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とりがら時事放談『コラム新喜劇』



クラスター爆弾というと、毎日新聞の五味元記者を思い出す。
イラク戦争に使われたクラスター爆弾を「記念の土産」として持ち帰ろうとした五味元記者は手荷物検査でひっかかった。
で、ひっかかっただけならな良かったのだが、検査官が検査した瞬間に爆弾が炸裂。
検査官は死亡した。

朝日新聞の記者だけではなく、毎日新聞の記者も「ただのアホ」ということを露呈した恥ずべき&悲しい事件だったが、解雇された五味記者はどうなったのかちょっと気になるところではある。

ところで、そのクラスター爆弾の禁止条約制定に向けた国際会議がノルウェーの首都オスロで開催され、このほどそれが閉会した。
クラスター爆弾の主な製造元であるアメリカやイギリス、中国、ロシアは不参加の、ほとんど意味のない会議だったが、マスコミは大きく記事で取り上げた。

それにしてもクラスター爆弾禁止にしろ、対人地雷禁止にしろおかしな法律を作ろうとする人たちがいるものだ。
この人たちの特徴は自分たちの主張していることが、
「特定の兵器は残酷だから使ってはいけないよ。でも残酷でない兵器はどんどん作って使うのもオーケーだ。」
という妙竹林なこととと、マスコミの皆さんは気付かないのか、無視しているのか。
どんな兵器でも他人を殺傷することを目的に作られているのだから、兵器の種類を限定して、
「残酷だから」
とか、
「危ないから」
というのは意味を成さないと私は思う。

確かに優秀な毎日新聞の記者が記念の土産として持ち変えるにはクラスター爆弾の不発弾はかなり危険だ。
クラスター爆弾の不発弾が、有名大学を卒業し、優秀な成績でメジャーな新聞の記者になったような、特別な人にも判別できない事実があるので、「危ないから、やめようね」というのは、分らなくもない。

しかし、こんな中途半端で論理に矛盾にある会議が「正義の会議」として国際的に認知されている事実のほうが、もっと危ないと思うのだが、世間のみんなはちょっと気付いていないのではあるまいか。

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