人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

高関健+東京シティ・フィルでブルックナー「交響曲第4番”ロマンティック”」他を聴く

2016年03月24日 07時52分29秒 | 日記

24日(木)。わが家に来てから543日目を迎え、大好物の干しパパイヤをほおばるモコタロです

 

          

                 パパイヤ最高にウマいんだよね~

 

  閑話休題  

 

昨日は、夕食に「白菜とひき肉のうま煮」と「生野菜とシラスのサラダ」を作りました 先日、1.1キロの「鶏のから揚げ」を作った時、下味用に作った「香味醤油」が残っていたので使いましたが、これが大正解でした 自分で作っておいて言うのも何ですが、本当に美味しくできました

 

          

 

  も一度、閑話休題  

 

昨夕、池袋の東京芸術劇場コンサートホールで東京シティ・フィルの演奏会を聴きました これは「2016都民芸術フェスティバル」の一環として開かれた公演です。プログラムは①モーツアルト「ピアノ協奏曲第21番ハ長調K467」、②ブルックナー「交響曲第4番変ホ長調”ロマンティック”」です。①のピアノ独奏は山元香那子、指揮は常任指揮者・高関健です

 

          

 

自席は2階F列25番、センターブロック左から3つ入った席です。会場はほぼ満席 オケの面々が入場して配置に着きます。高関健の時はヴァイオリンが左右に分かれる対向配置をとります。コントラバスとチェロは左サイドです コンマス松野弘明の合図でチューニングが行われ、ソリストの山元香那子が純白のラメ入りドレスで高関とともに登場します 山元香那子は国立音楽大学大学院修士課程修了、国際ウィーンピアニストコンクール第3位とのことです

高関のタクトで第1楽章「アレグロ・マエストーソ」が軽快に始まります モーツアルトのピアノ協奏曲は一部の曲を除いて、長い序奏の後にピアノが女王のごとく鮮やかに登場します 山元のピアノは高関の指揮に呼応して軽快に奏でられます。第2楽章「アンダンテ」は1967年スウェーデン映画「短くも美しく燃え」で使われて有名になった曲です 高関は、ちょっと速めか、と思われるテンポで開始しますが、ピアノが入ってくると適切なテンポであることが感じられます 毎年5月の連休に東京国際フォーラムで開かれているラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの第2回目は「モーツアルト」がチューチャーされていましたが、この曲がフォーラムの広場の大スクリーンに何度も繰り返し流されていたのを懐かしく思い出します

第3楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ・アッサイ」にはカデンツァがありますが、聴きなれないメロディーでした モーツアルト自身のではないと思いますが、誰のカデンツァだろうか?誰のであれ、山元のピアノは優雅に、そして流麗に流れていました

 

          

 

休憩後はブルックナー「交響曲第4番変ホ長調”ロマンティック”」です ブルックナーは、この曲を1874年11月に完成しましたが、誰も演奏してくれませんでした そこで、彼は演奏してもらうために改訂作業に取り組みます そして、7年後の1881年2月にやっとハンス・リヒター指揮ウィーン・フィルの演奏により初演に漕ぎ着けました

「ロマンティック」という題名はブルックナー自身が付けたものですが、われわれが良く使う「ロマンティックな音楽」という言い方よりも、むしろ「ロマン的な音楽」と解した方が相応しいと思われます

第1楽章冒頭は、いわゆる”ブルックナー開始”と言われるもので、弦楽器のトレモロ奏法を背景に、ホルンがテーマを奏でます ホルンは出番が多くて大変ですが、頑張ってます 第3楽章はスケルツォですが、ブルックナーのスケルツォは独特です。ちょっと聴いただけでブルックナーだ、と分かります そして第4楽章フィナーレは圧巻です。次々と音の大波が押し寄せてくる感じです 管楽器を聴いていて特に素晴らしいと思ったのはフルートです。全楽章を通じて冴えわたっていました

高関健はテキパキと”交通整理”をして音の大伽藍を築き上げます 彼の指揮ぶりを見ていて いつも思うのは、高関健という人は”職人気質の指揮者ではないだろうか”ということです 実にそつがなく、要所要所をビシッと決めていきます。指揮が正確なので楽員は演奏しやすいのではないかと想像します

この人を昨年4月から常任監督に迎えた東京シティ・フィルの判断は正解だったと思います 正解ついでに言うと、今回の都民芸術フェスティバル「オーケストラ・シリーズ」に参加した8つのオケ(日本フィル、新日本フィル、東響、東京フィル、N響、都響、読響、東京シティ・フィル)の中で、常任指揮者自らが指揮をしたのは東京シティ・フィルだけです 定期演奏会でない「フェスティバル」コンサートこそ、定期会員獲得のための絶好のチャンスのはず それを意識して常任指揮者を投入した東京シティ・フィルの意気込みは買うべきだと思います

ついでに言えば、高関+東京シティ・フィルは昨年夏の「フェスタ・サマーミューザ」でベートーヴェンの「第9」を取り上げ「やってやろうじゃねえか」という意欲を見せつけました 先日、7月定期公演(ブルックナー「第9」、「テ・デウム」)のチケットを買ったばかりですが、今年は東京シティ・フィルが面白いと思います

コメント (2)
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