人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

第12回音楽大学オーケストラフェスティバルで東京音楽大学(ブラームス「第2番」)、東京藝術大学(チャイコフスキー「第5番」)、昭和音楽大学(マーラー「第1番」)を聴く

2021年11月28日 07時09分32秒 | 日記

28日(日)。わが家に来てから今日で2514日目を迎え、サッカーの J 1 神戸に所属するアンドレス・イニエスタ選手がSNSで暗号資産(仮装通貨)の取引会社を宣伝するような投稿をしたことについて、スペイン当局が注意したことが27日までにわかった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     オフサイドの判定だったね  暗号資産に投資してオウンゴールしないだけよかった

 

         

 

昨日、東京芸術劇場コンサートホールで「第12回音楽大学オーケストラフェスティバル」第3日目公演を聴きました 出演大学とプログラムは①東京音楽大学(河上隆介指揮)=ブラームス「交響曲第2番」、②東京藝術大学(現田茂夫指揮)=チャイコフスキー「交響曲第5番」、③昭和音楽大学(時任康文指揮)=マーラー「交響曲第1番」です

 

     

 

自席は1階J列6番、左ブロック左から5番目です 会場は前から4列目まではコロナ感染拡大防止のため空席になっています。それ以外は通常配置ですが、かなり埋まっています

この日の公演は、各大学の演奏の前に”エールの交換”ということで、その日演奏する別の大学の学生によりファンファーレの演奏があります 東京音大の演奏前には東京藝大が、東京藝大の前には昭和音大が、昭和音大の前には東京音大が、それぞれの大学の学生が作曲したファンファーレを演奏しました

トップバッターは東京音楽大学です 河上隆介の指揮でブラームス「交響曲第2番ニ長調作品73」を演奏します

この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が1877年に作曲、同年ウィーンで初演されました 第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アダージョ・ノン・トロッポ」、第3楽章「アレグレット・グラツィオーソ ~ プレスト・マ・ノン・アッサイ」、第4楽章「アレグロ・コン・スピーリト」の4楽章から成ります

拍手に迎えられて学生たちが配置に着きます 弦楽器は16型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという並びです。コンマスは塚本禎君です

東京音大出身の川上隆介の指揮で第1楽章に入ります かなりゆったりしたテンポで音楽が進みます。ホルン独奏が素晴らしい そして木管が良く歌っています 第2楽章ではチェロの豊かな響きが印象的でした 第3楽章のスケルツォを経て、第4楽章ではフルートをはじめ木管が素晴らしい演奏を繰り広げていました 全楽章を通じて弦楽器が美しく響きました

 

     

 

2番手は東京藝術大学です 現田茂夫の指揮でチャイコフスキー「交響曲第5番ホ短調作品64」を演奏します

この曲はピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893)が1888年に作曲、同年サンクトペテルブルクで初演されました 第1楽章「アンダンテ ~ アレグロ・コン・アニマ」、第2楽章「アンダンテ・カンタービレ・コン・アルカーナ・リセンツァ ~ モデラート・コン・アニマ ~ アンダンテ・モッソ~アレグロ・ノン・トロッポ ~ テンポ1」、第3楽章「ワルツ:アレグロ・モデラート」、第4楽章「フィナーレ:アンダンテ・マエストーソ ~ アレグロ・ヴィヴァーチェ ~ モルト・ヴィヴァーチェ ~ モデラート・アッサイ・エ・モルト・マエストーソ ~ プレスト」の4楽章から成ります

この曲は2日前に東京藝大奏楽堂で同じコンビで演奏しています その時は10型だったので、会場が大きくなる芸劇では12~14型に拡大するかと想像していましたが、そのまま10型で演奏することになったようです 弦楽器の編成は東京音大と同じです。コンミスは2日前と同じ菊川穂乃佳さんです

演奏スタイルとしては2日前と同様、第1楽章と第2楽章の間、第3楽章と第4楽章の間を、それぞれ間を空けることなく続けて演奏し、「絶望から勝利へ」という音楽の流れを作り上げていました 今回あらためて聴いて感じたのは、弦楽セクションの素晴らしさです とても10型とは思えない迫力のある演奏を展開しました また、クラリネット、ファゴット、オーボエ、フルートといった木管楽器が素晴らしい 第2楽章ではホルンの独奏がありますが、名簿によるとこの日ソロを吹くのは須河祈莉さんのようです 落ち着いていて素晴らしい演奏でした 弦楽器、管楽器、打楽器総力を挙げてのフィナーレは圧巻でした

 

     

 

最後は昭和音楽大学です 時任康文の指揮でマーラー「交響曲第1番ニ長調”巨人”」を演奏します

この曲はグスタフ・マーラー(1860-1911)が1883年から88年にかけて作曲(その後1893年から96年にかけて改訂)、1889年にブタペストで初演(交響詩として)、1899年にウィーンで初演(交響曲として)されました 第1楽章「ゆっくりと、ひきずるように」、第2楽章「力強く、しかし速すぎないように」、第3楽章「おごそかに威厳をもって、しかし引きずらないように」、第4楽章「嵐のような動きで」の4楽章から成ります

弦楽器の編成は前の2つの大学と同じです コンミスは永田美智子さんです

武蔵野音大 ⇒ 東京音大出身の時任康文の指揮で第1楽章に入ります 作曲者の指示通り、かなりゆったりしたテンポで音楽が進みます オーボエが冴えています ホルン・セクションが素晴らしい 弦楽器ではチェロがとても印象的な演奏をします 第3楽章ではティンパニの刻みに乗せてコントラバスのソロが「フレール・ジャック」のメロディーを高音域で弾きます。その後のオーボエ・ソロがよく歌っていました 第4楽章は冒頭から怒涛の音楽が展開します うねる弦楽器、咆哮する金管・木管楽器、炸裂する打楽器、これがマーラーだ!と言わんばかりの渾身の演奏が展開します オケの最後方中央に位置する女性ティンパニ奏者の巧みなマレット捌きが素晴らしい 私はこれまで何回この曲を生で聴いてきたか分かりませんが、この人は各段に素晴らしいと思います フィナーレ近くでは、ホルン全員が立ち上がりベルアップ奏法で演奏しますが、さすがにホルン8人の立奏は壮観です

15時に始まったこの日のコンサートは、3つの大学の本番前に「ファンファーレ」の演奏があったこと、20分休憩が2回あったことで、終了したのは18時48分でした

会場を出て池袋駅地下街のISPで夕食の寿司を買い、バスに飛び乗って家に着いたのは19時18分、会場を出てからちょうど30分後でした 芸劇は近くて便利です。私が地方に引っ越そうと思わないのは、どこのコンサートホールに行くにもさほど時間がかからないからです


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