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とりがら時事放談『コラム新喜劇』



ジェームズ・ボンドが活躍する007シリーズが久しく製作されなくなったのは、なにも東西冷戦が終結して十年以上が経過することだけが、理由ではないらしい。

007に強敵が現れて、それが次々にヒットを飛ばし、旧来のスパイアクションを近づけなくなっているからというのも一因だろう。

トム・クルーズ製作主演の映画版「スパイ大作戦」はついに3作目を迎えたが、その迫力はまだまだ継続しており色あせることはない。
しかも、次々と繰り出されるアイデアは斬新で、格好良く、2時間の上映時間があっという間に過ぎ去ってしまうのだ。
欠点を強いてあげるのなら、今回の3作目は少しばかし残酷な描写が多いことだけだろう。

その昔、マーチン・ランドーやレナード・ニモイが活躍した「スパイ大作戦」オリジナルシリーズは、それはそれで面白い作品だった。
ただ子供だった私には、有名なオープニングシーン、
「おはようフェルプス君。.......例によって君もしくは君のメンバーが捉えられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないのからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する」
という大平透の指令の声が終ると、ドラマの大半は終ったようなもので、その後に続くかったるい物語は、あまり見ることがなかったように思う。

しかし映画化されてからのそれは、まったく異なる。
テープレコーダーが登場してヒョロヒョロ煙が出てくるようなクサイ細工はなくなって、指令のシーンも21世紀らしく格好良くなり、物語そのものもスピーディでスリリングだ。(昔のテレビシリーズはお世辞にもスピーディだったとは言えない)

この分ではきっと4作目も作られるだろうが、はっきり言えることは、007シリーズはおろか、マット・デイモンの「ボーンなんとか」シリーズよりも、寄る年波には勝てないハリソン・フォードの「ジャック・ライアン」シリーズよりも、このMiシリーズの方が遥かに面白い作品を期待することができるだろう。

なお、例によって君もしくは君の友人家族がこの映画を観賞したあと、あまり細かいことを考え過ぎ「この映画、ちょっとおかしいんちゃうの? 辻褄合えへんし」と思うようなことがあっても、映画の評価の責任について当とりがらブログは一切関知しないからそのつもりで。
なお、このブログは明日になったら違うトピックに更新される。
成功を祈る。

~「M:i:?」2006年パラマウント映画~

Mission Impossible 3

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