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人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ロレンッォ・ヴィオッティ+東響でベートーヴェン「交響曲第4番」他を聴く

2016年09月04日 07時46分35秒 | 日記

4日(日).わが家に来てから707日目を迎え,地球温暖化対策の国際ルール「パリ協定」に中国が批准を決定したというニュースに興味をもつモコタロです

 

          

                    とうとう中国も決断したか・・・・・ところで「パリ協定」ってなに?

 

  閑話休題  

 

昨日,夕食に「麻婆ナス」,「生野菜とワカメのサラダ」,「冷奴」を作りました 娘が前日,なぜか大量にひき肉を買ってきてジャージャー麺を作って余ってしまったので,私が作ったものです

 

          

 

  も一度,閑話休題  

 

昨日,初台の東京オペラシティコンサートホールで東京交響楽団のオペラシティシリーズ第93回公演を聴きました プログラムは①ベートーヴェン「交響曲第4番変ロ長調」,②リヒャルト・シュトラウス「歌劇”ばらの騎士”組曲」,③ラヴェル「ラ・ヴァルス」です 指揮はスイスのローザンヌ生まれの26歳,ロレンツォ・ヴィオッティです

 

          

 

オケの態勢は,左奥にコントラバス,前に第1ヴァイオリン,右にチェロ,ヴィオラ,第2ヴァイオリンという対向配置をとります.コンマスは水谷晃です

1曲目のベートーヴェン「交響曲第4番変ロ長調」は,1806年の夏から晩秋にかけて作曲されました 同じ時期に作曲された作品にピアノ・ソナタ第23番”熱情”,ピアノ協奏曲第4番,ラズモフスキー四重奏曲第2番,ヴァイオリン協奏曲などがありますが,いずれも名曲揃いです この時期,いかにベートーヴェンが充実していたかが伺えます

顎に髭を蓄えた若き俊英ヴィオッティが登場し,さっそく第1楽章に入ります.ヴィオッティは,最初の3つの楽章は第4楽章のためにあるというように,第5交響曲”運命”と同じアプロ―チによって最後に爆発しました この曲は全楽章を通じて木管楽器が活躍しますが,オーボエ首席の荒木奏美,ファゴットの福井蔵の演奏は終始冴えわたっていました

 

          

 

休憩後の1曲目はリヒャルト・シュトラウスの歌劇「ばらの騎士」組曲です はっきり言って,私は誇大妄想的なリヒャルト・シュトラウスはあまり好きではないのですが,オペラ「ばらの騎士」だけは例外です それは,ン十年前に銀座のヤマハホールで観たカラヤン指揮ウィーン・フィルによるライブ録画映像が忘れられない演奏だったからです 元帥夫人にエリーザベト・シュワルツコップ,オクタヴィアンにセーナ・ユリナッチ,オックス男爵にオットー・エーデルマン,ファニナルにエーリッヒ・クンツ,ゾフィーにアンネリーゼ・ローテンベルガーという,当時望みうる最高のキャストで歌われた「ばらの騎士」でした この時から,わたしはユーゴスラビア出身のメゾソプラノ,セーナ・ユリナッチの大ファンになりCD集めに走ったものです

実は,この組曲は作曲者自身が編んだものではありません 最初に指揮したアルトゥール・ロジンスキ(1892-1958)が編んだという説があるそうですが,本当かどうかは不明です

オケが拡大して,フル・オーケストラで演奏に臨みます.右サイドにはハープとオルガンがスタンバイします ヴィオッティの指揮で演奏に入ります.曲の中盤でオックス男爵がワルツを踊るシーンがありますが,この時のコンマス・水谷晃とオーボエの荒木奏美の演奏は情緒豊かで艶やかな演奏で,オットー・エーデルマンの名唱・名演が目に浮かびました

最後の曲はラヴェル「ラ・ヴァルス」です フランス語で「ワルツ」のことです.ヴィオッティは,この曲では指揮台を外し暗譜で指揮をします.ヴィオッティは,オーケストラから”管弦楽の魔術師”ラヴェルの”音の色彩感”を豊かに描き出しました 大団円で終わる曲なので,曲が終わるや否や拍手が起こるかと思いきや,しばし沈黙があり,数秒後に爆発しました ちょっとストイック過ぎたかも知れません.難しいですね

コメント
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