14日(土)。昨日は珍しくコンサートや映画の予定がなかったので、家で音楽を聴きながら新聞を読んだり本を読んだりしてゆっくり過ごしました たまには身体を休めないと持ちません
ということで、わが家に来てから594日目を迎え、怖いものなしの大物を演じているモコタロです
モコタロ 怖いおじさんの顔を踏んづけているぞ!
えっ うっそー どこどこ? ぼく信じらんない!
怖いおじさんって どこよ? ボクさー 分かんないよ
閑話休題
昨日、夕食に「鶏肉のソテー」と「生野菜と海藻のサラダ」を作りました 「鶏肉のソテー」は、もも肉ですが、皮パリパリ、中ジューシーに仕上がりました
も一度、閑話休題
萩谷由喜子著「クラシックの作曲家たち」(ヤマハミュージックメディア。950円)を読み終わりました 萩谷さんは音楽評論家で、月刊誌『音楽の友』や『モーストリー・クラシック』の演奏会評レギュラー執筆者とのことです 私はそれらの雑誌の読者ではありませんが、コンサートのプログラムの解説者としてよく見かける名前です
この本は、帯にある通り「モーツアルトやベートーヴェンら超有名人から、伝記の入手しにくいビゼー、フランク、スクリャービンまで、作曲家50人の評伝が1冊で読める」という、クラシック音楽入門書です 1人の作曲家に対して5~6ページを割いてコンパクトにまとめています
この本が、他の「作曲家に関する解説書」と大きく異なる特徴について、著者は「あとがき」で次のように書いています
「もっとも心がけたのは、彼らの人生に影響をもたらした女性に言及することです。恋愛のみが創作の原動力でないことはいうまでもありませんが、異性との愛情の交歓あるいは葛藤の反映された音楽作品が古来数多く生まれているのもまた事実だからです」
著者の言われる通り、バッハにおけるアンナとマリア、モーツアルトにおけるコンスタンツェ、ベートーヴェンにおけるテレーゼ、ブラームスにおけるクララのように多くの人が知っている作曲家のケースに限らず、歴史上の作曲家がいかに女性に振り回され、あるいは救われながら作曲活動に取り組んでいたかが書かれています 「名曲の裏には女性あり」と言うことでしょうか
この本を読んで初めて知ったことの一つにフランツ・ヨーゼフ・ハイドンの苦難の生涯があります 言うまでもなく、彼は「交響曲の父」と呼ばれるように古典音楽の基礎を築いた偉大な作曲家ですが、悪妻に悩まされていたようです 萩谷さんは書きます
「彼は、わき目もふらず仕事一筋に歩んできた。というのも、彼には安らぎを与えてくれる家庭というものがなかったからだ 彼にも人並みに妻はいた。ところが3歳年上の妻マリアたるや、彼が苦心して書き上げた譜面をケーキの焼き型の敷き紙に使うかと思えば、女性歌手にレッスンしていると突然顔を出して厭味を投げつけ、彼の収入も考えずに高価な宝石を買いまくるといった具合の、とんでもない悪妻だったのである」
幸か不幸か、悪妻マリアはハイドンよりも早く他界したそうですが、ハイドンには誰とも再婚する意志がなかったそうです。懲りたのでしょうね、一度で
また、例えばカルル・マリア・フォン・ウェーバーの項を読むと、
「彼の父フランツはもともと山っ気のある人物で、兄の娘のコンスタンツェが かのモーツアルトの妻になったことに刺激され、わが子も何とか神童に育て上げようと、年の離れたカルルの兄たちには幼いときからみっちりと音楽を仕込んだ」
と書かれており、モーツアルト家とウェーバー家が親戚関係にあったことがクラシック入門者に分かるようになっています
1人の作曲家が5~6ページにまとめられているので、最初から通して読んでも良いし、事典を引くように利用することもできます お薦めの読み方は、一度全体を通して読んで、あとで必要に応じて事典的に利用する方法です
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