人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ジョナサン・ノット+東響でストラヴィンスキー「春の祭典」他を聴く~フェスタサマーミューザ オープニング・コンサート / 新国立劇場「避難体験オペラコンサート」に応募

2017年07月23日 08時15分46秒 | 日記

23日(日).わが家に来てから今日で1026日目を迎え,トランプ米大統領がホワイトハウスの広報戦略部長に,投資会社創業者のアンソニー・スカラムッシュ氏を起用したことに反発し,スパイサー報道官が辞任したというニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

        トランプ政権誕生から半年しか経っていないのに長続きする閣僚が少な過ぎね?

 

                                             

 

新国立劇場の情報誌「ジ・アトレ」8月号に「第2回避難体験オペラコンサート」のチラシが入っていました   初台の新国立劇場で9月7日(木)午後3時開演となっています.新国立劇場オペラ研修所修了生「PIVOT!」によりオペラのアリアなどが歌われ,途中で避難訓練が行われるようです

入場無料で,申し込み多数の場合は抽選とのこと.面白そうなので申し込むことにしました   まあ外れることはないでしょう.当日は午前11時から上野で東京藝大モーニングコンサートがあるので,その後初台に向かいたいと思います

 

     

 

                                           

 

今年もミューザの暑い夏「フェスタサマーミューザ」が始まりました   昨日は午後1時55分からミューザの「歓喜の広場」で,ジョナサン・ノットの指揮東響ブラス+打楽器セクションにより「オープニング・ファンファーレ」が演奏されました 中央右の黄緑色のシャツが指揮をしているジョナサン・ノットです

 

     

    

午後3時から「オープニング・コンサート」を聴きました   プログラムは①シェーンベルク「清められた夜」,②ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」です   管弦楽は東京交響楽団,指揮はジョナサン・ノットです

 

     

 

1曲目はシェーンベルク「清められた夜」(1943年改訂版=弦楽合奏用)です   この曲は1899年に弦楽六重奏曲として作曲され,その後弦楽合奏用に編曲されました   ドイツの詩人リヒャルト・デーメルの作品を音楽として表現したものです.詩の内容は,月明りの下 森を歩く男女の対話で,女性はある男の子どもを宿したことを男性に告げるが,彼はその子を二人で育てていこうと告げる,というものです

弦楽奏者が配置に着きます.センターにチェロ6が横並びにスタンバイし,その後方にコントラバス4が横に並びます.ヴァイオリン6,ヴィオラ3が左右対称に配置され,文字通り対向配置をとります   コンマスは水谷晃.会場はほぼ満席と言っても良いでしょう

私はシェーンベルクが苦手で,どうしても避けてしまうのですが,唯一何とか最後までまっとうに聴けるのが この「清められた夜」なのです 

ノットのタクトで演奏が始まります   二人の会話をなぞるかのように静かに音楽が奏でられます.曲の中盤で急に明るい曲想に転換するところは感動的です   音楽が希望を現しているようです

 

     

 

休憩後はストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」です   バレエの舞台は原始宗教時代のロシアで,曲は「大地の礼賛」「生贄の儀式」の2部から構成されています

よく知られているように,1913年5月29日にパリのシャンゼリゼ劇場で開かれたバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)の「春の祭典」が,ピエール・モントゥの指揮で初演された時は,あまりにも常識を外れた先進的な曲想に,賛成派,反対派が入り乱れ誹謗中傷合戦が繰り広げられたと伝えられています   

新たに管楽器,打楽器が加わり,弦楽器が追加されます.ノットが登場し第1部「大地の礼賛」の「序奏」がファゴットのソロで開始されます   首席の福士マリ子の演奏を聴いて,この曲の演奏は成功したな,と直感するほど素晴らしい演奏でした

次いで,この曲で一番有名な「春の兆しと若い娘たちの踊り」が弦楽器の激しいリズムで刻まれ,菅楽器が咆哮し打楽器が連打されます   ティンパニが強打されるたびにその音の振動が足元に届きます.第1部最後の「大地の踊り」は大地が咆哮するかのごとく爆発します

第2部「生贄の儀式」は神秘的な「序奏」で開始され,生贄の女性が狂乱のまま神に捧げられるまでの様子が描かれます   「選ばれた乙女の賛美」では,打楽器の連打に乗せて管弦楽が変拍子でリズムを刻みます

この曲を聴きながら いつも思うのは,21世紀の現代だからこそ”20世紀の古典”として当たり前のように聴いているけれど,もし,1913年の初演時の会場でこの曲を聴いたらどう思っただろうか,ということです   ハイドンやベートーヴェンやブラームスなどクラシックの王道を行く音楽に慣れた耳にはストラヴィンスキーの「春の祭典」はあまりにも過激で暴力的で挑戦的だと感じたに違いありません  「こんなのは音楽じゃない」と一刀両断に切り捨てていると思います

そんなことを思いながら聴いていましたが,ノット+東響は,変拍子に次ぐ変拍子の複雑なこの曲を,スピード感あふれる気迫に満ちた演奏により聴衆に深い感動を与えました

 

     

     

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