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とりがら時事放談『コラム新喜劇』

政治、経済、映画、寄席、旅に風俗、なんでもありの個人的オピニオン・サイト

引退の連鎖

2008年09月26日 06時50分33秒 | 社会
小泉元首相が政界からの引退を表明した。
案外あっさりとした引退だな、と思ったひとも多いだろう。
どこかの国の元大統領のように首相に退き、そこから院政敷いている人がいたり、どこかの新聞社のように、いつまでたっても頭が惚けても主筆として君臨し続ける姿よりも、マシに見える。

政治家の美しさはその引き際のタイミングなのかもわからない。
そういう意味で小泉純一郎は立派かつラッキーな人だったといえるだろう。

スポーツ界では今年は大リーグの野茂の引退がけっこうショックだったが、福岡フォークスの王貞治監督の引退ほどではなかった。

よく長嶋茂雄と一組で評価されがちの王監督だが、長嶋との違いは大きい。
つまり、現役選手としてもナンバーワンであったし、後継者育成の指導者としてもナンバーワンであったところが「ミスター」と呼ばれてちやほやされている長嶋茂雄との大きな違いだ。

この王貞治のような指導者が政治の世界にはいないことが今の日本の不幸かもしれない。
どいつもこいつも「人気はあるが、自分がスター気取りで、後継を育てない」というお馬鹿さん状態に陥っているのだ。
まあ、小泉元首相も後継に自分の息子を選ぶそうだから、あまり褒められたものではないことも確かだが。

年末まで、次はだれが引退するのだろう。

大阪のセントラルパークか?

2008年09月24日 06時05分48秒 | 社会
アメリカ映画にちょくちょく登場するNYのセントラルパーク。
都会の真ん中にあんな奇麗な公園があるなんて、と羨ましく思うこと数知れず。

「あんな公園、大阪にあったらな......」

と無い物ねだりをしてしまうのは悪い癖。
ところが、セントラルパークほど大きくはないけれど、大阪にも「おおお!これが都心とは思えない!」という公園を発見。

それが靭公園。

数年間に大阪市が手を加えて整備し直したと聞いたはいたけど、めちゃくちゃ奇麗になっていたのだ。

休日の都心。
弁当を広げて食べられるところはないかと探していたら靭公園を思い出した。
以前、仕事中にお客さんへ訪問する時間を調整するのにベンチを利用したことがあったからだ。

靭公園は四ツ橋筋と新なにわ筋に挟まれた一角。
地下鉄の最寄り駅は本町。
高層ビルに囲まれた公園で、四ツ橋筋にはパーキングメーターがあるし近所の100パーキングで車を駐車すると結構割安で利用できる場所なのだ。

で、行ってみて驚いた。
大きなけや木並木やちょっとした築山もある。
築山からは奇麗な小川が流れていて、まだまだ暖かい日中は親子連れがバシャバシャと遊んでいる。
ベンチも奇麗でホームレスの姿も少ない。

テニスコートは昔のまんまだけど、休日のオフィス街、家族で過ごすにはぴったりのようだ。

公園の周辺は新町。
江戸時代はミナミの宗右衛門町とならぶ花街のあったところ。
現在は花街ではなくなったが、その余韻を残しつつ東京の代官山と人形町を足して2で割ったようなところになっている。
オシャレなレストラン、カフェやブティック、パン屋さん、ギャラリーなどが軒を並べる。

四ツ橋筋や新なにわ筋から路地へ入ると、平日とは打って変わって交通量も少なく平和そのもの。
靭公園でくつろいで、新町界隈で休日でも開いているギャラリーを覗いたりカフェでのんびりするのも、新しい大阪のライフスタイルになるのかも知れない。

銀座H&Mに並ぶ人びと

2008年09月22日 06時29分05秒 | 社会
平日の水曜日。

私はJR新橋駅を下車して地下鉄東銀座駅近くの広告代理店を訪れるために歩いていた。

首都高の下、銀座御門通りを歩いていたら銀座中央通りとの交差点に凄い人の列が出来ていた。

「なんじゃい、これは」

と思って見てみると、白人のオニイサン、オネエサンその列に並ぶ人たちにミネラルウォーターのペットボトルを配っていた。

「ん?みんな水貰うために並んでんのけ?」

とさらに観察すると、なが~い列は工事中のビルの前に向って延びていた。

「仕事探しかな。日雇の建設労働者にしては、みんな着てるもんがマシやの。ええ年こいたオバハンもおるし。」

で、さらにさらに観察すると、列は工事中のビルに延びているのではなく、その隣のビルに延びているのであった。

「H&M」
スウェーデンからやってきたユニクロみたいなブティックに入店しようとしている人びとなのであった。
平日の昼日中から、買い物するために並ぶぐらいヒマな人たちのことである。
私が「日雇いかな?」と思ったのも無理はないであろう。

それにしてもスウェーデンは元気だ。
先月には大阪大正区に家具小売のIKEAがオープン。
連日、なんば駅前から出発する専用のバス乗り場にはH&Mほどではないが、長蛇の列が出来ており、暇人の集団はなにも東京だけのオリジナルではないことがよくわかる。
大阪の暇人たちはバスに乗って家具を買いに(或いは見るだけ)出かけるのだから、ある意味、東京の暇人たちの上をいっている。

スウェーデンのプロダクトデザインは日本人のフィーリングに合致するのか、私はIKEAしか見ていないが、悪くない。
石造りの建物が多いヨーロッパ中で木に重点を置く原色と中間色の配色が巧みなスウェーデンのデザインは私たちのテイストに決して奇異に映らない。
むしろ安らぎさえ覚えるものがある。

ということで、スウェーデンの進出はともかくとして、平日からノホホ~ンと列をつくっている人びと。
集団に溶け込むのではなく、もう少し自我を育ててみてはどうなのか、と思う一時なのであった。

雑誌ロードショー休刊

2008年09月03日 06時33分38秒 | 社会
「しゅーえーしゃーーのー♪ざっしです!」

私は中学生の時に「欽ちゃんのドンといってみよう!」というラジオ番組が大好きで、自分でも作品を作って数多く投稿。
10作品程がが採用されて放送された。
作品に捧げられる最高賞の「欽ドン賞」は3回受賞。
高校入試の試験勉強もせずに日夜しょーもないコントを考えることに努力していた。

この人気番組「欽ドン」は作品の質やグレードに応じてパーソナリティーの萩本欽一がスポンサーである集英社の雑誌名が冠せられた賞をつける。
「non-no賞」
「明星賞」
「ジャンプ賞」
「ロード賞(ロードショー)」
と言った感じに。

欽ドン賞はジャンプ賞から(たしか)選ばれるのだが、ロード賞も質の良い作品に与えられるランクだった。
なお、欽ドン賞は賞金5000円。
その他はステッカーをくれたのを覚えている。

このロード賞の元になった雑誌ロードショーの休刊が発表された。
発行部数の低迷を受け昭和40年代から続いてきた歴史あるメジャーな映画雑誌がついに無くなる。

かつて映画雑誌は近代映画社の「スクリーン」と集英社の「ロードショー」が一般的な二大雑誌だった。
「キネマ旬報」は専門的すぎるし「スクリーンイングリッシュ」は特殊すぎるし、あの淀川長治が編集長を務めていた「映画の友」はすでに休刊になっていたように記憶する。

私たち当時の中高生に一般的だったのはなんといっても「スクリーン」と「ロードショー」だった。

この2冊のお楽しみは毎回付いているポスターなどの付録。
年の初めにはカレンダーも付いていて私は結構気に入っていた。
スクリーンは白黒の名画カレンダー。
ロードショーはカラーのスターカレンダー。
大学に入がする直前まで両誌とも購読していたが、いつの間にか買わなくなってしまっていた。

とりわけ「ロードショー」は青春悩み相談室みたいなページが出来て、例えば、
「彼女との初めて○○○しましたけれど、中に上手く入れなかったです」
なんていう映画とはまったく関係のないエロ話が連載されるようになって、
「映画と関係ないやん。なにんやねん。これ」
と雑誌のグレードを疑い興味を失ってしまった。
むしろ毎号2~3ページも白黒グラビアページを割いて洋画成人映画の作品紹介を堂々としていた「スクリーン」のほうが、私にとっては魅力的だった。

ということで、雑誌「ロードショー」の休刊は映画の楽しみ方も随分と変わってきた証拠なのかもわからない、と時間の流れをひしひしと感じるのであった。

産科医裁判とMr.インクレディブル

2008年08月21日 06時44分35秒 | 社会
ピクサーアニメのMr.インクレディブルは、自殺しようとしていた男の命を助けて告訴された。
「私は助けられたおかげで大けがしました」
という分けの分からない言い分が理由だった。
その結果、スーパーヒーローに対する訴訟が各地で発生。
政府も面倒みきれないということでスーパーヒーローは軒並み失業。
悪を世間にはびこさせる結果になった。

同じような理不尽な告訴がアメリカのテレビ番組や映画では数多い。
たとえば1970年代の米国ドラマ「ドクター刑事クインシー」でも、頻繁に医療問題に群がる弁護士達が登場したし、たしか「シカゴホープ」なんかにも登場したように記憶する。

こういう訴訟を扱った弁護士の特徴は医師や医療技術を悪者にし、それを正義と叫んだことだった。

昨日の福島県立大野病院の産科医が「出産時の医療ミス」を理由に告訴された裁判の判決を聞いていて、Mr.インクレディブルやクインシーを思い出した。

今回の裁判の背景には弁護士の「金になる訴訟はないかいな」という風潮があるように思う。
つまり弁護士の「金になる訴訟はないかいな」という風潮の表れではないかと。
マスコミが見せる死亡患者家族の絶対正義と施術した産科医とそれを取り巻く医療制度や医師会の絶対悪の構図も馬鹿馬鹿しい。

Mr.インクレディブルはモグリでスーパーヒーローをやって結果的に地球を救ったが、本物の医者がモグリで医療行為をしたりなんかしたら、それは単なるブラック・ジャック。
洒落にならない世の中になる。

日航123便事故、その真の責任者

2008年08月12日 06時31分04秒 | 社会
今年も日航ジャンボ機123便事故の日がやってきた。
テレビやラジオ、新聞などは北京オリンピックや高校野球の話題の合間を縫って御巣鷹山近くの慰霊碑などに参拝する家族や関係者についてのレポートを流している。

あの事故は事故前に大阪空港で尻餅をついた同機の修理ミスが原因で発生したことが分かっている。
つまり事故の直接的原因は修理をしたメーカーにあるはずで、日本航空に責任はないとは言わないがいい加減な作業をしたメーカーほどの責任はないはずだ。

ところが過去23年間、この日が巡ってくるたびに加害者として名前があがるのは「日本航空」ばかり。
最大の加害者。
今もってろくに謝罪もしていない製造メーカーでインチキ修理を行なった米ボーイング社の名前をマスメディアで目にしたり耳にしたことは皆無に近い。
マスメディアも同社から金でももらっているのか、弱みを握られているのか、ボーイングの名前を「123便事故」で出すことはほとんどない。

ボーイングの罪を問わないのは政治的配慮なのか、マスメディアの怠慢なのか。

感情論にだけ左右されている日航123便墜落事故。
四半世紀が経過しようとしている今こそ、安全な航空利用の未来のためにちゃんとした事故へのけじめをつけていただきたいものだ。

比較、阪神・阪急・JR・大阪市営地下鉄

2008年07月29日 12時53分51秒 | 社会
夏。

この季節の特徴は、暑いこと。
「そんなこと言われんでもわかっているわい!」

というあなたも、関西の阪神・阪急・JR・大阪市営地下鉄の冷房が快適かどうかはあまり比較したことが無いはず。

私もない。

私は普段良く利用する鉄道は阪神・阪急・JR・大阪地下鉄に京急・京成・都営地下鉄だ。
このうち、関東の鉄道は首都圏にありながらつい20年前までは関西の鉄道と比べると恐ろしく冷房化率が低かったように思うので(間違っているかもしれないけれども)割愛し、タイのバンコクよりくそ暑い夏の関西で営業している関西の鉄道について考えたい。

結論から言って、冷房の効いている順序は以下のようになる。

JR(普通車)>JR(弱冷車)=阪神・阪急(普通車)>阪神・阪急(弱冷車)>大阪市営地下鉄

となる。

上記に加えて大阪市営地下鉄はターミナル駅に停車中は冷房を切っており、正直言って駅のホームに立っているほうが涼しい。
これは市営のみが自治体という政府の一種が経営していることもあり「省エネ」に熱心なためなのかもわからない。
しかも「地下」という地の利を生かし、太陽光線が直接当たらないので、
「停車時間は短いし、直射日光は当たらんので、少々暑くても文句いわんやろ」
と単に手を抜いているのかわからない。

不思議なことに、上記の冷房の効き具合は各鉄道会社が京阪神の移動に要する時間に比例している。
つまり冷房の良く効いているJRはスピーディ。
そこそこ冷房の阪急と阪神はエコノミー。
地下鉄は、関係なし。
というわけだ。

ちなみに大阪~神戸の移動時間は下記のようになる。

JR新快速>JR快速>阪急特急>阪神特急=JR各停>阪急急行>阪急各停>阪神急行>阪神各停
(以上、私の主観による)

ともかく、案外、電車の冷房の効き具合は鉄道会社の規模によるのかもしれない。

凶悪犯罪列島、責任者出てこい!

2008年07月24日 05時55分28秒 | 社会
無差別殺人が止まらない。

岡山駅での突き落とし。
土浦と秋葉原での無差別刺殺。
そして八王子での書店員無差別殺害。

共通するのは犯人の犯行理由が「誰でも良かった」ということ。
身勝手な理由ここに極まれりといった感がある。

これはもしかすると日本人のアイデンティティが破壊され始めているのかも分からない。
つまり、
「可哀想」
「恥ずかしい」
「卑怯を許さない」
「正直であること」
「責任をもつこと」
という基本的な心の崩壊だ。

例えば、
殺人者は「私の不満に誰も耳を貸してくれなかった」というような子供のような言い訳で人を殺す。
公務員は裏金作りにまい進し、発覚しても責任をとらない。
社会保険制度は崩壊し、その原因を生み出した不逞な職員を解雇することも躊躇する。
教育の中枢は「オレが」の世界で汚職まみれ。
加害者が未成年者であれば凶悪事件も闇に葬り、知的障害なら無罪放免。代わりに責任をとらされる保護者も医者も存在しない。
環境保護団体という名のカルト集団は盗みを働いてもマスコミから擁護される。
子供をゲンコツで叱ると「暴力行為」で逮捕さえされてしまう。

これを助長しているのがテレビ・新聞の力だ。

テレビのバラエティ番組では低俗なネタで他人をコケ下ろす。
教養番組は検証もしない「科学的データ」を捏造する。
ニュース番組は偏向し、愛国心を主張すると危険人物に祭り上げられる。
ドキュメンタリーはウソもホントに見せようとする。
韓国・中国は絶対善で、日本は絶対悪だと主張する。
死刑囚を処刑したら殺人鬼呼ばわりする。

どれもこれもメチャクチャだ。

一昨日発生した八王子の事件で福田首相は「原因、背景の徹底捜査を」と命じたらしいが、原因はこういう政治家の責任感の欠如した態度や生活にもあることを忘れている。

責任者出てこい!
と、この期に及んでも誰も叫ばないのが一番異常に思えて仕方がない。

外人さんが一杯

2008年07月23日 05時17分54秒 | 社会
最近、大阪でも京都でも東京でも、街中には外国人観光客や外国人ビジネスマンが溢れている。
こんなことついぞなかったと思うのだが、時代の流れか円高でも、エアラインの追加燃料チャージがボッタクリであろうが、私たちの国を訪れる外国人の数は減らないようだ。

私が初めて国内で外国人を目撃したのは大阪万博の会場でであった。
とりわけ印象に残っていたのはカナダの森林警備隊のオニイサンで、馬に跨がったりりしい姿が小学校一年生のガキであった私にはかっこよく、頼もしく思えたのであった。

あの頃は万博会場で外国人を見かけることはあっても、大阪の街中で外国人の姿を見かけるのはまれであったように記憶する。
ところが35年ほど経過した現在、外国人の姿は決して珍しいものではなくなってしまった。

例えば、大阪ではUSJや通天閣、大坂城にヨドバシカメラ、ビッグカメラ、などの買い物袋や土産物を両手に抱えた台湾、韓国、中国からの団体旅行客を見かけない日はない。
これに国籍不明の白人の皆さんやレゲエっぽい黒人のオニイサン方を加えると半端ではないのだ。

さらに観光のメッカである京都ともなると、大阪が問題にならないほどの外国人観光客がウロウロしているのだ。
これがつい130年ほど前であれば、確実に「天誅!攘夷!」でクビチョンパであった首都京都。
どいつもこいつも命の保証はしかねるというような街だったことを思えば隔世の感がある。
一世紀もあれば国なんてものの価値観は180度難度でも変わることもあり得るのだという実例で面白い。

ところで日本を訪れる彼女、あるいは彼達の日本に対する魅力とは何なのだろう。
私たちの国がそんなにエンタテーメントに富んでいるとはとても思えない。
国際的に通じる文化といえば、アニメ、フィギュア、寿司、芸者に阪神タイガースといったところだろう。
(最近、甲子園でも外人の姿が増えてきた。先日など甲子園へ訪れるとハッピにメガホン、はちまき姿という典型的なトラキチファッションに身を包んだ白人少女軍団を目撃した)
USJを訪問して歓喜するアメリカ人というのも考えられないし、竹島問題でイチャモンを付けてくるプライドがやたら高い韓国人が大ぴらに「日本はオモロイ」と認めるとも思えない。

中華料理といえば王将のポパイ定食しか知らない大学生が巣くう京都の学生街で学ぶ外人さんの姿が少なくないことも驚きだ。

ということで、外人さんが一杯。
犯罪が増えなきゃ良いんだけど、などと勝手に「外人イコールちょっとアブナイ人びと」と結びつける私もいかがなものかと思う今日この頃なのであった。


化粧禁止。電車の中で変身するな!

2008年07月17日 08時04分13秒 | 社会
私は日頃から電車やバスの車内で化粧をしている女性を見ると「危ない!」と感じる。
「危ない」と感じるその危険度は揺れる車内で編み物をしている女性を確認することとは若干異なるけれども、車内で油絵を描いている人(そんな人を見たことありませんけど)に遭遇するのと同じ程度「危ない」と感じるのだ。

だいぶ以前になるが、私は地下鉄の駅の階段で濃~い化粧をした中年のオバハンと激突したことがあった。
階段の段差の関係でオバハンの顔が私の胸にぶつかる格好で激突したのだったが、その時、驚くべきことが起こったのだ。
オバハンの濃~い化粧がうっすらと私の白いワイシャツにプリントされてしまったのだ。
その情景はあの昔懐かしいアニメ番組「ど根性ガエル」の「ピョン吉」を彷彿させる、おどろおどろしい人面プリントなのであった。

幸いなことに、そのオバハンの人面プリントは勝手に話し始めることはなかった。
なかったが、かなり不愉快なのであった。

もともと電車内で化粧をしている女性を見ると、その女性がいくら若かろうが、ベースが美しかろうが関係なく、非常に醜いものを目撃した気分になって不快感で一杯になってしまう。
鞄から様々な化粧品を取り出し、ファンデーションを塗ったり、アイラインを引いたり、眉を描いたりする姿を、彼女達は自分の彼氏や旦那に見せることができるのだろうか。
彼女達のそのあたりの感覚が恐ろしい。
「化粧」は文字のごとく化ける作業で、化け物は人前で化ける過程を見せることは絶対にない。
ある意味、電車で化粧を繰り返す女性達は、化け物にも劣るのかもわからない。

ところで、車内における化粧を原因として15日に東京でパニックが発生していたことを私はネットのニュースで発見した。

近い将来、
「車内での携帯電話ご遠慮ください」
の看板のヨコに、
「車内でのお化粧はご遠慮ください」
の表示が貼り付けられる日が来るのかも。

全女性たちに告ぐ。
迷惑やから電車内で化粧するんじゃない!

丸ノ内線で異臭騒ぎの記事