12日(土)。昨年10月末まで勤務していたNPCのU顧問から先日メールが届き、「たまには会社に顔を出したらどうだい」という出頭命令が書かれていたので、昨日 NPCビル8階の管理事務所を訪ねました。事務所内のレイアウトがすっかり変わっていて驚きました 相次ぐ定年退職者を見据えた人事異動に伴ってレイアウト変更したようです。U顧問、飲み仲間だった元総務部長X氏と話をし、K君からは春に相応しい嬉しい報告を聞くことができました また、7階のパントリーにも顔を出して、読み終わって溜まった本を置いてきました。これは現役時代からの習わしです そのあと防災センターを訪ねS隊長、I 副隊長、K隊員に挨拶をしました。みな相変わらず元気そうで良かったです 5時半以降、地下1階のK(元・焼き鳥R)でX氏、T君、K君と4人で飲んで、同じ階の焼鳥Oに移って飲み、K君と別れて3人で西新橋のSに行ってまた飲みました。そんな訳で今日は久しぶりに朝から頭が頭痛です(ダブってね?)
ということで、わが家に来てから531日目を迎え、CDラックを邪険にするモコタロです
後ろのCDラックと同じのが4本並んでて邪魔なんだよ 散歩に
閑話休題
昨日は、夕食に「鶏ひき肉とキャベツの卵とじ」と「生野菜サラダ」を作りました はっきり言って、これも作り過ぎです
も一度、閑話休題
ひのまどか著「モーツアルト~作曲家の物語」(新潮文庫)を読み終わりました ひのまどかは1942年東京生まれ、東京藝大器楽科(ヴァイオリン専攻)卒。東京ゾリステンなどでヴァイオリニストとして活躍し、その後 作曲家の伝記や小説、音楽解説等の執筆活動を展開しています
この本の中身を読むまでは、てっきりモーツアルトの解説本かと思っていました しかし、実際に読んでみるとモーツアルトの波乱の生涯を描いた「伝記小説」であることが分かります
モーツアルトは35年の生涯のうち3分の1を演奏旅行で過ごしましたが、教育パパであるレオポルトとヨーロッパ諸国を巡った旅、母親とのパリへの旅、それらを中心に”物語”仕立てによって、モーツアルトが作曲した作品を散りばめながら、その生涯を描いています また、生まれ故郷のザルツブルクのコロレド大司教との確執や、最晩年の借金生活の様子も描かれています
作品の紹介では、オペラの話を中心に進めていきます 当時はドイツではなくイタリアが音楽の中心であり、イタリアでオペラが認められなければ成功しないことなどが綴られています
最後に「そして、いま」という章が設けられていますが、そこでモーツアルトに対する妻コンスタンツェの態度について触れています
「・・・モーツアルトが愛し、大切にした女性のこの許しがたい言動については、彼女の生前からきびしく非難されていたが、本人はそれに臆することなく、死後急激に高まった夫の名声と、それに伴って入る財産を享受しつつ79歳の長寿をまっとうして、ザルツブルクに没した。その16年前に亡くなった2度目の夫ニッセンに対しては、彼女は墓の上にりっぱな記念碑まで建てている。これらのことが問わず語りに教えてくれる真実。それは、『コンスタンツェは夫を愛していなかった』という一事である。モーツアルトが妻にあてた愛情あふれる手紙はたくさん残されているが、その反対のものは一通もない」
モーツアルトについて知っているつもりで知らなかったことも書かれていて、面白く読みました 平易な文章で書かれており、モーツアルティアンはもちろんのこと、広くクラシックファンにお薦めします 今後は「ベートーヴェン」の刊行が予定されているとのことですが、楽しみに待ちたいと思います