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とりがら時事放談『コラム新喜劇』



ここ数ヶ月、週刊誌の誌面に「NHK」が載らないことはない。
紅白歌合戦のプロデューサーの協会費私物化に端を発した今回の騒ぎは、NHK海老沢会長の見苦しいまでの権力欲と相まって、悲惨な様相を呈している。
受信料不払い運動は一説によると十五万件に上っているという。

そもそもこのNHKほど不透明な組織はない。
国の機関のようであり、そうでない。
受信料にしても視聴者にその料金を強制的に払わせる効力もない。
にも関わらず「皆様の公共放送」などと宣って、世界最大規模のブロードキャスティングとして君臨してきた。
NHKの予算は国会の承認を得なければ成立しない仕組みになっているらしいが、使い方に関してはチェックする機能がない。だからこそ今回のような事件が発生したのだろう。

実のところNHKの不透明さは今回に始まったわけではない。
たとえばつい先年開局したばかりの新大阪放送局。この大阪放送局の建築工事、設備工事、備品の納入から放送機器の購入まで、なにを基準に選定しているのかさっぱりわからないのだ。
NHKの業者選定は入札に似た形式をとって発注しているが、このNHKの方式は業者に「プレゼンテーション」を実施させ「内容」と「金額」を合わせて検討した結果、業者選定をしているという非常に曖昧なやり方なのだ。
しかも、なぜその業者を選定したのか公表もしなければ、落選した業者が「どうしてですか」と質問しても「答える義務はない」と突っぱねる。
なんかあるんじゃないか。受注業者との間に。
と、思わざるを得ないのだ。
そう言えば、放送機器など、古くからNHKといえばソニーと池上通信の二つだけ。ここ十年ほどに松下電器が参入してきているが、このあたりもなんだか変だ。
確かに世界のほとんどの放送機器はソニー、池上、松下だけど、この図式を作り出したのはもしかするとNHKかも知れない。

民間放送局ならいざ知らず、ウソでも「公共」と宣って「国民の受信料」で運営しているのだから、もっと透明感溢れる「国民の側の権力」であってほしいものだ。
いっそのことNHKは今後、受信料は廃止して、見たい人だけが料金を払うCSの1チャンネルにしてはどうだろうか?

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