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人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

オスモ・ヴァンスカ ✕ イノン・バルナタン ✕ 東京交響楽団でベートーヴェン「ピアノ協奏曲第3番」、プロコフィエフ「交響曲第5番」、ニールセン:序曲「ヘリオス」を聴く ~ 第728回定期演奏会

2025年03月30日 00時04分22秒 | 日記

30日(日)。昨日午前、マンション管理組合の理事会が開かれたので出席しました 大規模修繕工事完了報告を了承したほか、いくつかの検討事項を審議しました 最後に私から、十数年後の大規模修繕工事に向けてひとつ提案をしました 3月1日付日経朝刊掲載の「マンション給排水管の寿命 40年で『更新』、1戸数百万円」という見出しの記事を見て危機感を感じたので、その記事をコピーして出席者に配布し、提案の趣旨を次のように説明しました

「大規模修繕工事の完了に伴い、修繕積立金がゼロに近い状況となった 十数年後に迎える3回目の大規模修繕工事を見据えて修繕積立金のあり方を考えなければならない その際に考えなければならないのは、当マンションは現在 築30年なので、記事の通りにいけば、十年後には給排水管の寿命が来てしまうということだ 記事によると、更新工事は床をはがすなど大規模になるため1戸当たり100万~300万円になるという その時になって区分所有者から百万円単位のお金を臨時徴収することは現実的ではない 今のうちから10年後を見据えて修繕積立金の見直しをしておく必要がある。誰でも管理費や修繕積立金の値上げは嫌なものだが、中長期的に考えなければ 後で大変なことになる

これを受けて理事会で協議しましたが、次回の理事会以降、修繕積立金のあり方について方向性を出すことで意見の一致をみました 理事・監事の任期は2年ですが、我々の班は大規模修繕工事の計画立案・実施の関係で3年間となりました これ以上ボランティアをやるつもりはないので、具体的に検討するのは次のローテーションの班になりますが、彼らが検討しやすいように方向性だけ示しておこうというのが我々の班の考えです

ということで、わが家に来てから今日で3729日目を迎え、バンス米副大統領は28日、トランプ大統領が領有に意欲を示すデンマーク領グリーンランドを訪れて演説し、「中国やロシアが周辺地域の権益を狙って活動を活発化しているのに、デンマークが安全保障面で投資を怠ってきた」と主張し、「米国が主導権を握らなければ他国がその隙を埋める。米国はこうした挑戦に立ち向かい、自国の資源を投入する」と述べた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

オレの物はオレの物 他国の領土もオレの物 という覇権主義的態度は プーチンや習近平と全く同じ

         

昨夜、サントリーホールで東京交響楽団「第728回  定期演奏会」を聴きました プログラムは①ニールセン:序曲「ヘリオス  作品17」、②ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 作品37」、プロコフィエフ「交響曲第5番 変ロ長調 作品100」です 演奏は②のピアノ独奏=イノン・バルナタン、指揮=オスモ・ヴァンスカです

オスモ・ヴァンスカはミネソタ管弦楽団第10代音楽監督を19年務め、現在は桂冠指揮者。ヘルシンキ・フィル首席指揮者を歴任し、フィンランド・ラハティ管弦楽団桂冠指揮者、アイスランド交響楽団名誉指揮者を務める

オケは16型で 左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの東響の並び コンマスは急病で降板のグレブ・ニキティンに代わってアシスタント・コンマスからコンマスに”昇進”した田尻順です コンサートマスターは最初からコンマスとして採用されるケースがほとんどだと思いますが、その点、田尻氏は故・秋山和慶氏が音楽監督の時代からずっとアシスタント・コンマスを務めてきたヴァイオリニストなので、稀なケースだと思います オーケストラの楽員にとっては好ましい人事なのではないでしょうか

1曲目はニールセン:序曲「ヘリオス  作品17」です この曲はデンマークの作曲家カール・ニールセン(1865-1931)が1903年に「エーゲ海に昇り、沈む太陽から霊感を受けて」作曲、同年10月にコペンハーゲンで初演された演奏会用序曲です

緩やかなテンポによる低弦に導かれて ホルンが日の出を表すかのように演奏されます    中盤でテンポが上がり活発な演奏が展開しますが、再び穏やかさを取り戻します    中盤における弦楽セクションのフーガ風の演奏(第1Vn ⇒ 第2Vn ⇒ ヴィオラ ⇒ チェロ ⇒ コントラバス)が印象的でした

2曲目はベートーヴェン「ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 作品37」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1800年から03年にかけて作曲、1803年にアン・デア・ウィーン劇場で初演されました 第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「ラルゴ」、第3楽章「ロンド:アレグロ」の3楽章から成ります

ピアノ独奏のイノン・バルナタンは1979年テルアビブ生まれ。ニューヨーク・フィルの第1回アーティスト・イン・アソシエーションを3シーズンにわたり務めた    日本には都響の招きで3度来日しソリストを務め、2024年には東京春祭でリサイタルを開いた

弦楽器は12型に縮小し、オスモ・ヴァンスカの指揮で1楽章がオーケストラによる主題で開始されます やがて決然としたバルナタンのピアノ・ソロが入ってきて緊張感を高めます 終盤に演奏された長いカデンツァは鮮やかでした 第2楽章はかなりテンポを落とした演奏が展開しました それだけにバルナタンのピアノの美しい抒情性が前面に出ました 第3楽章は一転、トルコ風のリズムによる軽快な演奏が繰り広げられ、華麗なフィナーレを飾りました

満場の拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返されました バルナタンはアンコールにベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第6番」より第3楽章「プレスト」を鮮やかに演奏、再び大きな拍手に包まれました

休憩時間に客席を見渡すと、1階センター後方ブロックの最前列にジョナサン・ノットの姿が見えました ノットは4月5日の定期演奏会でブルックナー「交響曲第8番」を振るほか、4月18日と20日には東京春祭でJ.シュトラウス2世「こうもり」を振ります

プログラム後半はプロコフィエフ「交響曲第5番 変ロ長調 作品100」です この曲はセルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953)が1944年に作曲、1945年1月13日にモスクワ音楽院で作曲者自身の指揮により初演されました 第1楽章「アンダンテ」、第2楽章「アレグロ・モデラート」、第3楽章「アダージョ」、第4楽章「アレグロ・ジョコーソ」の4楽章から成ります 

オケが16型に拡大し、オスモ・ヴァンスカの指揮で演奏に入ります プロコフィエフによれば、この曲のテーマは「人類の精神の勝利」とのことですが、まさにベートーヴェン「交響曲第5番ハ短調」に通じる「すべての楽章は最終楽章のためにある」という曲想になっています 特に 第2楽章のスケルツォにおける切れ味鋭い弦楽器の演奏が印象的でした また、最終楽章では、この日を持って退団するフルート首席・相澤政宏の美しい演奏が冴え渡り、クラリネット首席のマニュエル・ヌヴーの演奏も素晴らしかった オーケストラの総力を挙げてのフィナーレは圧巻でした

満場の拍手とブラボーが飛び交い、カーテンコールが繰り返されました    オスモ・ヴァンスカ による演奏は、緩急の振幅の大きいスケール感のある演奏だと思いました

演奏終了後、地下鉄南北線「六本木一丁目駅」に向かいましたが、スペイン坂の夜桜がお見送りしてくれました


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