3日(火・祝)。いよいよ5月の3連休がスタートします 私は毎年5月3日から5日までの3日間は、東京国際フォーラムで開かれる「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」に通うのが恒例になっています 今年のL.F.J音楽祭のテーマは「la nature ナチュール 自然と音楽」ですが、第2回「モーツアルト」の2006年から毎年聴いているので今年は11年目になります 今年は3日に5公演、4日に4公演、5日に5公演、計14公演を聴きます
ということで、わが家に来てから583日目を迎え、徐々に体力を回復しつつあるモコタロです
体調は日光の手前だな・・・・・イマイチだな・・・・・・
閑話休題
昨日、池袋の新文芸坐で「オーソン・ウェルズのフォルスタッフ」と「第七の封印」の2本立て映画を観ました これは、同映画館の「魅惑のシネマ・クラシックス」の一環として上映された作品です
「オーソン・ウェルズのフォルスタッフ」は1966年、監督・脚本・主演をオーソン・ウェルズが担当した、スペイン・スイス映画です 言うまでもなく「フォルスタッフ」はシェイクスピアの原作による架空の人物です。オペラの世界ではヴェルディがこのタイトルで喜劇オペラを作っています
フォルスタッフは肥満の老騎士で、大酒のみで 強欲で 好色ですが、ウィットにとんだ人物なのでなぜか憎めないキャラです これまでオペラでしか観たことがなかったのですが、映画で観てあらためて感じたのは、シェイクスピアの言わんとすることは、「名誉がいったい何の役に立つのか」ということです。映画のセリフで言えば「名誉だと?そんなもので腹がふくれるか?」です
オーソン・ウェルズと言えば、私などはチターのテーマ音楽で有名な「第3の男」を思い浮かべますが、この”フォルスタッフ”は巨漢ウェルズにピッタリのはまり役です
2本目の「第七の封印」は1956年、イングマール・ベルイマン監督によるスウェーデン映画です
ペストが流行し終末的な様相を呈した中世ヨーロッパ。10年に及ぶ十字軍遠征から帰還したアントー二ウスの前に死神が現れる 死神から死の宣告を受けた彼は自らの命を懸けてチェスの対決を申し出る 夜が明けると死神は姿を消すが、故郷を目指すアントー二ウスには死神の陰が付きまとう
ベルイマンというと、私は「魔笛」を思い出します 70年代半ばの作品だったと思いますが、モーツアルトの歌劇「魔笛」を映画化(テレビ用だったか?)したものです 今でも覚えているのは、序曲が流れている間、それを聴いている聴衆の顔を次々と映し出していたことです エリック・エリクソン指揮スゥエーデン放送交響楽団による演奏で、歌っているのはスゥエーデンの歌手陣だったと思います
「第七の封印」は内容が哲学的で分かりにくいのですが、モノクロならではの魅力に溢れています
最後の、閑話休題
ベルイマンの「魔笛」ではないですが、「魔笛」のチケットを買いました 9月4日(日)午後2時から東京文化会館小ホールで開かれる「東京文化会館オペラBOX 魔笛」です 指揮者も歌手陣も知らない人ばかり(唯一 分かるのはパミーナを歌う砂川涼子さんだけ)です チラシを見ると、合唱や舞台道具作り、衣装、照明などのスタッフも募集しているので、素人を集めてオペラを作ろうという企画のようです。何となく面白そうな予感がします 全席指定3,000円。私の予感は結構当たります