人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ドボルジャーク「アメリカ」、ブラームス「弦楽四重唱曲第2番」を聴く~新日本フィル室内楽シリーズ

2012年04月18日 06時47分47秒 | 日記

18日(水)。昨夕、すみだトリフォニーホール(小)で新日本フィルの室内楽シリーズ「音楽家たちの饗宴2011-2012」の第7回公演を聴きました 曲目は①ドヴォルジャーク「弦楽四重奏曲第12番ヘ長調”アメリカ”」、②ブラームス「弦楽四重奏曲第2番イ短調」の2曲です

実は朝、toraブログに何度かコメントを寄せてくれているペンネーム禿さんが「今晩、トりフォニー小ホールでご一緒しましょう」というコメントを寄せてくれていたので、ロビーや会場で、どの人が禿さんだろう、とキョロキョロしてしまいました かなり前方の席の左端の人かな?違うかな?と頭ばかり見て判断して探しましたが、突き止められませんでした

例によって7時から第2ヴァイオリン奏者・篠原英和氏によるプレトークがあり「ブラームスの愛した人、もの、土地」について解説してくれました。いつも思うのですが、何という博識、何という弁舌さわやかさでしょうか 驚くのは、原稿なしで15分間しゃべり続けることです。この人は本職で失業しても、その道で食っていけるのではないか、と思います。いや、冗談ではなくて

 

       

 

1曲目のドボルジャーク「弦楽四重奏曲第12番ヘ長調”アメリカ”」は、ドヴォルジャークがアメリカに渡ってから、故郷のボヘミアを想って作曲した作品です。ここでお断りしておきますが、これまでドヴォルザークと表記してきましたが、東京交響楽団でも新日本フィルでもドヴォルジャークと表記しているので、そのように表記することにします

演奏者は第1ヴァイオリン=松宮麻希子、第2ヴァイオリン=中矢英視、ヴィオラ=吉鶴洋一、チェロ=矢野晶子というメンバーです。松宮はオレンジ、矢野はレッドの、ノースリーブのドレスで登場します

この4人の演奏を聴いていて、ドヴォルジャークはメロディー・メーカーだなぁと思いました とくに第2楽章「レント」を聴いているときは気持ちが良くて思わず寝てしまいそうになります

2曲目のブラームス「弦楽四重唱曲第2番イ短調」は、あまり聴く機会がないので、この2、3日CDで予習していました CDで聴く限りでは、相当演奏が難しそうな感じがしました。この曲を本当に演奏するのか?と疑問にさえ思いました

 

       

        〔予習のために聴いたブラームス「弦楽四重奏曲第2番のCD。

        アルバン・ベルク・カルテット〕

 

演奏者は第1ヴァイオリン=岸田晶子、第2ヴァイオリン=小池めぐみ、ヴィオラ=矢浪礼子、チェロ=川上徹というメンバーです。若手の岸田を熟年の3人が支えるというスタイルです

4人が登場しスタンバイしますが、岸田は緊張している様子。反面、川上は余裕の趣です。第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」の冒頭の憂いを帯びた濃厚なメロディーが奏でられます これを聴いた瞬間「ん!これはいける」と思いました。実にいいのです。まさにブラームスの音なのです。これは4つの楽章を通じて保持されましたが、第4楽章ではブラームスの情念を感じ取ることが出来ました 若い岸田が”この道一筋”といった感じで突っ走り、それを小池、矢浪、川上がフォローしていく型が気持ちよく決まっていきます 大変失礼な言い方かもしれませんが、予想外の素晴らしい演奏でした

2曲の演奏を聴いて感じたのは、チェロの実力です。矢野晶子のチェロはもちろん良いのですが、川上徹のチェロと比べると、川上の方が2枚も3枚も上手だと感じました。ピチカートひとつとっても、どちらが音楽性があるかといえば、文句なく川上に軍配が上がります。だてに新日本フィルの首席をやっているわけではありません

ところで、今回もコンサート後の500円で参加できる「ワン・コイン・パーティー」には出席しなかったのですが、禿さんは出席されたのでしょうか

     

       

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4 コメント

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ありがとうござりまする。 (禿)
2012-04-18 09:24:25
はい、懇意の演奏家の出演日にはパーティーにも顔を出します。昨夜は晶子さん。ご家族とご友人もおいでになっていたので一層緊張された様子でした。
わたしは真ん中あたりの席でした。五十路の禿は、あそこでは多数派なのかもしれませんねぇ…
室内楽も次が最終回になってしまいました、ちょっとさみしーぃです。
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本当にさびしいです (tora)
2012-04-18 13:17:38
禿さん、次が最終回はやっぱりさびしいですね
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またまたお褒めのお言葉 (篠原英和)
2012-04-20 22:30:37
ありがとうございます!
実は17日の第7回は、ブラームスの生涯でもまさに佳境で、土地名、年号、作品番号、人名等複雑に絡み、かなりナーバスでしたが、なんとか済みました。
私自身も、ブラームスがより身近に感じられてきてますので、最終回は寂しいです。
次回はお声をかけて下さいね。
弦楽四重奏曲は、わが師である、アマデウス弦楽四重奏団の物、他にはメロス弦楽四重奏団の物を、お進めいたします!
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次回は是非! (tora)
2012-04-21 00:31:54
篠原様、またまたコメントをいただき恐縮しております。アマデウス弦楽四重奏団の演奏はLPレコードで持っております。当時はモーツアルトと言えばアマデウスSQでしたから
次回の室内楽シリーズでは声をかけさせていただきます。引かないでくださいね
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