29日(月)。わが家に来てから今日で3485日目を迎え、金正恩総書記に随行する幹部が金氏をスマートフォンで撮影するなど、北朝鮮ではスマホの使い方が以前と変わってきている というニュースを見て感想を述べるモコタロです
金正恩の一日をスマホで撮影してドキュメンタリーにしたら北朝鮮版”金スマ”か?
昨日、東京芸術劇場コンサートホールで新交響楽団「第266回演奏会」を聴きました プログラムは①オネゲル:交響詩「夏の牧歌」、②同「交響曲第3番 ”典礼風”」、③ストラヴィンスキー「春の祭典」です 指揮は湯浅卓雄です
主催者側から指定されたのは1階K列13番、センターブロック左通路側です 会場は1階席を中心にかなり埋まっています
オケは16型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの新響の並び コンマスは内田智子さんです
1曲目はオネゲル:交響詩「夏の牧歌」です この曲はアルテュール・オネゲル(1892-1955)がアルテュール・ランボーの詩集「イリュミナシオン」の一節「私は夏を抱いた」というフレーズにインスピレーションを得て1920年に作曲、1921年2月17日にパリで初演されました
曲の冒頭は低弦による波が揺蕩うようなリズムに乗せてホルンが牧歌を奏でますが、いかにも「夏の牧歌」というタイトルに相応しい爽やかな演奏でした フルート、クラリネットなど木管楽器がよく歌い、ホルンが優しく響きます 初めて聴きましたが、とても良い曲だと思いました
2曲目はオネゲル「交響曲第3番 ”典礼風”」です この曲は1945年から46年にかけて作曲、1946年8月17日にチューリヒで初演されました 第1楽章「怒りの日:アレグロ・マルカート」、第2楽章「深き淵より我は叫びぬ:アダージョ」、第3楽章「われらに平和を与えたまえ:アンダンテ ~ アダージョ」の3楽章から成ります なお、「典礼風」というタイトルと各楽章の副題については、作曲者が「キリスト教の儀礼で用いる音楽をモチーフにしたものではなく、宗教的性格を表すために用いた」と語っています
冒頭は弦楽器、続いて管楽器による混沌とした激しい音楽が展開します まさに「怒りの日」といった曲想です 第2楽章は一転、厳かな雰囲気の音楽が繰り広げられます フルート、オーボエ、コーラングレの叙情的な演奏が素晴らしい 弦楽セクションの渾身の演奏が印象的です 第3楽章はフルート、ピッコロ、コンマスのソロが素晴らしい 聴き終わって、この曲も良い曲だと思いました
プログラム後半はストラヴィンスキー「春の祭典」です この曲はイゴール・ストラヴィンスキー(1882-1971)がロシア・バレエ団の委嘱により1911年から13年にかけて作曲、1913年5月29日にパリのシャンゼリゼ劇場でピエール・モントゥー指揮、ニジンスキーの振付により初演され、一大センセーションを巻き起こしました
この曲は「第Ⅰ部:大地礼賛」 ~ 第1曲「序奏」、第2曲「春の兆しと乙女たちの踊り」、第3曲「誘拐」、第4曲「春のロンド」、第5曲「敵対する部族の遊戯」第6曲「賢人の行列」、第7曲「長老の大地への口づけ」、第8曲「大地の踊り」。「第Ⅱ部:生贄」 ~ 第1曲「序奏」、第2曲「乙女たちの神秘的な集い」、第3曲「選ばれし生贄への賛美」、第4曲「祖先の召還」、第5曲「祖先の儀式」、第6曲「生贄の踊り」から構成されています
管楽器が大幅に増員(4管編成)され、フルオーケストラ態勢となります コンマスは堀内真実さんに代わります
第1曲の冒頭はファゴットによる高音の独奏で開始されますが、この演奏が素晴らしかった 第1部第2曲をはじめ、弦楽セクションの切れ味鋭いスタッカートのリズムが印象的です 全体を通してティンパ二と大太鼓の強烈な打撃が冴え渡っていました 弦楽器も管楽器も打楽器も、これがアマチュア・オケか?と疑問に思うほど素晴らしい演奏を展開しました
新響が「春の祭典」を演奏するのは、16年ぶりとのことです それだけに満を持して臨んだコンサートだったと思いますが、満場の拍手とブラボーの嵐をみる限り大成功だったと思います