人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

アピチャッポン・ウィーラセタクン監督「MEMORIA メモリア」を観る ~ ラストに登場する物体は何を意味しているのか?

2022年10月05日 07時00分38秒 | 日記

5日(水)。わが家に来てから今日で2824日目を迎え、北朝鮮が4日午前7時22分ごろ、内陸部から弾道ミサイル1発を東方向に発射、7時29分ごろに青森県付近の日本上空を通過し、7時44分ごろ、太平洋上の日本の排他的経済水域外に落下したと推定される  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     金食い虫のミサイル発射実験を何度も繰り返して  国民の生活は良くなるのかね? 

 

         

 

昨日の夕食は久しぶりに「すき焼き」にしました いつも買い物をしている池袋のISPのポイントが3000ポイント貯まっていたので、利用することにしました 「塵も積もれば山となる」「ポイントが貯まればすき焼きが食える」。3000円は大きいです

 

     

 

         

 

早稲田松竹でアピチャッポン・ウィーラセタクン監督による2021年製作コロンビア・タイ・イギリス・メキシコ・フランス・カタール合作映画「MEMORIA  メモリア」(136分)を観ました

とある明け方、ジェシカ(ティルダ・スウィントン)は大きな爆発音で目を覚ます それ以来、彼女は自分しか聞こえない爆発音に悩まされ不眠症を患うようになる 妹を見舞った病院で知り合った考古学者アグネス(カレン・ホランド)と親しくなる。アグネスは建設中のトンネルから発見された人骨を研究する考古学者だった。ジェシカは人骨の発掘現場近くの町を訪れ、そこで魚の鱗取り職人エルナン(エルキン・ディアス)と出会い、川の畔で記憶について語り合う そして1日の終わりに、ジェシカは不思議な感覚に襲われる

 

     

 

アピチャッポン・ウィーラセタクンと言えば「ブンミおじさんの森」でタイ国史上初のカンヌ映画祭「パルムドール」を受賞した監督です 監督自身が患った「頭内爆発音症候群」から着想を得た作品で、南米コロンビアを舞台に物語が展開します

この映画の特徴は長回しによる撮影でストーリーがなかなか前に進まないことです タル・ベーラ監督による7時間18分の超長編「サタンタンゴ」には遠く及ばないものの、なかなか切り替わらない映像にちょっとイラっときます 時間の流れの速い現代人のサガでしょう 全体的に静かな映画で、それだけに突然発せられる爆発音が強く印象に残ります

本作には記憶に関する興味深い話がいくつか出てきます 魚の鱗取り職人エルナンがジェシカに語る「自分は村を出たことがない。すべてを記憶するから、眼に入るものを制限している。だからテレビや映画は観ない」「物は過去を記憶している。この石も記憶している」「俺たちは夢は見ない」という発言です。このうち「物は過去を記憶している」というのは、「すべての物には霊魂が宿る」とする「アニミズム」に繋がる考え方です

この映画で全く理解不能なのはラストシーンです 大きな爆発音がしたかと思うと、大きな魚のような形をしたUFOらしき物体が丸い煙の輪を残して山を越え空の彼方に去っていきます

いきなりの SF的な展開に面喰いましたが、あの物体は何を意味しているのだろうか・・「いったい地下鉄はどこから入れるんでしょうねぇ? 考え始めると夜も眠れない」と同じような感覚です ジェシカは不可解な音で眠れなくなりましたが、私は不思議な映像で眠れなくなりました ブンミおじさんに教えてほしいと思います

 

     


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« レオス・カラックス監督「ア... | トップ | 中山七里著「帝都地下鉄迷宮... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事