるものの「葉の残りが少なくなった」と言った方が適切だろう。こうなると嫌でも目につくのがルリタテハの幼虫なのだ。もとより花を見たくて植えた植物でも無いし「食べても良いけど花も観たい」そんな位置づけのホトトギスなのだ。

 フイールドのホトトギスと血縁はあるのだがフイールドのホトトギスは量があるせいか食痕はまだ観ていない。サルトリイバラもあるから観たいなら両方を探さなくてはならないけれど、アカボシゴマダラやコノマチョウのグリーン極まれる美しい体色とは異なるルリタテハの幼虫は目にしたくない存在でもある。もちろん毒々しい感じでも無毒なのは分かりきっていても苦手なタイプなのは変わらない。そういえば親となった成蝶のルリタテハの飛び様は「我関せず」「私は私の路を行く」動き方に見えて、周囲との関係性は拒絶している風にも取れる。

 まあ、チョウ類などはすべてそうなのだが、庭でも繁殖するのなら少しは近くによって恋、いいえ、寄って来いと請いたくもなる。一宿一飯の恩義があるだろうに!。少しは媚びても良かろうに!、と姥捨て山の孤老はチョウにさえ寄って欲しいのであった。良ーくよく考えてみなくても当人が既に「チョウのように舞い蜂の様に刺す」時期など無いままの人生一路の終盤であってチョウのような生態は望むべくもない。しかしながら欲望や業は枯れることなく我が身にあるから「それが悶題だ!」。
 少しはお慈悲にすがりたいと中秋の名月直前の月光でも浴びようかと空を見上げても台風14号の雲ばかり、一条の光も一本のクモの糸も降りては来なかった。窓の外には千切れた天津すだれの糸がはためいているばかり。ああ、我が人生トホホですゥ。

     

今日のトンボ「なんでかぁ!産卵」

2021-09-18 | 小父のお隣さん
 「無駄な産卵!」としか思えない産卵を観る時がある。今回はマユタテアカネのカップルなのだが林道の苔の上で産卵していた。このほかにもメスだけで空中産卵していく種がいるのだが「湿っていさえすれば良い」と思っているような、何ともまあ大仰な産卵をしていく。
 「駄目じゃあないの!」とかなんとかおっしゃって、卵を拾い集める訳にもならず、眺めているだけの小生なのだ。まあ、このような無駄になる産卵があったとしても大勢には影響がないのだろうと思いたい。種類によっては落ち葉の下で幼虫時代を過ごすタイプもあるとか聞くので進化論に従えば「湿った苔でもヤゴは生息できる」新しい家系なのかもしれない、などと妄想してストレス緩和策を採ったりするものの、これって自己欺瞞に類するのだろうか…。まあ、どうでも良い事ではある。
 しかしまあ、首根っこを挟まれて阿吽の呼吸で連結飛行できるなんて、ホント、仲の良いこっちゃ。これは余計なお世話と言うものだろうねぇ。

           

今日のエッ!品「玄米乳ヨーグル蘇のカステラ」

2021-09-18 | 何よりの楽しみ
 悔しい、どうしても悔しい。たかだかメレンゲが、泡立てが辛いなんて人生も「あんまり」だぁ!。捲土重来と言うほどの誇大はしないが「雨降りお憑きさん」では爺は蟄居状態なのであった。そこで残っている「香ばし玄米ミルクヨーグルト」を材料に再びカステラに挑戦した。しかし右腕がテニス肘症状なので泡立てには非力だ。そこで電動ドリルに装着する事で泣き所をカバーしてみた。もとより泡立て専用機を購入するほどの事も無く間に合えば良いのだから40年も使ってきた泡立て器の柄を削り電動ドリルで咥えられるようにしたのだ。試運転は快調で、後は心置きなく前進である!。

 材料の玄米紛乳ヨーグルトは緩々なので水分を少なくする必要があった。そこでホットプレートで煮詰めてヨーグル蘇に仕上げた。作る過程で粉末状では無いのでメレンゲと混合する際、ヘラでは用をなさず「使わない」段階なのだが電動泡立て器を使い均一にする。これで上手くいったメレンゲの泡を潰してしまったはずである。
 ➡  ヨーグル蘇 ➡  材料 ➡   電動の威力は絶大

 前回はクッキーの空き缶を型に使ったがアルミのバットがあるのを思い出して使ってみる。深型なのだが膨張はそれほどでもなかったから浅い型で十分だった。
 思っていたほどの膨らみは無く、焼き色も前回は180度だったのを今回は160度のレシピだったから色目は薄く焼けた。風味は「やっぱりカステラ!」で美味しい。今回もザラメ無しなのだが別に無くても構わない材料でもある。玄米を石臼製粉してから植物性ヨーグルトを種菌に玄米ミルクヨーグルトに加工、更に煮詰めてヨーグル蘇にした上でカステラの材料にした結果なのかどうか「咀嚼すると溶けてしまう」食感になった。これは市販のカステラにも無い食感で玄米が原料とは気づかれない風味と触感の「エッ!品」となったのである。我が妄想と現実が「H」、いいえ一致したのは久しぶりのヒットである。
 困難辛苦、呻吟深夜、ようやく「悔しいですぅ!」から晴れて解放されたのだ。ちなみにだが我が天頂は年中開放されておる。メレン毛に苦労したが天頂には外連毛も無い。ハレルヤ!。
 型に流す  ➡   焼き上がり  ➡   試食「結構でございました!」


*今日の一苦

2021-09-17 | 温故痴新
                 百生や蔓一すぢの心より        千代女
                百難やただ一病のコロナより

                後遺症シロアリのよう出てきおる   多恵 代

棚田部コナギ抜去

2021-09-17 | 水辺環境の保全
 この日、と言っても既に半月以上も前なのだけれど、前日より雲が多くなり最高気温も30℃程度の予報になったし手首の火傷は既に1カ月経過、スズメバチに刺された右甲の腫れも退き始め握り易くもなったのでコナギの抜去に入った。四本鍬などで引っ掻き抜き取れれば楽なのだが根張りが強くて葉茎は軟弱と言う条件では泥土に指を入れ込むしか抜去は出来ないのだった。

 抜いた株は畔に上げたがイヌビエを倒してその上に敷き詰めイヌビエの種子散布を多少とも防止する。盛期に刈り払いはしたのだが出穂させて種子を落せるまでに稔っている。敷き倒して泥付きの根茎で覆えば多少の抑制にはなるだろう。棚田部を終え畔を共有している温水田の畔側も除草した。あまり綺麗に除草すると生物が困るからほどほどで終わらせるのだが、結果的にこれが次の増殖の一因になってしまう。まあ、終わる事のないルーティンみたいなものだろう。

 この作業中、種別判断がつかなかった3種類の大型トンボ飛び立たせてしまったのだが手は泥だらけのゴム引き手袋装着中でおいそれとは抜けないし見るだけで終わった。
 最初の種は翅は薄茶に染まって腹部7~8節あたりの黄色い環模様が目立った個体だった。トンボ図鑑で対照すると、どうもヤブヤンマらしい。
 二種目は翅は薄茶に見えたが根元は黒くなっている。これもトンボ図鑑でマルタンヤンマの♀らしいと判った。どうしてもわからなかったのは黒いやや大型に見えた種なのだが、これこそタカネトンボではなかったか。

  ➡  


*今日の一苦

2021-09-16 | 温故痴新
                 朝顔に釣瓶とられてもらひ水        千代女
                後遺症生気抜かれて日々のたり

                コロナ禍に仕事とられてもらい食     三平

富士山のように高いから⁉

2021-09-16 | 蝶の食草園
 フジバカマは食草には入らないだろう、蜜源植物として維持していても吸蜜するのは食料としての事であるからして、食草のタグ付けをしても良いだろうと勝手に結論する。所詮は小生個人の内差なのであり人に伝える事でも無いからだ。つまりは白を黒鵜、黒を脂漏と言ったかて全く問題はないのである。まあ、「食草の定義」は知らない事とするのも詭弁方便しょんべん。
 このフジバカマ、フイールドのコロニーを見る限りでは「富士山のように背が高いからフジバカマ⁉」と思えてくるほど背高のっぽである。小生の背丈は優に越しているから2m近くはあるであろう。

 「フジバカマ」の項を参照すれば背丈120~150cm程度が多く、2mなんて記載はない。同じ個体から採種した自宅の株は60cm前後だから「水辺の近く」がカギなのかとも思うものの確信はない。このフジバカマの藪に分け入っても分け入っても花穂は見えないのである。開花中にもかかわらず・・・。
 写真手前は花期の終わったミソハギ、中央の赤いのは曼殊沙華、曼殊沙華でさえ60cm近くまで伸長していたから比較してみても3倍以上の背丈がある。「だからどうした?」と問われれば「どうしたわけでも無いが、ムニャムニャ・・・」無事、馬鹿っ振りを示すだけ。

        

三日月池のカサスゲ抜去

2021-09-15 | 水辺環境の保全
 普段は水見回りのコースには入れない三日月池なのだ。それと言うのも雨水頼りの単独池なので見回りしてトラブルを見いだせたとしても他に波及は皆無だからで、それとともにこの池の大きな役割はクロスジギンヤンマの多発生部である事なのだ。故にそれを楽しみに出現期に入れば「まだかまだか!、今日か今日か!」と到着時と帰宅前の日に二回も日参する事になる。全く持って事実上の二ッ参である。

 馬鹿はそれくらいにして先日以来カサスゲの繁茂が抜去の限界をとうに過ぎたまでになってしまった。下のフイールドでのっぴきならない作業が多発していたから「後回し、後回し」でいたのだ。その付けは抜き取り難いカサスゲを大量に抜去しなければならない、と言う付けで返ってきた。
 「大きなカブ」なら犬や猫の手も借りられるのだろうが池の中ではそうもいかない独り孤高とお馬さん体勢で「ウン、ウン」と曳き抜くのである。右腕はテニス肘状態、下腹部は左右のヘルニアの古傷、腰にも腰椎挫滅の古傷と、腹圧と渾身の曳き動作には悪い作業でしかないけれど、そうも言ってはいられない。繁茂を許せばトンボの種が減少するし、壊滅させれば羽化台や産卵台の消滅となって、どちらにしても「動的平衡」が重要なのだが平易に言えば「塩梅」であろう。

 日当たりの良い範囲は既にカサスゲに覆われてしまってトンボの飛翔さえ見つからない近況だったのだ。日陰となっている部分にはヤブヤンマなどの産卵履歴はあるものの、先日の除伐でヤマグワの倒木が落ち込んだままなので寄り付いているのかどうか、これも撤去しなければならないのだ。

 そんなことで池に入り抜去開始、黙々とやるしかない抜去で抜き取る楽しみなど皆無なものの、水域部のカサスゲを今回は全抜してみた。それでは「来季の羽化に差し障る!」と思えるだろうが、繁茂させ過ぎた事で多くの地下茎が途中で切れ残っている。これが冬の到来前に伸長して葉を復活させる。クロスジギンヤンマの出現期には羽化台は間に合うのだ。
 抜去中、数は少なかったがクロイトトンボが水面飛行をしていた。このトンボのためにも水面付近には「水面だけ」とは出来ないけれど、今なら浮遊物もあるし、踏み荒らしてしまったシャジクモも、おっつけ水面近くまで復活するだろうからクロイトトンボには支障は無いのだ。
 しかし、シオカラやオオシオカラ、マユタテなどの常在種の一匹も縄張りを張らない環境に至らしめたのは我が身の至らなさの結果であったわい。

  ➡  

*今日の一苦

2021-09-15 | 温故痴新
                   二夜啼くひと夜は寒しキリギリス      記逸
                  二夜目で飽和度限界ギリギリす

                  二夜で亡くひと夜の発熱あっけなし    嬬