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人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「フェリーニのアマルコルド」「フェリーニのカサノバ」を観る ~ 絢爛豪華なセットが目を引く:早稲田松竹

2018年12月13日 07時16分23秒 | 日記

13日(木)。わが家に来てから今日で1532日目を迎え、住宅メーカーのアキュラホームとザ・キャピトルホテル東急は11日、間伐材など国産材を使った木のストローを開発し、同ホテルで来年1月から試験導入すると発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      ストローの材料に木を使うとは木が付きませんでした  木目の細かい配慮ですね

 

         

 

昨日は、夕食に「鶏モモのソテー」と「トマトとキャベツとウィンナのスープ」を作りました。「鶏モモ~」は平野由希子先生のレシピですが、塩とコショウしか使わない簡単料理です

 

     

 

         

 

昨日、早稲田松竹で「フェリーニのアマルコルド」と「フェリーニのカサノバ」の2本立てを観ました

フェリーニのアマルコルド」はフェデリコ・フェリーニ監督による1973年イタリア・フランス合作映画(124分)です

舞台は1930年代の北イタリアの小さな港町リミニ。15歳を迎えようとするチッタは、30歳を越えた町一番の美女グラディスカに憧れ 追いかけ回すが、坊や扱いされるだけ イタリア全土にムッソリーニのファシズム旋風が吹き荒れる中、チッタの父親は反ファシズムを唱え拷問を受けるが屈しない 色情狂の伯父は精神病院から抜け出して大木のてっぺんに登り「女が欲しい」と叫び病院に送り返される チッタは映画館で思い切ってグラディスカにアプローチするが相手にされない それどころかタバコ屋の巨体オバサンに性の手ほどきを受けるはめに 冬が来てチッタの母親は病気をこじらせて死んでしまう そしてチッタの憧れの年上女グラディスカは町一番の美男子と結婚して去ってしまう。チッタにとって忘れられない1年が終わった


     


この映画は、フェリーニの生涯忘れられない少年時代の1年間の回想録です 「アマルコルド」とはフェリーニの故郷である北部イタリアのリミニ地方の今では死語になっている言葉で「エム・エルコルド」(私は覚えている)の言葉がなまったものです

フェリーニと言うと、私としては1954年の名作「道」のイメージが強すぎて 他の作品を避ける傾向にあったのですが、「アマルコルド」を観て、こんなに楽しい映画を撮っていたのか と驚いたくらいです。出演者はイタリア中から集めた素人俳優たちだと言いますが、プロの俳優にないいい味を出しています


         

「フェリーニのカサノバ」はフェデリコ・フェリーニ監督による1976年イタリア・アメリカ合作映画(148分)です

この映画は晩年に自伝「我が生涯の物語」を残し、性豪として名をはせたジャコモ・カサノヴァの波乱に満ちた人生を、女性遍歴を中心に映画化したもので、彼の生きた18世紀のヨーロッパ各国の宮廷や貴族社会を絢爛豪華なセットや衣装で描いています


     


冒頭は18世紀中盤のヴェネツィアのカーニバルの喧噪が映し出されますが、コンピューター・グラフィックスがない時代に、よくぞここまでと言いたくなるほど、絢爛豪華な屋外セットが目を引きます このシーンに限らず、この映画では舞台セットから人々の衣装まで贅を尽くして作り込まれています

フェリーニは色事師・性豪と知られたカサノヴァのことをあまり好きではなかったようで、どちらかと言うと滑稽な存在に描いています カサノヴァの「我が生涯の物語」をそのまま映画化しないところがフェリーニらしいと言えば言えるのかも知れません

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