人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

三島由紀夫をめぐる2つの思い出

2011年05月26日 08時13分14秒 | 日記
26日(木).昨日の日経朝刊・文化面に映画プロデューサー藤井浩明さんが「映画人・三島由紀夫に心酔」というエッセイを寄せています.

ある日三島から,”短編小説「憂国」を映画化したい,自分で出資し,主演,監督,脚本,美術をすべてやるので,映画会社に内緒で手伝ってくれないか”と頼まれた.公開する前に三島から外国の人に見せたいという連絡があり,そこに現れたのは世界的な指揮者レナード・バーンスタインだった.試写の後「なぜ日本の音楽を使わなかったの?」と問われ,しどろもどろで答えた.

あの国粋主義的な三島が自作の映画でなぜ日本の音楽を使わなかったのか,本当に疑問です.バーンスタインといえば,一昨日のブログで紹介した指揮者・佐渡裕は彼の最後のマナ弟子です.

三島由紀夫といえば思い出すことがあります.忘れもしない70年11月25日.当時大学1年生だった私は大宮校舎で心理学の授業を受けていました.授業を聴かずイヤホンでラジオを聴いていたS君が「おい,大変だ!三島由紀夫が自衛隊の市ガ谷駐屯地に乗り込んで隊員にアジ演説して,割腹自殺したらしいぞ」と言います.「外に出よう!」と申し合わせて,われわれは窓から外に飛び出したのです.もちろん教室は1階にありました.バスで大宮駅に向かいました.

われわれの考えはこうでした.
三島由紀夫が自殺 → 三島の本が売れる → 早く買わないと売り切れる → 買えるだけ買っておこう

大宮ステーションビルの本屋で何冊か買い求め,しばらく三島の本ばかり読んでいましたが,今となっては何を読んだのかさっぱり思い出せません ただ,なぜか「午後の曳航」だけは読んだことを覚えています.

「午後の曳航」といえば,何年か前に東京交響楽団がヘンツェのオペラ「午後の曳航」を上演したときに観に行きました.その少し前に,読売日本交響楽団が同じオペラを日本初演したと記憶しています.どちらもいわゆる”演奏会形式”に近い形での上演だったと思います.現代音楽の作曲家の作ったオペラということもあって,耳になかなか馴染めなかったのが残念でした 勉強不足もありますが

三島由紀夫が作った映画,出演した映画,時間があったら観てみたいと思います

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