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人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

和田一樹 ✕ 三舩優子 ✕ かわさき市民オーケストラ2025でラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」、レスピーギ:交響詩「ローマの祭り」他を聴く ~ ミューザ川崎市民交響音楽祭2025

2025年09月01日 00時14分47秒 | 日記

9月1日(月)。暦の上では秋ですが、まだまだまだまだ残暑が続く9月に突入しました 今年も残すところ あと121日となりました 9月もあっという間に過ぎ去るでしょうが、酷暑だけは1日も早く過ぎ去ってほしいと思う今日この頃です

ということで、わが家に来てから今日で3884日目を迎え、プーチン大統領は中国訪問を前に中国国営・新華社通信の書面インタビューで、「両国の国民は侵略者との戦いで多大な犠牲を払い、ナチズムと軍国主義を打ち破る過程で決定的な役割を果たした」とし、「虚構の『ロシア・中国脅威論』を口実にして日本では軍国主義が復活しつつあり、欧州諸国は再軍備路線を歩みつつある」と日本とヨーロッパ諸国を批判した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

  

  ナチズムと軍国主義で武装して ウクライナを侵略したのは プーチンじゃなかった?

         

昨日、ミューザ川崎シンフォニーホールで「ミューザ川崎 市民交響音楽祭 2025」を聴きました    プログラムは①レスピーギ:交響詩「ローマの噴水」、②ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18」、③レスピーギ:交響詩「ローマの祭り」です    演奏は②のピアノ独奏=三舩優子、管弦楽=かわさき市民オーケストラ2025、指揮=和田一樹です

プログラム冊子によると、「かわさき市民オーケストラ2025」は、川崎市にある麻生フィルハーモニー管弦楽団、川崎市交響楽団、高津市民オーケストラ、宮前フィルハーモニー交響楽団の4つのアマチュアオーケストラの合同で構成されたオーケストラとのことです 一つの市の中に4つもアマオケがあるとは驚きです さすがは「音楽のまち・かわさき」を標榜するだけのことはあります

自席は1階C5列16番、センターブロック左から2つ目です 会場は9割くらい埋まってるのではないかと思われます

指揮を執る和田一樹は東京音楽大学指揮科を卒業。2015年、ルーマニアで開催された第6回ブカレスト国際指揮者コンクール準優勝。国内のオーケストラに数多く客演している

オケは14型で 左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという並び コンミスは池田のぞみさんです

1曲目はレスピーギ:交響詩「ローマの噴水」です この曲はオットリーノ・レスピーギ(1879-1936)が1914年から16年にかけて作曲、1917年にローマで初演されました 第1曲「夜明けのジュリアの谷の噴水」、第2曲「朝のトリトンの噴水」、第3曲「昼のトレヴィの噴水」、第4曲「たそがれのメディチ荘の噴水」の4曲から成ります

全体的に色彩感溢れる演奏でしたが、オーボエ、フルート、クラリネットといった木管楽器がよく歌っていたのが印象に残りました

2曲目はラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18」です この曲はセルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)が1900年から01年にかけて作曲、1901年10月27日にモスクワで初演されました ラフマニノフは1897年に発表した交響曲第1番が大失敗に終わり、スランプに陥りました 「彼は精神科医のダーリ博士の暗示療法によって元気を取り戻し、『ピアノ協奏曲第2番』を作曲し、大成功を収めた」というのが定説ですが、「当時、博士の家に滞在していた女性エレーナにラフマニノフが恋心を抱いていたとされ、むしろそれが曲のインスピレーションの源になった」という説も存在します 第1楽章「モデラート」、第2楽章「アダージョ・ソステヌート」、第3楽章「アレグロ・スケルツァンド」の3楽章から成ります

ピアノ独奏の 三舩優子は桐朋学園在学中に第57回日本音楽コンクール第1位 同大学を首席で卒業後、文化庁派遣研修員としてジュリアード音楽院へ留学。91年アメリカデビュー、米国を中心に活躍し、米国内のコンクールで優勝を果たす 帰国後、国内外のオーケストラと共演を重ねる。京都市立芸術大学教授を務める

第1楽章が独奏ピアノの力強い演奏で開始されます 前から5列目ということもあって、明快なタッチのピアノの音がビンビン伝わってきます 第2楽章は物思いにふけるようなロマンに満ちた三舩のピアノが素晴らしい クラリネットの抒情的な演奏がソリストに花を添えます 第3楽章では力強くも美しい三舩のピアノが天翔け、オケがピタリとつけます

会場いっぱいの拍手とブラボーが飛び交い、カーテンコールが繰り返されました 三舩はラフマニノフ「幻想的小品集」より「前奏曲 嬰ハ短調 作品3-2 ”鐘”」を鮮やかに演奏、再び満場の拍手に包まれました

プログラム後半はレスピーギ:交響詩「ローマの祭り」です この曲はレスピーギが1928年に作曲、1929年にニューヨークで初演されました 第1曲「チルチェンセス」、第2曲「五十年祭」、第3曲「十年祭」、第4曲「主顕祭」の4曲から成ります

オケは14型を維持し、2階正面パイプオルガンに大木麻理が入り、バルコニー下手にトランペット3人がスタンバイします

第1曲「チルチェンセス」は「サーカス」と同義のイタリア語で、ここでは皇帝ネロが民衆の気を引くために開催したキリスト教徒と猛獣を戦わせる見世物のことをいいます

冒頭の、2階正面バルコニーの3本のトランペットのファンファーレが素晴らしい 金管楽器の表す猛獣の唸り、木管楽器や弦楽器の表すキリスト教徒の祈りが交差し、迫力のある地獄絵が描かれます 第2曲ではパイプオルガンとトロンボーンによる歓喜の讃歌が素晴らしい 第3曲ではフルートのソロが冴えていました コンミスのソロも素晴らしかった 第4曲の中盤ではトロンボーンのソロが粋な演奏を展開しました 金管楽器と打楽器を中心に祭りの賑わいが見事に表現され、圧巻のフィナーレを飾りました

満場の拍手とブラボーが飛び交うなか、カーテンコールが繰り返されました 2階正面バルコニーに パイプオルガンの大木を挟んで金管楽器各3名がスタンバイし、ステージ下手のピアノには三舩優子が入り、アンコールに備えます レスピーギ「ローマの松」より「アッピア街道の松」がゴージャスなサウンドで演奏され、ミューザのホールを揺るがしました

指揮の和田は、4つのアマオケをよくもここまでまとめ上げたものだと感心します 堅実な指揮ぶりは好感が持てました

   


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