人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

東京春祭「名手たちによる室内楽の極」を聴く~ベートーヴェン「セレナード ニ長調」、シューベルト「弦楽三重奏曲第2番」、コルンゴルト「弦楽六重奏曲」~絶好調の読響コンビ!

2018年03月30日 08時02分19秒 | 日記

30日(金)。わが家に来てから今日で1276日目を迎え、麻生太郎財務相が29日、参院財政金融委員会で 学校法人 森友学園を巡る決裁文書改ざんを巡る報道に関連し「環太平洋経済連携協定(TPP)のことはまったく報道しないで森友ばかり報道している。TPPより森友が重大だと考えているのが日本の新聞のレベルだ」と述べたが、実際には新聞各紙はTPPも報道していた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

                  麻生大臣も気の毒だな 上と下の板挟みに合って  不満のはけ口が新聞に向いたな

 

         

 

昨日、夕食に「ニラのスタミナ丼」「生野菜サラダ」「ナメコの味噌汁」を作りました もうすぐ地方に行く息子のために好物の「スタ丼」にしましたが、大盛りをぺろりと食べました

 

     

 

          

 

東京文化会館チケットサービスから、先日購入した5月7日の「ハナミズキ~」公演のチケットの表記が間違っていたとして新しいチケットが送られてきました 写真の上が元の、下が正しいチケットです

さてどこが間違っていたのでしょうか? 一目瞭然ですね ちなみにチラシも修正後のものが同封されてきました

 

     

 

         

 

昨夕、東京文化会館小ホールで「名手たちによる室内楽の極~コルンゴルト『弦楽六重奏曲』」公演を聴きました   これは東京・春・音楽祭の一環として開かれたコンサートです。プログラムは①ベートーヴェン「セレナード  ニ長調作品8」、②シューベルト「弦楽三重奏曲第2番変ロ長調」、③コルンゴルト「弦楽六重奏曲ニ長調」です  出演は、ヴァイオリン=長原幸太(読響コンマス)、小林壱成、ヴィオラ=鈴木康浩(読響ソロ首席)、生野正樹、チェロ=上森祥平、伊藤文嗣(東響首席)です

 

     

 

自席はD列20番、センターブロック左通路側です。会場は6~7割の入りでしょうか

1曲目はベートーヴェンの「セレナード  ニ長調 作品8」です この曲はベートーヴェンが27歳の頃(1797年頃)に作曲されました 第1楽章「マルシア。アレグロ:アダージョ」、第2楽章「メヌエット。アレグレット」、第3楽章「アダージョ」、第4楽章「アレグレット・アラ・ポラッカ」、第5楽章「テーマ・コン・ヴァリアツィオ―二。アンダンテ・クァジ・アレグレット」の5楽章から成ります

長原、上森、鈴木の3人が登場し、さっそく演奏に入ります この曲は初めて聴きましたが、若きベートーヴェンの意欲を感じさせる生き生きとした曲想です とくに第3楽章「アダージョ」では鈴木康浩のヴィオラに聴き惚れました この楽章の後半はどこかで聴いた覚えがあります。親しみやすいメロディーです この曲の後の「作品9」以降は弦楽四重奏曲に規模を拡大しているので、習作的な意味合いが強い作品だと思われますが、それでもベートーヴェンらしさはしっかりと認められます

2曲目はシューベルト「弦楽三重奏曲第2番」です この曲は1817年9月(作曲者20歳)に作曲されましたが、初演はシューベルト(1797-1828)の死後、1869年2月まで待たなければなりませんでした 第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「メヌエット:アレグレット」、第4楽章「ロンド:アレグレット」の4楽章から成ります

1曲目のベートーヴェンと同じメンバーで演奏されます この曲も初めて聴く曲ですが、第3楽章までは「ウィーン」を感じるものの シューベルトを感じませんでした しかし、第4楽章に入ると、シューベルトのDNAそのものの音楽が聴こえてきました それにしても、彼はこの曲を20歳で作曲して、その11年後には天国に召されているのですから、やり残したことがあまりにも多かったのではないかと察します

 

     

 

休憩後はコルンゴルト(1897-1957)の「弦楽六重奏曲  ニ長調」です 作曲者は正式にはエーリヒ・ウォルフガング・コルンゴルトといいます。私の記憶に間違いがなければ、音楽好きの両親が同じオーストリア生まれの天才作曲家ウォルフガング・アマデウス・モーツアルトの「ウォルフガング」を採って名前を付けた神童で、アメリカに渡って多くの映画音楽を作曲したことでも知られています

この曲は1914年から16年にかけて作曲され、1917年5月に初演されました 楽器編成はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ各2挺です。第1楽章「モデラートーアレグロ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「インテルメッツォ」、第4楽章「フィナーレ(プレスト)」の4楽章から成ります

6人のメンバーが配置に着きます。左から長原、小林、上森、伊藤、生野、鈴木という並びです コルンゴルトは一時期集中的に聴いた時期があり、今でも好きな作曲家ですが、この曲もCD(ベルリン六重奏団。1986年)で予習しておきました

 

     

 

第1楽章の冒頭を聴いて新鮮な驚きを覚えました というのは、冒頭はヴィオラの刻みから開始されるのですが、第2ヴィオラから入ったのです 普通は第1ヴィオラから入るはずと思いがちです こういうのはCDで予習しても分かりません。演奏者を目で見て 音を聴かないと 実態が分からないのです。そういう意味では、事前にCDを何度も繰り返して聴いていたはずなのに、生演奏で聴いたら最初から最後まで初めて聴いたように新鮮に聴こえました

それにしても良い曲です 世評では「ブラームス以降、最高の弦楽六重奏曲」と言われているそうですが、間違いなくそうでしょう 演奏者は最初から演奏していた3人は言うまでもなく素晴らしい演奏を展開しましたが、この曲だけ参加したヴァイオリンの小林壱成、ヴィオラの生野正樹、チェロの伊藤文嗣も申し分ないパフォーマンスを見せてくれました

最も感動的だったのは第2楽章「アダージョ」におけるオペラ「死の都」の世界のような悲しいまでに美しく深い演奏です 一方、一番楽しく聴けたのは第4楽章「プレスト」です 演奏者はそれぞれ顔の表情を窺いながら、喜びに満ちた表情で演奏する姿が印象的でした とくに対面する長原幸太と鈴木康浩の読響コンビは お互いに演奏の楽しさを確認し合いながら 生き生きと演奏している様子が窺えました

鳴りやまない拍手とブラボーに、6人はヨハン・シュトラウス2世のポルカ「雷鳴と電光」(弦楽六重奏版)を、ある者は後ろにのけぞり、ある者は腰を浮かせ、ある者は立ち上がり、「演奏するって、こんなに楽しいんだよ」という表情で躍動感に満ちた演奏を展開し、聴衆を興奮の坩堝に巻き込みました こういうアンコールは理屈抜きで楽しくて良いものです

 

     

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