27日(木)。昨日、当ビル1階ロビーのクリスマス・イルミネーションを外し、代わりに正面玄関に門松を飾りました。来週の火曜日はもう来年です
昨夕、いつもの3人でHCビル地下のKで私的な忘年会をやりました。いつもは生ビールで乾杯して冷酒を飲むパターンなのですが、あまりにも寒く、身体が冷えるので熱燗にしました 帰りがけに茨城県出身のママから、お土産にと舟の形をした奥久慈名産「舟納豆」をいただきました
その後、X部長と2人でタクシーに乗り込み上野に向かい、いつものカラオケ・スナックFで歌合戦
を繰り広げ10時頃に解散しました。そういう訳で今朝も頭痛が・・・・・・
今朝6時の東京の気温は0℃でした。今年の最低気温かも・・・さむッ
閑話休題
昨日の日経「東京・首都圏経済面」に「”ミューザ”建築主に損賠請求~天井崩落で~川崎市など」という小さな記事が載りました 記事を要約よると次の通りです。
「東日本大震災でつり天井が崩落し閉鎖中の”ミューザ川崎シンフォニーホール”について川崎市は、建築主の都市再生機構(UR)など8法人に約18億6千万円の損害賠償を請求した 同ホールが活動拠点の東京交響楽団も約2億円の賠償を請求した
安部市長は専門家による調査結果を踏まえ”新築時から基本的な安全性を欠いていたことが崩落の原因”と指摘、URや清水建設など関係8法人に復旧工事費や調査委託費などの賠償を求めた
東響も約2年間のホール閉鎖に伴う損害賠償や慰謝料などを求めた。東響は13、14日に同ホールで試験演奏し”被災前と変わらない音響状態を確認した”という。ホールは来年4月に再開する」
3.11後に新聞等に掲載された写真でミューザ川崎の天井崩落の実態を見たときには、「コンサート中でなくて本当に良かった」と思ったものです 写真で見る限り、ホールの天井が全面的に1階の客席に崩れ落ちていて、客席に人が居たら何百人もの人が死んでいたのは間違いないでしょう
あるいは自分がそこに居たかも知れないと思うと空恐ろしくなります
川崎市と東京交響楽団の損害賠償請求は当然の措置だと思います。今回の復旧工事により、二度と同じ過ちを犯さないようにと、祈るばかりです
なにしろ、来年4月から、東京交響楽団の名曲シリーズ(会場:ミューザ川崎)の定期会員に復帰したばかりなのですから
も一つ、閑話休題
先日、飯田橋のギンレイホールで映画「桐島、部活やめるってよ」を観ました
ある金曜日の放課後に、学園の”スター”で男子バレー部キャプテンの桐島が突然部活を辞めるという噂が流れます 学園中に動揺が広がっていき、各部や人間関係に微妙な歪みが生じていきます
さて、この作品の特徴は、主人公であるべき”桐島”がまったく登場しないことです クラスメイトや部員たちは「桐島が部活を辞めるという噂」に振り回されることになります
この作品は早稲田大学在学中に小説すばる新人賞を受賞した朝井リョウの同名小説を実写化した作品ですが、主人公が登場しないところは、朝倉かすみの「田村はまだか」を想い起させます
さらに、この手法の根源はサミュエル・ベケットの戯曲「ゴド―を待ちながら」である、と主張する人もいるようですが、私はその戯曲を読んだことがないので分かりません
もう一つの特徴は、一つのシーンを違う主人公で語っていく手法です。金曜日の教室での出来事を、映画部の前田涼也の視点から、バトミントン部の東原かすみの視点から、桐島のガールフレンド・沢島亜矢の視点から、描いて見せます つまり、タイトルに「桐島」の名を掲げながら、本人は登場せず、この物語の主人公は前田であり、かすみであり、沢島であることに気づくことになります
さて、私が興味があるのは音楽です。この映画ではクラシック音楽が2曲使われています。1つは、ブラスバンド部の女子キャプテンと部員が校舎の屋上でサクソフォンとフルートで演奏するエルガーの「愛のあいさつ」です この曲は、女子キャプテンの、校庭でバスケットのシュート練習をしている男子生徒への愛を象徴しているようです
もう1曲はブラスバンド部全員で演奏するワーグナーの舞台神聖祭典劇「パルシファル」の前奏曲です。この曲はワーグナーが1865年、バイエルン国王ルートヴィヒ2世のために作曲したものです 最初は静かに潜行するように音楽が進み、徐々に大きな主張をするようになり極限状態でクライマックスを迎えます
これは、”噂”がどんどん広まっていき、生徒たちの不安が極限状態まで拡大していく様子を現しているかのようです。
まさか映画「桐島、部活やめるってよ」でワーグナーを聴くとは思いもよりませんでしたが、今時、高校当たりのブラバンではレパートリーの一つになっているのでしょうか
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます