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とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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お医者さんの適性年収

2008年11月13日 21時39分42秒 | 社会
大阪の阪南市で「市が信じられないから」と8人の医師が辞表を提出。
市立病院が存続の危機に立たされている。

なんでも阪南市では財政緊縮を掲げた島根市長が選挙で現職を破って昨日就任したために、「ただでさえ忙しいのに賃金削られたら、こりゃかなわん」という市立病院の医師達が辞表を提出したのだという。
この医師達はテレビのニュースによると1300万円から2000万円程度の年収を得ているらしい。
この金額、一般サラリーマンの私からすると羨ましい金額だ。
これをどの程度削られるから辞表を出したのか、定かでないところが報道の中途半端なところだ。

ところで、医者の適性年収はいくらだろう?

私の従兄弟の1人は某県立病院で外科医を営んでおり、親類間の情報によると年収2000万はくだらないらしい。
あの従兄弟のお兄ちゃんに2000万円、というのはいかにも下らないし、見てもらう方も見てもらう方だと、勝手なことを言っているのだが、二流国立大の医学部を出たお兄ちゃんでさえ、人の羨む年収なのだから、東大、京大、阪大あたりを卒業した医師というのはどれほど収入があるのか、想像できない。

市バスの運転手に年収1000万以上支払っているアホな公共交通があるということも聞いたことがある大阪府の一自治体のこと。
こんな事件が発生しても、不思議はないと思ったのであった。

大阪衰退は新聞と役所の合作「エキスポランドのせいじゃない」

2008年10月30日 06時38分56秒 | 社会
エキスポランドが倒産した。
新聞やテレビの多くは「大阪の衰退を象徴する出来事」として取り上げているが、果たして大阪は衰退しているのか?

確かにここ十数年で大阪に本社を置いていた多くの企業が東京に本社を移すか東京本社との二本社制に変更した。
あのパナソニックしかり、丸紅しかり、伊藤忠商事しかり、その数は10000社に上るという。
この東京一極集中が大阪の死を招いているのかも知れないが、それを助長しているのは間違いなく役所と新聞・テレビなどだ。

大阪の企業を破壊に導く方向へ行政を動かしているのが役所。
たとえば大阪府庁や大阪市。
教条主義にとらわれて変化を嫌う。
かといって役所の金、つまりは税金を自分たちの懐に入る仕組み作りに専念し、自治体が大赤字を出しても知らんぷり。
税金だからなんとかなる、とでも思っているような自治体経営だ。

もともと大阪は役所の力が弱かったところだ。
大阪の活力の源はまさに民力にあった。
これは江戸時代からバブル直前までの伝統で、例えば阪神高速道路公団は役所の匂いがほとんどない組織だった。
現に阪神大震災で強烈なダメージを受けるまでは運輸省や建設省(現国土交通省)の天下りは1人もいなかった。
運営も公団なのに黒字だった。

それが今では赤字公団。
なにかやりきれないものがある。

エキスポランドが潰れた。
客を呼べないアミューズメント施設は動物園前フェスティバルゲートを見ても明らかなように潰れて当たり前。
こういう施設が全てダメならUSJもダメな筈だが、活況を呈している。

くいだおれが閉店。
不味いレストランは閉店して当然。
肝心の食べ物より看板人形の方が有名なレストランを持ち上げて、何が食の大阪か。
ひとつでも「くいだおれ」の名物料理を挙げたマスコミは皆無だ。

大阪は常に変化する街だった。
それを凋落させたのは「エキスポランド」、「くいだおれ人形」、面白くもない「吉本芸人」、それを讃える新聞マスコミと変化を嫌う役所だった。

これ真実。

ちなみにエキスポランドだけが万国博覧会の象徴じゃない。
万博記念公園には太陽の棟もあり、かつてのパビリオン「鉄鋼館」も残り、日本庭園なんかも残っていたりして大阪府民のみならず、全ての人びとの憩いの場所になっている。
休日など、人でいっぱいだ。

そんな場所のアミューズメントパークが倒産。
新聞の言っていること、ヘンだとは思わないのだろうか。

疑問「外来語と日本語」その使い分け方

2008年10月26日 08時49分06秒 | 社会
街中には意味不明の言葉が溢れている。

「ソリューション」
「イノベーション」
「カーサ」
「スキーム」
「ユビキダス」
「アーカイブ」
「インキュベーション」

「いったいここはどこの国じゃい!」
と言いたくなることが少なくない。
当然のことながら、使っている方も意味が良くわからないので言葉の受け手側に終始し、会議などで「○○のイノベーションが」などと言われても、なにがなんだかさっぱり理解できないまま時間だけが経過していくのだ。
使っている方も、辞書を片手に作成した原稿を読んでいるだけなので、こちらも意味がわかっていない。
わかっていない者どうしの会議なので、結論など出る筈もない。

ところで、溢れかえる外来語で迷惑することも少なくないが、日本語表記しかなく「これって、意味ないんじゃないの」と思うことも少なくない。

伊丹空港の出発ロビーのゴミ箱は分別収集になっているのだが、そこには日本語の表記しかなく日本語を知らない外国人には当然意味がわかない。
「カン」「ペットボトル」などとカタカナで書かれても意味ないのである。
写真は「成田行き」の出発ロビー。
成田行きなので当然のことのように国際線乗り継ぎの外国人の姿が多い。

タイのドンムアン空港から列車でバンコク都内まで出ようとした時、タイ文字の表記しかなく困惑したことがあったが、日本の空港も対して違わないことがわかった。


私、わたくし、わたし、あたし

2008年10月22日 07時27分48秒 | 社会
国の機関には文化審議会・漢字小委員会という組織が存在して常用漢字についてあれやこれや侃々諤々としているらしい。
どの漢字を使おうがこっちの勝手だとは思うのだが、この余計なお世話的な委員会が「私」の読み方についてステートメントを発表した。

「わたし」って読んでいいよ。

というのもので、何を今さらとビックリした次第だ。
「私」はこれまで「わたくし」としか読むことが出来なかったわけで、そんなことはちっとも知らなかった。
生き物としての言葉を無視した行政の存在は、ホントなんなんだと思ってしまう。

で、「わたし」がOKであれば「あたし」はどうなるのだろうか?

「わたし」というのは一般に男の言葉で話し言葉では女性の場合「あたし」と呼ぶのが一般的だと「わたし」は考えている。

「あたし、これ好きやねん」

と言う具合に、女性で「わたし」と言う人は少ない。

私、わたくし、わたし、でも「あたし」は含まれない。

漢字の専門家なら言葉の専門家のはず。
もっと社会を観察してみてはいかがかと思うのであった。

毛沢東が作った国の冷凍食品

2008年10月16日 20時50分01秒 | 社会
近所の古本屋で見つけた「毛沢東の私生活」という文庫を読んでいたら、またもや中国製冷凍食品の殺虫剤混入事件が発生した。

この本の感想は後日に書くとして、「毛沢東の私生活」を読んでいると、こういう男の作った国が仮想敵国日本への輸出品に毒薬を混ぜたとしても、不思議ともなんとも思わなくなってしまう。
恐ろしいことだ。

私の読んでいた(上巻)は大躍進、人民公社誕生までが記されているのだ、たった一人の独裁者のために国家の中で反論するものが誰もいなくなってしまうという恐怖がヒシヒシと伝わってくるのだ。
しかも反論するものがいなくなってしまうだけではなく、たとえそれが間違っていようとも、その独裁者の判断を持ち上げようとする太鼓持ちのような連中が次々と登場するのが恐ろしい。

毛沢東主義は現在の中国では失われているようなことが言われているが、なんのなんの。

現在の共産党一党独裁主義は明らかな毛沢東の遺伝子が作用している恐怖政治であり、その影響は今年の北京オリンピックで、開催中もその前も、世界は否が応でも見せつけられたのであった。

そして毛沢東主義は中国以外でも生きている。

ほんの数年前まで活動していたカンボジアの紅いクメールの連中をはじめ、フィリピンの過激派、ネパールのテロリスト、ラオスの社会主義信奉者など、毛沢東の教えを理想としている連中は少なくない。

この毛沢東を信奉している連中の共通性は「残酷」なこと。

毛沢東は大躍進と文化大革命を通じて日本の人口にも匹敵しようかとも言う自国民をなぶり殺しにした。
カンボジアは紅いクメールのポル・ポトが都市住民のほとんどを殺戮した。
フォリピンの過激派やネパールのテロリストは無差別に人民を捕まえては処刑して、ラオスの社会主義者は自国民だけでは満足できずに観光客をひっつかまえて身代金の要求まで始めている。

ということで、こういう「困った国」の総本山が作った冷凍食品。
輸入する方がどうかしていると思うのだが、ニチレイの社員さんはどう考えているのか是非とも知りたいところだ。


JR品川駅の変な日本語

2008年10月09日 21時15分44秒 | 社会
写真は今現在のJR品川駅のコンコースに掲げられている歩行者に注意を促す横断幕。

「自由通路はお互いにゆずりあいましてのご通行をお願いします。」

作った人は変な日本語だと思わなかったのだろうか?
それとも最近首都圏は中国系とおぼしき外国人が多いので(とりわけ飲食店の店員に)、彼らの誰かがつくったのか。

このような非常に不自然な日本語を毎日百万人以上が通行するのではないかと思えるようなところに掲示するとは、アホちゃうか、という感じだ。

「......ゆずりあいましての........」
これって何語だろう?

正しくは、
「自由通路はお互い譲り合って、ご通行をお願いいたします」
または、
「自由通路は歩行者どうし注意してご通行お願いします。」
ではないのか。

そもそも自由通路という言葉も初耳。
そう認識して見てみると、何もかもオカシイ横断幕だと思えてならない。

餃子像、数が増える

2008年10月07日 06時07分12秒 | 社会

「割れたんとちゃいます。数が増えたんどす」
とは落語の「壺算」で布袋さんの置物が棚から落ちて水がめが割れた時の長屋の嬶のセリフ。
なんでも「割れた」というのは縁起が悪いので「数が増えた」と言ってらしい。

そういうことで、JR宇都宮駅前の「餃子像」が移設工事の途中、作業員のミスで転倒。
真っ二つに「数が増えた」のだそう。

上の写真は、その在りし日の餃子像。

この像。
ビーナスが餃子の皮で包まれているというイメージだそうだが、そのコンセプトがなんとなくフェティッシュ。
もう3年くらい前になるけども、私も出張でせっかく宇都宮までやってきて、写した写真がこれだけかと思うと、かなり残念なものがあったりなんかしたが、こういう話題の時に役に立つとは思わなかった。

なお、これを洒落にして餃子像が復活するまで、
「数が増えました」
と洒落っ気たっぷりでサービスしてくれる餃子屋は出てこないものかと考えているのだが、ダメか。

無意味だ・死刑囚へのアンケート

2008年10月05日 09時36分59秒 | 社会
死刑制度廃止を叫ぶ人たちの感覚は常人のそれとはかなり異なっているようだ。

今朝の産経新聞に「死刑廃止を叫ぶ『市民団体』が死刑囚100人にアンケート。その結果76人から回答を得た」という記事が掲載されていた。
読んでみて驚いたのは死刑囚の多くが冤罪を叫び、再審請求をしているということだ。

これは何かの陰謀か?
市民団体によるある種のプロパガンダなのか?

この水曜日、私の会社の近所では15人が放火で焼死する事件が発生。
今も周囲はなんだか騒然としている。
犯人は転落の人生を歩んできた中年男で、自殺するために火をつけたのに当の本人が怖くなり逃げ出したのだという。

江戸時代は火付けは重罪で、刑罰も「火あぶりの刑」と決まっていた。
現在もなお、火付けは厳しく、なかつ殺人ともなると与えられる処罰は決して軽くはない。
今回のケースは間違いなく極刑だ。

そういう時期にこういうステートメントを発表する市民団体はいわゆるKY。
世間の空気というか、心情が飲み込めていないのだ。
そこには「犯人には同情するが、被害者なんかクソくらえだ」というような感覚が、意識しなくても潜んでいるような気がしてならない。

例えば、今回のアンケート内容でピックアップされている冒頭の結果。
「多くの囚人が冤罪を主張している」
という1節だ。
これを読んだ多くの読者はすでに世間知らずではない。
だから冤罪を主張しているからといって「死刑囚の多くは国家権力による被害者だ」なんて思わない。
むしろ「自分の罪を認めず、人様の命を奪いながら自ら生きることへの執着心著しい不逞の輩」という印象が強くなる。
犯罪死刑囚の心理など心理学者の研究ネタぐらいにしかなり得ない。

市民団体という名の似非正義。
死刑囚にアンケートするのなら、公平を期すためにその死刑囚の罪状と殺された被害者家族のアンケートも併せて発表したらいかがか。
そうすれば、自分たちがいかに無意味なことをやっていて、常人離れしているのか認識できるに違いない。


※なお、殺人や誘拐、放火などの犯罪による死刑制度は廃止すべきではなく、外国一部国家に見られる思想の相違による死刑は廃止すべきだと、私も思う。なんでもかんでも死刑廃止を叫ぶアムネスティに代表される人権派団体はかなりオカシイ。

なんば騒動

2008年10月02日 06時48分07秒 | 社会
昨日、放火で丸焼けになって15人がその犠牲になった大阪なんばの個室試写室キャッツは私の会社の大阪オフィスから徒歩3分。
丸焼けになった店の向かい側には「コミックショック」という古本屋があり、日常的に歩いていた場所だった。

この周囲には比較的安い飲食店が点在し、私のランチ場所になっていたのだったが、昨日はお気の毒だった。

とりわけお気の毒だったのは餃子の王将。
火事になった現場とは別のビル(隣)の1階にあるのだが、両方のビルの作りの関係で丸焼けになった店の2つの出入り口に挟まれる形になっていて営業できず。
周辺は黄色のテープが張られていて立ち入り禁止になっていたがどうしようもなし。

その数軒南側には「一風雷蔵」という居酒屋があって、ここもランプはついていたが、たぶん開店休業状態。
私はここのランチが美味しくて好きなのでお気の毒さもひとしおだ。

結局、朝から晩まで周辺は立ち入り禁止。
今日はどうなっていることやら。