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とりがら時事放談『コラム新喜劇』



新幹線に乗ってしまうと、ついつい車内販売から色々なものを買ってしまう。
仕事の終ったあとの大阪へ向かう新幹線ならば、ビールはもちろん、おつまみまで迂闊にも買ってしまうことがあるのだ。

母に確認したところによると、この車内販売から「何か買いたい!」という衝動は大人になって始まったものではなく、子供の頃から存在した、私の欲求のようだ。

子供の頃はよく農作業の手伝いや、親戚の法事の手伝いなので父の故郷である岡山に行く機会が多かった。
私の父はそのころ安月給の勤め人であったために、特急に乗ることができず、急行の「鷲羽号」という国鉄の列車で岡山へ行くことが多く、当然のことながら停車駅が多かった。
とりわけ姫路駅の「蕎麦」は私にとって必須であったようで、列車の窓まで売り気に来た蕎麦売りの風景をおぼろげながら覚えている。

そういうことで、駅の売り子は見かけなくなったが、オッサンになった今でも車内販売は気になる存在だ。

東京への出張は飛行機を利用することが多いが、新幹線も利用している。
新幹線を利用して大阪へ帰るときは、いつもビール1缶とおつまみを買い、新幹線に乗り込む。
列車に乗り込むタイミングが悪いと、東京駅を出発する時には、すでに飲み干している場合があり、注意を要する。
しかしたとえ注意をしていても、新横浜ぐらいで飲み干してしまうので、新しいのを一本買わなければならないのだ。(って、別に義務ではありませけど.......)
必然的に利用するのが車内販売だ。

ほろ酔い加減で名古屋に停車。
あと45分ほどで京都大阪という分けだが、いつも私はここでアイスクリームを買うことを恒例としている。
この私の習性を知っているのか、名古屋を出発すると必ずアイスクリームを売り子が売ってくるのだ。
しかも、不思議なことに私がアイスクリームを買うと、周囲の同じようなサラリーマンのオッサンたちも売り子を呼び止めアイスクリームを買うのだ。
Jライナーは私に宣伝費を払うべきだろう。
ということで、1個260円のスジャータのバニラアイスクリームを食べることになるのだ。

昨日、久しぶりに新幹線で東京から新大阪まで乗車した。
乗車したのぞみ号の販売員がどういうことか、とても消極的な女の子で、ワゴンを押してきても乗客樽私がほとんど気がつかないくらい、存在感を消して通路を通過して行くのだ。
このためビールの追加注文は、できなかった。
名古屋出発後のアイスクリームも危うく食いっぱぐれるところであった。
アイスクリームを購入できたのは列車が宇治川にかかる瀬田の鉄橋を通過しているところであった。
東海道新幹線に詳しい人ならわかるだろうが、瀬田の鉄橋から京都駅まで5分ぐらいだ。

食堂車が無くなり、売店がない。
そして陰気で消極的な車内販売では、私のような車内販売マニアは困るのだ。
そこまで合理化するのであれば、是非、各車両に自動販売機を儲けていただきたいものである。
もっとも、そこまで風流が無くなれば、わたしゃ新幹線には乗らなくなりますが......。

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コメント
 
 
 
姫路の「蕎麦」に激しく反応 (Admiral)
2005-08-27 22:28:28
姫路の駅そばはそば粉ではなく、「小麦粉+かんすい」のラーメン状の麺に和風だしを組み合わせたものです。



http://www.vzhyogo.com/~maneki/ekisobanohanasi/ekisobastory.htm



子供の頃は、姫路に行くと駅そばを食べるのが楽しみでした。その反動で今でも姫路に行くと腹が減ってなくとも食ってしまいます。

確か、今はオフタイムの割引がある筈です。(上記HPにありますね。通常300円が200円になる由。私の最古の記憶は80円でした)



 
 
 
アイスクリームに激しく反応 (船長@甘党)
2005-08-28 00:09:58
車内販売はほとんど利用しません。おカネがないからです(泣)

こんな私が一度だけ我慢できなくて買ってしまったのがアイスクリーム。学生時代に高校野球中継を観ながら、レディーボーデンの1リットルを食べてしまったほどのアイス好きなんです。

ところが買ったのは米原を過ぎたあたり。京都まで15分ほどです。

「まぁ15分もありゃぁ喰えるか。」とタカをくくった私に訪れた不幸は・・・。

買ったことのある方ならわかるでしょ?カチコチに凍ってて、突き立てたスプーンがむなしくコンコンいうだけ。

やや溶けかけのアイスが好きな私ですが、この時ばかりはほとんど味わうヒマもなく、350円もしたボッタクリのアイスを東山TNの中で食べ終えたのでした。



だから車内販売にはもうダマされないゾ!
 
 
 
姫路の駅うどん (総帥)
2005-08-28 15:09:34
小学校時代、祖父の田舎が神鍋山の近くでよく急行「但馬」に乗って遊びに行きました。

鉄の方ならご存知のように「但馬」は播但線経由で姫路まで行って、今度はバックして播但線に入ります。

それで姫路駅の停車時間が少し長めでよく祖父にクリーム色のプラスチックの容器に入った駅のうどんを買ってもらい社内でよく食べました。



なつかし~!!
 
 
 
蕎麦は美味い (じゃいむず@監督)
2005-08-28 17:32:59
提督閣下、総帥閣下ともに「姫路の駅そば」には思い入れがあるようで、ビックリです。

私も列車の窓まで売りに来るそば屋さんが忘れられず、姫路のそばが驚くほど美味しかったような記憶があります。

残念ながら新幹線が岡山まで開通してからはそばを食べる機会を喪失し、以来三十数年まったく口にしていないのです。

いまや500系のぞみに乗ったりすると姫路駅は時速300kmで通過してしまい、はるか姫路城でさえ一瞬しか見えません。

近々そばを食べるために姫路に行きたいと考えています。

で、船長さん。一昨日の新幹線で買ったアイスクリームはいつもと違い半分溶けかかっていました。

こんなアイス、私も初めて。

新幹線のアイスは硬とうて、冷とうて、食いにくい、というのが特徴なのですが、当日の車内販売の女の子のように仕事に対する意欲が消失しておったのではないかと思います。
 
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