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とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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そしてデジカメは直った

2005年10月10日 15時49分32秒 | 社会
先月、ミャンマーへの旅行を3日後に控えた夕方、自分のデジカメを使って会社の商品写真を写そうとスイッチを入れた。すると、液晶に何やら紫色に横縞が入って画面がフアフアしているのだ。
小さなガキであったころ、わが家のガチャガチャ式チャンネルの白黒テレビも調子が悪いときは、漫画などでお馴染なように本体の上を叩くと、元に戻ったものだが、デジタルカメラでもきっと叩くと直るのではないか、と思い叩いてみた。

結果、なんにも変わらなかった。

昔のテレビは内部の回路に真空管などの「ちょっと不安定」な電子部品を搭載していたので、調子が悪くなると本体を叩けば物理的な力がそのフィラメントなどにかかって直ったのだろう。
しかし今や超集積回路の時代である。
叩いたところで直るわけがない。

カメラが故障して慌てたのは言うまでもない。
「先週末には撮影できたんですけどね」
と購入したカメラ店で言ったものの、
「保証期間切れてますし、CCDの故障ですから一二万円は覚悟してください」
と言われた。
修理費もともかく、旅行が3日後なので修理している時間がない。
仕方がないので「安いのを買おう」と決め、代用機種を探してみると、故障した機種の後継機種が製造終了の在庫処分で格安で売られていたので、それを買うことに決めた。
電池もそのまま使えるし、メモリカードも無駄にならない。なにより私はこのメーカーのデジカメが一番好きなのだ。
「土曜日に買えば10%引きです」
と店員が言うものだから、取り置きしてもらって旅行出発の前日の土曜日に購入した。

考えてみると、カメラとカメラ屋がグルだったのではないか、と思えるくらいの手際よさだった。

旅行から帰ってきて二三日すると、このコラムの友人「芦屋の探偵さん」から、「その機種、メーカーのリコールになっているみたいですよ」とのアドバイスを受け取った。
早速翌日、仕事をサボって大阪市内のサービスセンターへ立ち寄ってみたところ、
「製造過程でCCDの配線に不具合があり、無償で修理させていただきます」
と言うことになった。
で、修理はたった一日で完了。
そして料金は無料。

しかし似たような昨日のデジカメが2台わが家にはあるということになり、結局修理代よりも高くついたことにもなる。
故障して修理された機種は発売されて3年が経つ。
なんで今さらリコールなのか。
もっと早く「お知らせ」してくれていれば、新しいのを買わずに済んだものを。

修理はスピーディやったけど、リコールは超スロー。
注意せんと、どっかの自動車会社みたいになりまっせ、フジフィルムさん。

なにかが足りない。阪神優勝!

2005年09月30日 20時45分53秒 | 社会
我が阪神タイガースがリーグ優勝をした。
星野仙一監督に率いられた2003年の勝利から2年ぶりの優勝だ。

今回の優勝は申し分なかった。
ペナントレース終盤は白熱戦。一時は2位のドラゴンズに0.5ゲーム差まで接近された。
一方的でない戦いは、野球を楽しむに十分以上な刺激を与えてくれていたのだった。
そしてM1で迎えた昨日の29日。
相手チームは永遠の宿敵読売ジャイアンツ。
場所は聖地「甲子園」。
指揮官は阪神生え抜き岡田彰布。
これほど素晴らしい「優勝決定戦」への舞台装置はかつてなかったであろう。

しかしこれだけの条件をそなえているにも関わらず、ゲームセットが告げられて優勝が決定した瞬間、私は2年前に感じた心からの感動を味わうことができなかった。
なにかが物足りなかったのだ。
確かに、大好きなチームが優勝を決めたことに対する安堵感がこころ包み込んだ。
大喜びするタイガースの選手、スタッフたち、そして甲子園の大群衆をテレビで観ていて、こちらもとても嬉しくなったのだが、なにかが足りないと思わざるを得なかったのだ。

私がものごごろついてからの阪神優勝は1985年と2003年の2回だけだった。
1985年の時は、まだまだヒヨッコだったので、周りのみんなと騒ぐのが楽しかった。
しかし一昨年の2003年はかなり違った感慨を私に与えたのだ。
1985年からの18年間の様々な出来事が、阪神タイガース優勝と絡み合い、次々の思い出され歳月の流れを感じさせたからだ。
この間、大学を卒業し、就職に失敗し、せっかく就いた職業も気に入らず3回渡り歩いた。
友人仲間の一人(タイガースファンだった)は交通事故で亡くなり、妹のように思っていた従妹の一人も事故で失った。
好きだった女にはふられて、初めてのタイ旅行では偽宝石をつかまされた。
世界に目を向けるとルーマニアのチャウセスク政権が崩壊を手始めに共産国家が崩壊し、ソ連が解体して東西冷戦が終結した。
湾岸戦争があって9.11があった。
その間タイガースは、情けなさを通り越し、気持ちが良いほど負け続けた。
ともかく色々な出来事を経験した18年間と重ね合わせた一昨年の優勝と、今回の優勝はやはり自分にとっても意味合いが異なってしまうのは当然のことだったのかもしれない。

2年前の優勝のテレビ中継で一番印象に残った光景は、そこにタイガースのユニホームを着た田淵幸一がいたことだった。
二度と阪神のユニホームを着ることはないだろうと思われていたMr.タイガース田淵幸一が星野仙一と抱きあって喜びを噛みしめていた姿が、自分自身の18年間を一層感傷的に増幅させていたも間違いない。

今回の優勝は、そんな感傷さを必要としない、天真爛漫な勝利ということができるだろう。
もしかすると、今回のタイガース優勝は、ほとんどの阪神ファンが初めて経験する「プロ野球リーグに対する純粋な勝利の歓喜」だったのだろうか。
そう。きっとそれが私の感じた「物足りなさ」の正体なのかも知れないのだ。

心斎橋そごう

2005年09月29日 20時54分47秒 | 社会
9月7日に心斎橋そごう本店が新築オープンした。
本来私は開店したばかりのショッピングゾーンに足を運ぶのは好きではない。
というのも雑踏が大嫌いで、堪え難い苦痛を感じるという性格なのだ。
だからいくら新しい話題のスポットがオープンしたといっても半年くらいは足を向けないのが普通なのである。

ところが「心斎橋そごう」となると話は違う。
というのも高校生の時に江戸時代の古地図を広げて見ていると心斎橋筋に面して十河(そごう)と大丸が今と変わらぬ位置に建っているのを発見したことが特別な私にとって意味合いを持ったからだ。

御堂筋は昭和になってから作られたので、当時の大阪のメインストリートは心斎橋筋。
今も残る多くのお店とともにひときわ大きな升目で描かれていたのがこの2店舗というわけだ。
江戸時代と現代の共通点。
この単純な事実に大いに感動して以来、自分の生まれた大阪という街に強く関心を持つようになった。
大阪の商システム、文化、演芸、文芸などなど。
十河と大丸がなかったら、もしかすると今ほど落語や浄瑠璃などの上方の伝統芸能に関心を持たなかったかも知れないのだ。
新店舗はプレオープンしてから連日10万人規模の来客があるということを聞いていたが、以上のような理由から嫌いな雑踏を覚悟して、正式オープン三日目に立ち寄ってみたのだ。

ちょうど開店直後の午前10時過ぎに訪れると、客数は多いものの店内はまだまだゆったりしていた。
とにかく上層階へ行こうということで、エレベータで11階へ上ってみた。
エレベータを降りると吃驚。
そこには古き良き時代(設定は昭和のはじめとのこと)の心斎橋筋商店街が再現されていたのだった。

地球儀や骨格などのミニチュア専門店や万年筆専門店。行灯をデザイン化したようなレトロでお洒落な照明器具など。
実に面白い。
見ていて飽きない。
最上階にはクラシックコンサートや落語などにぴったりの200座席ほどの小劇場がある。
屋上はウッドデッキになっていて、眼下にミナミの繁華街が見渡せる。
凄いではないか。

品揃えはどちらかというと高直な高級品で固めているが、それはコンセプトとして間違いない決断と言えるだろう。
老舗百貨店と新興のファッションモールの区別がつかなくなってきている最近の大型小売店。その潮流に喝を入れる、なかなか渋い演出である。
帰りになんばの高島屋大阪本店に寄ってみたところ、客は多いが、
「なんとかせんと、客を全部心斎橋にとられるで」
と言いたくなるほど、マンネリしていた。

新生心斎橋そごう本店。
高級品を買う金がなくても一度立ち寄ってみる価値は存分にある大阪の新名所だ。

外人バックパッカー急増中

2005年09月14日 20時51分55秒 | 社会
ここ最近、街を歩いていると外国人旅行者の姿を頻繁に目にするようになった。
団体旅行する台湾人や中国人の旅行者はもちろんのことバックパックを背負いロンリープラネットを片手に闊歩している欧米系の旅行者の姿を目にすることが増えてきたのだ。
海外からの訪問者が増えて、日本を見てもらえることは嬉しいことだと思う反面、
「よくぞこんな物価の高い国へ旅行に来る気になったものだ」
と考えることも少なくない。
私も旅がすきなので、年に何度か三四日から一週間程度の旅に出る。
多くはタイを中心にした東南アジアへのスポット旅行なのだが、国内旅行も少なくない。
旅の目的地はいつも予算と休暇日数を計算して、決定するのだ。
この旅行プランを立てていて、不思議に思うのが国内旅行の費用の高さだ。
たとえば同じ期間、大阪から旅行すると九州へ行くよりもタイへ旅行するほうが安く済むことが多い。
シーズンによっても異なるが、現地での物価の関係で相対的に安くなるのだ。

移動費、食費、宿泊費。
どれをとっても日本国内よりも高いところはない、と考えていていた。

ところが先週発売のNewsweek日本版で、これまでの「日本は高い」という固定観念を真っ向から否定するような記事が載っていて驚いた。
出版元には申し訳ないが書店の立ち読みで拝読したから記者の名前を忘失してしまったのだが、その記事によると、これまで外国人特派員が日本へ派遣されると、それを口実に色々とサラリーについての交渉を行ったという。
「食費が高いし、住居の賃貸料も世界一高いTokyoに住むんだから、サラリーを上げてもらわないと困るんですけど」というのだそうだ。
ところが、ものによれば今や日本は世界が信じてきたような物価の高い国ではなくなってきてるのだというのだ。
たった180円でカフェのコーヒーを1杯飲むことができる。
東京の都心部でも一般的な価格でそれ相応のホテルに宿泊することができる。
携帯電話、インターネットは世界でも最も安い価格で利用することができる。
過ごし方によっては欧米のいくつかの街よりも安価に生活することができるのだ。
また、いくら治安が悪くなったからといっても、日本ほど安全に生活を送れる国もめったにない。

この記事を読んで、外国人旅行者増加の理由が少しわかった。

先週末、映画を観るために大阪市営地下鉄「動物園前」駅を下車した。
すると大勢の白人バックパッカーが下車して、乗り換え口とは反対の出口に向かって歩いて行った。
動物園前駅周辺は東京の山谷と並び称されるあいりん地区だ。
多くの日雇い労働者がその日暮らしに寝起きする簡易宿泊所が密集している地域である。
この簡易宿泊所が畳2畳程度の個室ホテル形式に変わってきていると聞いていたが、どうやらここが外国人バックパッカーの日本での滞在先になっているらしい。

世界一の物価高が崩壊し、大都市のドヤ街がバンコクのカオサンのような外国人旅行者のメッカになる。

外国人旅行者の増加は、バブルが本当の意味で終結し日本がやっと普通の国になり始めた吉兆かもしれない。

戦場に架ける橋

2005年09月04日 18時00分48秒 | 社会
タイのバンコクから自動車で西北西へ2時間ちょっと。カンチャナブリという小都市がある。
このカンチャナブリという街の外れを大きな河が流れていて、名前を「メナムクワイ」と呼ぶ。
映画「戦場に架ける橋」の舞台になったクワイ河である。

クワイ河鉄橋と泰緬鉄道の旅はバンコクからの日帰り旅行の定番だ。
私もタイを旅行するようになった始めの頃、日帰りツアーに参加してこの観光地を訪れた。
街に到着すると、まずは連合軍捕虜の墓地を訪問。
「鉄道建設で亡くなった捕虜の墓地です」
と、ガイドさん。
墓地は綺麗に整備されていて、あたかも「犠牲になった」という感じで、日本人の私にはあまり気分の良いも場所ではなかったが、墓地とは道路をはんさんで反対側に巨大な「Panasonic」の看板が立てられていたので、なんとなく「ザマーミロ」という感覚になった。
次に訪れたのはJEATH戦争博物館。ここでは収容所が再現されてて、いかに日本軍が連合国軍捕虜を虐待していたかを詳細に伝えているのだ。
入り口には日本語のパンフレットも用意されていて「あんたたちは悪い人だ」と指摘することも忘れていない非常に気分を害するところだった。
お昼前にやっとこクワイ河鉄橋に到着したが、想像していたイメージとは随分とちがう雰囲気の場所だった。
まず、お土産屋が無数にあり、レストランに近代的なホテルが並んでいる。
鉄橋のこちら岸は公園と駅になっていて、かつてこの線で働いていた日本製の蒸気機関車が展示されいた。
訊くところによると川沿いの広場では祭りやライブが開かれるのだという。
乗車することになっていた列車の出発時刻まで少し時間があったので、橋を歩いて渡ってみることにした。
鉄橋は単線でレールの中央に板が渡されており、多くの観光客や地元の人が渡っていた。
眺めがなかなか良いので見とれて半分ほど渡ってきたら、鉄橋が意外に水面から高いことに気がついた。
「あ、オレって高所恐怖症やった」
ということを思い出し、慌てて恐る恐る元の岸に戻ったのを覚えている。

ところで、このクワイ河鉄橋を舞台にした「戦場に架ける橋」の物語が、多くの嘘と偏見で彩られていることはあまり知られていない。
まず「残酷な日本兵が」というコンセプトにかなりの人種差別が存在する。
原作者のピエール・ブールは嫌日主義者で知られており、後に執筆した猿の惑星の猿は日本人のことだと言われているのだ。
きっと自分たち英国人がアジア人をこき使うことは許せるけれど、アジア人たるイエロー・ジャップが英国人をこき使うのは許せなかったに違いない。
地元のタイ人やミャンマー人も日本人に搾取されて、強制労働に駆り出されたなんて言われているが、
「泰緬鉄道の工事は実入りが良かった。だって日本軍は普通の1.5倍から2倍も賃金くれるんだもの」というのがタイ側労働者の話。
「泰緬鉄道のおかげで村が潤い、家族と暮らせるようになって、学校もできた」というのはビルマ独立政権首相バー・モウ博士が戦後著した「ビルマの夜明け」に書かれていた沿線住民の証言だ。
悪性マラリアはびこるジャングルを切り開いて突貫工事で敷設した泰緬鉄道。過酷な条件の下での建設工事に大きなリスクが伴ったことは間違いない。
しかし、戦後の「日本軍による強制労働」のイメージとはかなり異なる姿があることも間違いない。

「クワイ河鉄橋を世界遺産に登録しよう」という運動を岡山県に住む元日本兵が始めた、と読売ONLINEが伝えていた。(http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050904i401.htm)
運動を起こしたのは英語塾経営の永瀬隆という人で、岡山9条の会という護憲組織のメンバーだ。
ほとんどの日本人が気づいているが「憲法9条を守り、平和を維持しよう」という人にロクな奴らはいないのだ。
嘘記事が定番の朝日新聞、詐欺師を選挙候補に上げる社民党、党の顔が何年経っても変わらない共産党。これら胡散臭い偽善者を見れば明らかだ。
だいたいが嘘でも使って自分の国を辱めることに誇りを持っている人々だ。
クワイ河鉄橋を世界遺産にしたいなら、たっぷり塗られた根も葉もない嘘をそぎ落とし、公平な目で主張せよ。そうすれば世界遺産にするほど価値のないことがわかるだろう。

タイミングを合わせたように、話せばわかる、自らが戦争を抛棄すれば平和が訪れる、などとと子供を騙して教育している広島教組の教師二人がアフガニスタンで殺された。

きっとバカと護憲主張者は死ぬしか治おる方法がないに違いない。

メモ:現在のタイ国鉄クワイ河鉄橋は日本軍が建設したクワイ河鉄橋と同じものではありません。実は戦場に架ける橋は木製の鉄道橋で、現在の橋から約200m上流に架かっていました。と、ツアーに参加したらガイドさんが教えてくれます。

受信料は無意味だ

2005年09月02日 21時13分40秒 | 社会
NHKの受信料を払うのは無意味だ。
(ボーグの声のイメージでお読みください)

大阪市都島区の二人の職員が書類を偽造して公金を着服した。
二人は女性が流産したときに受取る補助費を着服していたのだ。
自分の配置されている部署を悪用し、課長印を無断で持ち出し偽造書類を作成して犯行に及んだのだ。
当然二人は懲戒解雇。
もしこれが江戸時代であれば、役人の汚職は即切腹。死罪なのだ。

一方、大阪府富田林市の会社社長が選挙ポスターに落書きをして逮捕された。
選挙管理法違反ということで、きっと罰金を払って釈放だろう。
候補者の中にはムカつくヤツもいることだろう。
ポスターに落書きして、嫌がらせの一つもやってみたい、という人情もわからなくはない。

NHKはこの二つのトピックを今夕のニュース番組で放送した。
不思議なことに、前者の悪質な役人の公金着服詐欺事件では犯罪者の名前は報道せず、後者の落書き事件は実名で犯人の名前を報道した。
いったいこれはどういうことだ。
市民の金を偽造書類で着服した、凶悪犯の名前は公表せず、落書きという軽犯罪犯は公開する。
市役所職員はNHK職員と友達だというわけか。

NHK。
こんな報道機関は潰れてしまったほうが良いだろう。
私たち国民にとって「受信料を支払うことは、無意味だ!」

つくばエキスプレス

2005年08月29日 17時40分58秒 | 社会
第三セクターの新鉄道会社「つくばエキスプレス」が開通した。
めでたしめでたし。
関東、とりわけ茨城県つくば市に家や勤務地を抱える人たちにはめでたいことだろう。
これまで東京に出るには常磐線とバスを乗り継いで一時間半もかかっていたのが、わずか45分。喜ばないはずはない。

つくばエキスプレスは東京の秋葉原からつくば市までの58キロメートルを結ぶ鉄道で、運行システムは最新型。
運転手はボタンを押すだけで、列車が勝手に走り出す「遊園地のアトラクション」方式だ。
コンピュータのプログラムに則って走るので、カーブのスピードの出しすぎで脱線してマンションに突っ込む恐れもない安全性を備えている。
車内には無線LANの設備が装備されており、乗客は手持ちのパソコンや携帯端末からインターネットへの接続ができるという、ペースメーカーを埋め込んでいる人は乗車しないほうがいいという最新型でもある。
さすがに最先端の研究施設があるつくば市とオタクのメッカ秋葉原を結ぶ都市交通だと、感心しきりである。

このように首都圏では出来の善し悪しは別にして、次々に新しいインフラが整備され経済発展、首都圏への一極集中に役立っている。

翻ってわが街大阪を中心とする関西圏はいったいどうした?
不況の谷底は脱したものの、気温はバンコクより暑いのに、景気は未だにあちこち寒風が吹いている。
先日、大手商社系の得意先の流通センターを訪問した。
場所は大阪の船場である。
しかし船場といっても、いわゆる島之内(大阪市のビジネスの中心地)ではなくて、箕面市船場なのだ。
35年前に万博が開催された千里丘陵の一角になるこのビジネス団地は「船場」の地名の通り、繊維系の会社がオフィスと倉庫を構えている。
大きなビジネス街なのだが、いかにせん便利が悪い。
一番近い鉄道の駅が北大阪急行鉄道(地下鉄御堂筋線の一部)の千里中央駅。
このビジネス街へ行くためには、ここから阪急バスに乗って10分ほど走らなければならないのだ。
「すっかり寂れちゃって。せめて鉄道が通ってくれれば」
というのが得意先の所長の話。
なんでも北大阪急行の延伸を嘆願しているのだが、たった3キロほどを延伸するのを渋っているのだという。

大阪府知事の太田のババアは相撲の土俵登りたがりとエセ阪神ファンで有名だが、中央省庁出身のために大阪の地理と経済と気質をご存知ないようだ。
それとも首都圏では58キロの鉄道をつくる精力はばっちりあるが、関西ではたった数キロ延伸することもできないくらい精力がないと言うことか。
つくばエキスプレスの完成したばかりの綺麗な秋葉原駅を見たあと、大阪の繊維の街がパチンコ大型店に侵食されている光景を目撃すると、太田のババアは首都圏から大阪に放たれた刺客なのかも知れないと想像するのは私だけだろうか。

祝?TOEFLアジア第2位、ただし下から

2005年08月19日 11時48分21秒 | 社会
「ウイッキーさんの一口英会話」というコーナーが「ズームイン朝!」というテレビ番組でかつて人気を博した。ウイッキーという名前のスリランカ人のオジサンが街角で道ゆく人にいきなり英語で話しかけるというコーナーだった。
いつも演習問題として短いフレーズを用意してはいるものの、なんせ無差別に話しかけるものだからほとんどの人は英語で返答することができずに逃げ去るのだ。
もともと朝の英会話ショートレッスンがこのコーナーの趣旨だったのではないかと記憶するが、回数を重ねるに従って、話しかけられた通行人の「英語がわからない」というリアクションの面白さに注目が集まり、当初のコンセプトはどこかに吹き飛んでしまった。
だからたまにきっちりとした英語で返すヤツが現れたりすると、
「ケッ、自慢するなや」
とか、
「それがどうしたん?」
ということになって、英会話コンプレックスも手伝って話せるヤツに妙な敵愾心を抱いたりしたものだ。
なお、同様の番組は今も「からくりテレビ」なんかで見ることができる。
つまり路上で突然英語で話しかけられても、満足に答えられる人はほとんどいないというのが日本人の普通の反応なのだ。

水曜の産経新聞夕刊に「タイ政府が英語教育の見直しを検討」という記事が掲載されていた。
なんでもTOEFLの試験結果がタイはASEAN諸国で下から数えて第2位。最下位のカンボジアとわずか一点差。ベトナム、ミャンマーといった未だ開発途上にある国と比べると点差の開きが格段にあるという。
タイはいわずとしれたASEAN諸国の優等生。その経済力は域内ナンバーワンで東南アジアのリーダー的存在だ。経済成長率は毎年8%以上を維持。1997年の通貨危機の引き金になった通貨バーツも信頼を取り戻しつつある。
科学も経済もナンバーワン。しかしTOEFLは下からナンバーツー。
一方で観光立国を標榜するタイ国だけに、英語教育は深刻らしい。

事実、タイでは観光地や大きなショッピング街を離れると英語はまったく通じない。
仕方がないので私なんかは片言のタイ語と日本語で意思疎通を試みるが、下手な英語を駆使するよりも、どういうわけか日本語の方がよく通じたりする。
お互い困ったときもニコニコするのが得意な民族なので英語は不要というわけか。
で、一般にこの原因にはタイだけがASEAN諸国で植民地になった悲しい歴史を持たない国であることが挙げられることが多い。
他国に侵略されて、他国の言葉を強要された経験がないだけに、自国の言葉ですべて解決できるという歴史的な安心感があるからだろう。

しかし上には上があるもので、安心せよタイの人々よ。
タイと同じく植民地になった経験のない我が日本。
日本もなんとTOEFLの成績が下から第二位。
しかもタイを遥かに凌駕した「全アジアの中で下から第二位」なのだ。エッヘン!

誇れ、我が日本と朋友タイ国の人々よ。
英語の話せないことは、もしかしたら民族自立の証なのかも知れないのだ。
などと、言っている場合ではないことも、よーくわかっているが、どっちゃでもいい。

「お笑い」国民新党

2005年08月18日 06時33分09秒 | 社会
<衆院選・あんまり面白くない政治ネタコラム>

郵政法案に反対して干された自民党の4人と、それに同調した民主党の1人が新党を結成した。
その名も、
「国民新党」!

へっ、笑わせるな!

この国民を無視してきた人たちが「国民新党」とはこれいかに。
なんせ主人公の二人は有名だが、長年代議士を生業にしていること意外なんの実績も無いのが特徴のお二人なのだ。
あとの三人はコバンザメかな....と。
今回は自分たちの利権に悪影響が及ぶからと郵政法案に反対した。「まさか、小泉に解散なんて勇気はないだろう」と甘く見てたら解散になった。おまけに造反議党員として自民党を干されてしまった。
ただ自分の読みが大きくハズレタだけなのに、小泉純ちゃんを悪役にして新党結成の理屈を捏ねること著しい。
新聞を読むと、その一言一言にツッコミたい。

「郵政法案はトップダウンの密室で決められた政策だ」
なんて言ってたが、これまであんたら密室でいつも決めごとをしていたのと違うのか?まさかご自身がメンバーから外されたので「密室」なんておっしゃってるんじゃないだろな。

「郵政法案が通らなかったというだけで議会を解散するとは議会制民主主義の破壊行為だ」
なんてことも言ってたが、気でも狂ったのか。重要法案が僅差で否決されて、それを国民に是非を問う方法として首相が議会解散総選挙を宣言するのは、物凄く民主主義に適っていると思うのだが。
あんたらもう一度小学校の社会の授業から受け直すか?

「郵政民営化には絶対反対とは言わない」
なんて今さら言うな。反対と言わないのになんで反対票入れたのか? 
二年前に阪神が優勝した時、周囲が盛り上がっている居酒屋で自分もその中にちょっと入りたいから「阪神、絶対に嫌いとは言わない」とブツブツ小声で言うとったあんたらはジャイアンツファンか!

「小泉さんに独占された自民党ではいけない」
綿貫、亀井に独占されるよりはマシじゃ。

「5人でスタートするが、参加したい人も出てくるだろう」
社民党の辻元清美を是非ともお誘いください。世間知らずのアホ同士。きっとウマが合うこと間違いなし。

私も小泉首相を100%支持するわけではないが、民主党のジャスコ岡田は何を言っているのか分らないし、公明党はカルトだし、社民党は社会主義なのにリストラしているし、共産党はいつまで経っても同じ顔(不破と志位)が看板だし。そんなこんなで「お笑い」新党を政党と呼ぶ気もとうていしない。

5人揃ったから「新党結成」なら、ドリフターズで新党結成のほうがよっぽど面白いかも。
あ、いかりや長介がおらんから4人か。
ダメだこりゃ。

危っな~、日本航空

2005年08月14日 17時34分39秒 | 社会
いつかは落ちる、日本航空。
なんてことを書いてたら、一昨日夕、日本航空の子会社JALウェイズの福岡発ホノルル行きが離陸直後にエンジントラブルを発生させ、福岡空港に緊急着陸した。

折しも20年前の同じ日、同じ時刻。尾翼の折れた日航ジャンボ機123便が関東地方上空を迷走飛行していた時間帯。
もう少しで300人以上の人命が奪われるところだった。

「これは事故ではありません」
などと日本航空もトラブルを調査した国道交通省も言っていたが、トラブルの瞬間を偶然撮影していたNHKのビデオ映像を見ればこれが事故でなくてなんなのか。
「シャレ」か?
DC10にアフターバーナー、付いてたか?(しかも左エンジンだけ)

このトラブルを起こしたDC10は1980年に就航した機齢なんと25年。
ふつう、なんぼビンボな会社や家庭でも25年間も乗り続けてる自動車はないだろう。

たとえ飛行機が地面に衝突せずとも、会社の信用は墜落を免れることはない。

危っな~、日本航空。
色んな意味で。