ミャンマーの前首都ヤンゴンのスーレーパゴダ近くで日本人報道カメラマンの長井氏が射殺された事故。
本人の遺体が戻ってきてから、国内の報道はますます熱を帯びてくるのかと思ったら、すっかり萎んでしまった。
普段でも写真を撮るのは注意しなければならないミャンマーで、デモの群衆の中で堂々とビデオカメラを回しながら歩いているのだから常識外でることぐらいわかるはず。
素人カメラマンの私でさえ「アホかいな」と感じたくらいだ。
メディアは一斉にミャンマー政府を非難したが、死んだ方も死んだ方だから、同情が集まりにくかったというのがホントのところかもわからない。
長井氏が所属する通信社の名前もいかがわしい。
APF通信社。
はじめ私はフランスのAFP通信社の日本人カメラマンだと思っていたら、違ってた。
(ベトナム戦争の時はAFPやAP通信社で活躍した日本人カメラマンたちがいたので勘違いするところだった)
新聞社やテレビ局に記事を間違って買わせるのが目的のような社名なので、苦笑してしまう。
赤塚不二夫の天才バカボンだったかに登場した「宝島」のまがい物「宝鳥」、「老人と海」のまがいもの「老人とウニ」なんかと同じじゃないかと思えてもきてしまう。
ミャンマー軍事政権によるデモ鎮圧もおかしなあんばいであったが、それを報道するジャーナリストも変な報道であったことは間違いない。
ヤンゴン市内は普通にバスが運行され、国内線、国際線の航空路も時間を変更はしているが欠航していないというのだから、混乱の程度は報道とはかなり違うようだ。
(ちなみに現地ではインターネットは不通ですが読売新聞衛星版も手に入るようです)
先週以来、私は会う人ごとに「○○さん(私の名前)、もうミャンマーへ行けませんね」と言われるので迷惑だ。
しかもどいつもこいつも嬉しそうに言うので腹立たしい。
「ホントにそんなに危険かどうか、自分の目で確かめてやりますよ」
というのが私の返答。
メディアには多かれ少なかれウソがあるから、私はいつもそう答える。
河出書房新社刊「不肖・宮嶋 メディアのウソ、教えたる!」は中学生向けに書かれた文春の名物カメラマン宮嶋茂樹氏の最新刊。
メディアの世界で20年以上報道写真家として経験を積んできた不肖宮嶋ならではの「考え方」が詰まっており、中学生ではない私でも大変楽しめる内容だった。
14歳、という年齢をターゲットに、インターネットなどに頼らず「自分の目で確かめろ」というのが本書のテーマで、まさに現在の全てのマスメディアに対して言いたいセリフだ。
ミャンマーの事例を思い出すたび、不肖宮嶋は「一見際物」、しかし実は「正統派」であることを確認し、嬉しくなる。
~「不肖・宮嶋 メディアのウソ、教えたる!」宮嶋茂樹著 河出書房新社刊
本人の遺体が戻ってきてから、国内の報道はますます熱を帯びてくるのかと思ったら、すっかり萎んでしまった。
普段でも写真を撮るのは注意しなければならないミャンマーで、デモの群衆の中で堂々とビデオカメラを回しながら歩いているのだから常識外でることぐらいわかるはず。
素人カメラマンの私でさえ「アホかいな」と感じたくらいだ。
メディアは一斉にミャンマー政府を非難したが、死んだ方も死んだ方だから、同情が集まりにくかったというのがホントのところかもわからない。
長井氏が所属する通信社の名前もいかがわしい。
APF通信社。
はじめ私はフランスのAFP通信社の日本人カメラマンだと思っていたら、違ってた。
(ベトナム戦争の時はAFPやAP通信社で活躍した日本人カメラマンたちがいたので勘違いするところだった)
新聞社やテレビ局に記事を間違って買わせるのが目的のような社名なので、苦笑してしまう。
赤塚不二夫の天才バカボンだったかに登場した「宝島」のまがい物「宝鳥」、「老人と海」のまがいもの「老人とウニ」なんかと同じじゃないかと思えてもきてしまう。
ミャンマー軍事政権によるデモ鎮圧もおかしなあんばいであったが、それを報道するジャーナリストも変な報道であったことは間違いない。
ヤンゴン市内は普通にバスが運行され、国内線、国際線の航空路も時間を変更はしているが欠航していないというのだから、混乱の程度は報道とはかなり違うようだ。
(ちなみに現地ではインターネットは不通ですが読売新聞衛星版も手に入るようです)
先週以来、私は会う人ごとに「○○さん(私の名前)、もうミャンマーへ行けませんね」と言われるので迷惑だ。
しかもどいつもこいつも嬉しそうに言うので腹立たしい。
「ホントにそんなに危険かどうか、自分の目で確かめてやりますよ」
というのが私の返答。
メディアには多かれ少なかれウソがあるから、私はいつもそう答える。
河出書房新社刊「不肖・宮嶋 メディアのウソ、教えたる!」は中学生向けに書かれた文春の名物カメラマン宮嶋茂樹氏の最新刊。
メディアの世界で20年以上報道写真家として経験を積んできた不肖宮嶋ならではの「考え方」が詰まっており、中学生ではない私でも大変楽しめる内容だった。
14歳、という年齢をターゲットに、インターネットなどに頼らず「自分の目で確かめろ」というのが本書のテーマで、まさに現在の全てのマスメディアに対して言いたいセリフだ。
ミャンマーの事例を思い出すたび、不肖宮嶋は「一見際物」、しかし実は「正統派」であることを確認し、嬉しくなる。
~「不肖・宮嶋 メディアのウソ、教えたる!」宮嶋茂樹著 河出書房新社刊