人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「ラ・フォル・ジュルネTOKYO2019」第3日目①モーツアルト「FlとHp協奏曲」、ショーソン「Vn、Pfと弦楽四重奏のためのコンセール」、ドヴォルザーク「新世界より」を聴く

2019年05月06日 10時24分26秒 | 日記

6日(月・休)その1.わが家に来てから今日で1676日目を迎え、トランプ米政権と朝鮮半島の非核化をめぐる協議を進めてきた北朝鮮が4日、日本海に向けて「飛翔体」を相次いで発射した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     世界中で「また北がやった」と騒ぐから調子に乗るんだ 一切 無視したらどうなの

     

         

 

昨日、東京国際フォーラムで「ラ・フォル・ジュルネTOKYO2019」の第3日目(最終日)の公演を6つ聴きました 聴いたのは公演番号341(ホールC)、352(ホールD7)、343、344(以上ホールC)、335(ホールB5)、326(ホールB7)です ここでは前半の公演番号341、352、343について書きます

 

     

 

最初に午前10時からホールCで公演番号341「パリの生彩~時を超える2大協奏曲」を聴きました プログラムは①モーツアルト「フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299」、②ロドリーゴ「アランフェス協奏曲」です 演奏は①のフルート独奏=フィリップ・ベルノルド、ハープ独奏=吉野直子、②のギター独奏=エマニュエル・ロスフェルダー、フアド・イブラヒモフ指揮シンフォニア・ヴァルソヴィアです

自席は1階23列16番、左ブロック右通路側です

1曲目はモーツアルト「フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299」です この曲はモーツアルト(1756‐1791)が22歳の時に家庭教師を勤めていた貴族の令嬢の結婚祝いに送った作品です 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンティーノ」、第3楽章「ロンド:アレグロ」の3楽章から成ります

フランス国立リヨン響の首席フルート奏者フィリップ・ベルノルドと、日本におけるハープ演奏の第一人者・吉野直子が指揮者フアド・イブラヒモフとともに登場、さっそく第1楽章に入ります

ブルーの爽やかな衣装の吉野さんは、その演奏スタイルのように優雅そのものです また、フルートの明るく優美な旋律を聴いていると、モーツアルトはフルートが嫌いだったという逸話が信じられません たぶん、よく言われているように 当時のフルートの音程が不安定だったとかいう事情もあるのでしょうが、私はフルート協奏曲やフルート四重奏曲などの作品を含めて考えると、本当のところ フルートは嫌いではなかったのではないかと思っています

これほど結婚式に相応しいBGMはありません 私は数年前に結婚した 職場のK君の結婚披露パーティーのBGMを依頼された際、二人の入場時のBGMにこの曲を選びました 懐かしい思い出です

2曲目は ロドリーゴ「アランフェス協奏曲」です この曲はロドリーゴ(1901-1999)が1939年にスペインからパリに来ていた時に書いたギター協奏曲です 第1楽章「アレグロ・コン・スピリト」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「アレグロ・ジェンティル」の3楽章なら成ります

独奏者エマニュエル・ロスフェルダーが白いギターを抱えて登場します この曲は音が小さいギターのための協奏曲なので、オーケストラの演奏部分が極めて控えめに書かれています そのため何となく物足りなさを感じるのが正直な感想です しかし、これをエレキ・ギターで演奏したら興ざめでしょう この曲の白眉は第2楽章「アダージョ」です。イングリッシュホルンの奏でるメランコリックな主題に導かれ ギターが美しく響きます

大きな拍手に ソリストはアンコールに応えてタレガ「グラン・ホタ」を演奏しましたが、実に楽しい曲でした

演奏が始まるとき、センターブロックの14~15列目の右から3~4つめくらいの女性がスマホを発光させました 「写メしたのか?」と思ったら、アンコールの演奏中ずっと発光したままでいたのです このバカ女は動画で撮影していたのです アンコールもコンサートのうち、ということが理解できていないのです どういう教育を受ければこういう破廉恥極まりない行動ができるのか、と不思議です 周囲の人が注意しないのも摩訶不思議です これがオーケストラの定期演奏会だったら、あんた袋叩きになってボコボコにされるから、覚悟しときな


     

     

次いで午前11時45分からホールD7で公演番号352「ショーソンのコンセール」を聴きました プログラムはショーソン「ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のためのコンセール ニ長調」です 演奏はヴァイオリン独奏=オリヴィエ・シャルリエ、ピアノ独奏=ミシェル・ダルベルト、弦楽四重奏=モディリアーニ弦楽四重奏団です

自席はA20番、3列目の右端です

この曲はショーソン(1855-1899)が1889年から91年にかけて作曲した作品です 長いタイトルですが、実質的には六重奏曲です 第1楽章「決然と」、第2楽章「シシリエンヌ」、第3楽章「荘重に」、第4楽章「終曲:非常に速く」の4楽章から成ります

第1楽章が「運命の動機」とでも言いたくなるような力強い3つの和音で開始されますが、この演奏が凄かった この主題が全曲を通して循環しますが、一気にショーソンの世界に引き込まれます 独奏ヴァイオリンのオリヴィエ・シャルリエは、その堀の深い顔立ちと 背筋を伸ばした立ち姿がまるで素浪人のようで、「寄らば斬るぞ」といった緊迫感を感じさせます。艶のあるヴァイオリンで5人をリードしていきます ダルベルトのピアノも素晴らしい モディリアーニ弦楽四重奏団のアンサンブルも見事です ロマンの極致をいく演奏というのはこういうのを言うのでしょう

私はショーソンの曲ではこの曲が一番好きです(もっとも、あとは「詩曲」くらいしか知りませんが)。初めてこの曲を聴いたのは数年前の「サントリーホール・チェンバーミュージックガーデン」でしたが、一度聴いてすっかり気に入り、CDを購入したくらいです 今回また生演奏で聴けて幸せでした


     

 

次に午後1時45分からホールCで公演番号343「アメリカからボヘミア~郷愁のメロディー」を聴きました プログラムはドヴォルザーク「交響曲第9番ホ短調作品95”新世界より”」です 演奏はリオ・クォクマン(エンヘの代演)指揮ウラル・フィルハーモニー・ユース管弦楽団です

この曲はドヴォルザーク(1841-1904)が新世界=アメリカ滞在中に作曲した作品です 第1楽章「アダージョ~アレグロ・モルト」、第2楽章「ラルゴ」、第3楽章「スケルツォ:モルト・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「アレグロ・コン・フォーコ」の4楽章から成ります

自席は1階24列15番、最後列の左ブロック右から2つ目です

入場してくるウラル・フィルハーモニー・ユース管弦楽団の面々を見て、ビックリしました 管楽器と低弦そこ男性が中心ですが、弦楽器は女性が圧倒的多数を占めています 自席が会場最後列なので一人一人の顔が良く見えないのですが、「ユース」という看板は嘘偽りなく、みな若くてしかも美人(に見えます)。ペラ1枚のプログラムの解説によると、このオケは「2007年創設。エカテリンクブルク内の音楽教育機関の優秀な卒業生・在校生から構成されている」とあります

エンへの代演で急きょ指揮台に上がり、会心の出来に安心したのか、リオ・クォクマンは満面の笑みを浮かべ、オケの若い奏者たちを引き立てていました

この続きは「その2」をご覧ください

 

     

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