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とりがら時事放談『コラム新喜劇』



「日立が日立マクセルを完全子会社化」というニュースを読んで、久々に音楽や外国製のテレビ番組に目覚めた少年の頃だった自分を思い出した。

中学生の時、確か毎週日曜日に朝日放送で「地球は音楽だ!」という番組が放送されていたこ。
この番組のスポンサーが日立マクセル。
番組とコマーシャルで流れる独特のコーラスで始まる音楽に「お、めっちゃ感じええやん」と、それまで山口百恵や桜田淳子、西城秀樹、フォーリーブスなんていうアイドル歌謡にしか興味がなかった私に音楽センスに関する天気を与えてくれたのであった。

その曲は当時ほとんど無名だったゴダイゴが演奏する「シンフォニカ」。
全編英語で歌われるその曲が日本人の製作によるものとはとても思えず、なんとかしてドーナツ盤を手に入れたいとがんばってみたものの、そこは中学生。
見つけ方が分からない。
やがて高校に上がってすぐにCMソンググラフティなるアルバムを見つけて感激したのだが、ゴダイゴを知ることと日立マクセルが重なって、
「日立マクセルってセンスのええ会社やな」
とその後暫く親に買ってもらうカセットテープは日立マクセルを選ぶことになった。

その日立マクセルのテープを使って録音したのがサンテレビ放送されていた「世界の料理ショー」や「ザ・ゴングショー」といったアメリカのバラエティ番組。
まだまだビデオなんてなかった時代。
一般家庭の購入できるビデオデッキβマックスが発売されたのがこの2~3年後。
テレビはテープに「録音」するものだった。

このテープのうち今も残っているのが「世界の料理ショー」の1話。
ホスト役のグラハム・カーの声を浦野光がやっているシリーズで今となっては貴重品。
カセットテープの黄色い下地に「maxel」のロゴを見るたびに浦野光の、
「おーい、スティーブ。水が出ないぞ」
という声を思い出すのだ。

この日立マクセル。
長い間、私は日立だから東京の会社だと思っていた。
ところがある日、この会社が大阪の会社であることを知った。
多くの大阪の大手企業が本社を東京に移しているのに、今もこの会社は大阪の茨木市が本社。
地元贔屓も手伝って大阪人の私は今も時々、この会社の製品を買っている。

もちろん時代の流れで買うのはカセットテープではなくてDVD-RやCD-Rなんだけどね。

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