人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ジェームズ・ジャッド+新日本フィルでハイドン「交響曲第100番”軍隊”」、ロッシーニ「スターバト・マーテル」を聴く / 今日はモーツアルトの誕生日(1756年1月27日生まれ)

2018年01月27日 08時04分03秒 | 日記

27日(土)。昨日の日経朝刊第1面トップは「病児・学童  受け皿拡大 厚労省 共働き世帯支援」という見出しによる記事でした 保育所では急な発熱などへの対応を広げ、現在の2.5倍の年150万人まで受け入れるようにする、というものです

この記事を読んで、20数年前、息子を保育園(0歳児・1歳児)に預けていた時のことを思い出しました。園長先生から「日本保育協会が病児保育に関するパネル・ディスカッションを開くことになったが、保護者の代表として出席してくれないか」と頼まれました 当時、私は息子の保育園への送り迎えをほぼ100%やっていたので、珍しい父親として白羽の矢が立ったのだと思います。パネル当日は出張帰りの日だったのですが、せっかくの依頼なのでお引き受けしました。当日は大学教授、保育園の園長、厚労省の係長クラスの女性らを含め5人くらいのパネラーが出席しましたが、多くのパネル・ディスカッションの定石通り、各自が意見を述べるだけで時間切れになり、ディスカッションまでは至らなかったと記憶しています 私は保護者代表という立場なので「子どもは親が仕事を休めない時に限って高熱を出したりする。保育園はそういう時は預かってくれないのが現状だ どうしても仕事で休めない時は、座薬で一時熱を引かせて保育園に預け、熱が出たと保育園から職場に電話がかかってきたら迎えに行くということもあった そういう意味では、病児を預かる制度があると親としては助かる」というような発言をしたと記憶しています 

17年度で2万6千人いる待機児童も大きな問題ですが、保育園に預けても 親の就労を阻む課題は少なくありません 今回の厚労省の対応は改善の第一歩となるものだと思いますが、国は 子供を育てながら安心して働くことができる環境整備に もっと投資すべきだと思います

ということで、わが家に来てから今日で1214日目を迎え、中国メディアによると 黒竜江省ハルビンの3つのホテルで客室清掃を隠し撮りした映像が動画サイトで公開されたが、ハルビン・ケンピンスキーホテルの清掃員が便器を洗うブラシでコップを洗い、ハルビン・シャングリラホテルの清掃員はコップとゴミ箱を同じ雑巾で拭き、その雑巾を便器の水で洗っていた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     これがアメリカに次ぐ経済大国の実態なの? 中国は大国どころか小国じゃね?

 

                     

 

昨日、夕食に「ニラのスタミナ丼」と「湯豆腐」を作りました 今まで豚小間で「豚丼」を作ったことはありますが、ニラを使ったスタ丼は初めてです。ニラは3束使いましたが、もっと多くても良かったかも知れません

 

     

 

                     

 

昨日、すみだトリフォニーホールで新日本フィル「ルビー(アフタヌーン・コンサートシリーズ)」定期演奏会を聴きました プログラムは①ハイドン「交響曲第100番”軍隊”」、②ロッシーニ「スターバト・マーテル」です ②の独唱は、ソプラノ=髙橋絵理、メゾソプラノ=谷口睦美、テノール=宮里直樹、バス=ジョン・ハオ、合唱=栗友会合唱団、指揮はジェームズ・ジャッドです

 

     

 

オケはいつもの新日本フィルの編成。コンマスは西江王子です

1曲目はハイドン「交響曲第100番ト長調”軍隊”」です ハイドンは1790年(58歳の時)に約30年間お仕えしたエステルハージ公爵家から離れました。円満退職といったところでしょうか ロンドンでコンサートのプロデューサーをやっていたヨハン・ペーター・ザロモンに声をかけられ、現地に渡り作曲活動をすることになり、1791年1月~92年6月、さらに1794年2月~95年8月の2回渡英しています。そこで、現在「ザロモン交響曲集」と呼ばれている12曲の傑作(交響曲第93番~第104番)を生み出しています

この第100番は「軍隊」という愛称で親しまれていますが、これは第2楽章に出てくる軍楽隊のような曲想によるものです 第1楽章「アダージョーアレグロ」、第2楽章「アレグレット」、第3楽章「メヌエット:モデラート」、第4楽章「フィナーレ:プレスト」の4楽章から成ります

イギリス生まれの指揮者ジェームズ・ジャッドが登場し指揮台に上がります。私にとっては毎年夏に開かれるアジア・ユース・オーケストラの首席指揮者として馴染み深い人です ハイドン特有の古典的な様式の中にもユーモアあふれる曲想はジャッドにピッタリです とくに第3楽章「メヌエット」は優雅さと楽しさに溢れていました

 

     

 

プログラム後半は、ロッシーニ「スターバト・マーテル」です ロッシーニ(1792~1868)は76年の生涯でしたが、その半分生きたところ(1829年=37歳)で、最後のオペラ「ウィリアム・テル」を発表して、ほとんど引退してしまい、数少ない教会音楽や器楽曲などを作曲するだけになりました。あとはグルメ生活を送っていたようです この「スターバト・マーテル」はそんな時期に書かれた宗教曲です。「スターバト・マーテル」というのはイエス・キリストの母であるマリアに心を寄せて、愛する子(キリスト)が磔になった際の悲しみを伝えた聖歌です

この曲は、第1曲「導入」、第2曲「アリア」、第3曲「二重唱」、第4曲「アリア」、第5曲「合唱とレチタティーヴォ」、第6曲「四重唱」、第7曲「カヴァティーナ」、第8曲「アリアと合唱」、第9曲「四重唱」、第10曲「終曲」から成ります

舞台後方に栗友会合唱団が並び、オケと独唱陣が配置に着きます 左からソプラノ=髙橋絵理、メゾソプラノ=谷口睦美、テノール=宮里直樹、バス=ジョン・ハオという並びです

ジャッドの指揮で第1曲「導入」が開始されます 冒頭の管楽器による音の広がりを聴いて、「まるでワーグナーの楽劇のようだ」と驚きました。この曲を聴くのは、昨年9月1日のサントリーホール・リオープニング記念演奏会で聴いて以来2度目ですが、その時はそうは思いませんでした まるでロッシーニがワーグナーを先取りしたかのような感覚を覚えました

第2曲「アリア」はテノールの宮里直樹が歌いましたが、この人の歌は今月13日の文京シビック「響きの森クラシック・コンサートシリーズ」で聴いたばかりです ひと言で言えば「破壊力のある強靭なテノール」です 最高音がラクラクと出ます いま若手のテノールではナンバーワンではないかと思います

第3曲「二重唱」はソプラノの髙橋絵理とメゾソプラノの谷口睦美によるデュオです 髙橋絵理は初めて聴きましたが、高音が良く伸び、力強いソプラノだと思いました 谷口睦美は今週火曜日に千住明「万葉集~明日香風編」で聴いたばかりですが、底力のあるメゾソプラノで、声が良く通ります この二人で聴くデュオは、まるでオペラの二重唱を聴いているようでした モーツアルトの「ミサ曲ハ短調」が「まるでオペラのようだ」と思うのと同じように、ロッシーニの「スターバト・マーテル」も「まるでオペラのようだ」と言えるかもしれません

さらに、最後の第10曲「終曲」は、あまりにもドラマティックな終わり方で、ほとんどオペラのフィナーレの大団円を思い浮かべます

次にロッシーニの「スターバト・マーテル」を聴くのは4月15日の「東京・春・音楽祭」のコンサートです どんな演奏が聴けるのか、今から楽しみです


     


話は180度変わって、今日はモーツアルトの誕生日(1756年1月27日生まれ)です 紀尾井ホールに「知られざるモーツアルト『教会ソナタ』の楽しみ」を聴きに行きます

 

     

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