今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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程度の良い里帰りPEN-FT(B)だが・・

2011年06月04日 16時59分39秒 | インポート

Dscf267365 養生中ですが、久しぶりに天気が良いので、ほっぽりぱなしの自転車を磨いて町内を一周してみた。メガネを掛けての走行は走りづらい。これじゃ、バイクで速く走るのはとても無理です。食事制限と全く運動をしていなかったため、ゆっくり漕いでも心臓に負担が来て、改めて体力が落ちているのを実感した。ダイエットもあと4kgは落とさなくてはならないので運動は欠かせないです。

で、帰って来てボチボチ作業をします。このPEN-FT(B)は里帰り機で#2891XXですから全体の印象は悪くありません。オーナーさんからはセルフタイマーの不調を言われていますが、タイマーユニットは時計と同じなので組まれたままの状態では不調になるのも仕方ないところです。ピンセット先のアンクルの動きが悪いものは止まりやすいです。しかし、それより問題は、7-8回に1回ぐらいの頻度で巻上げ不足が発生しますね。こちらの方が問題です。と言うことで、全体のO/Hをすることになります。

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分解してみると・・ちょっとイヤな眺めですね。シャッター幕の先端部分が平滑面でなく折曲がっててっぺんが削られています。このユニットは分解された形跡(ビス)はありませんけど、さりとて工場でこの状態で組んだということは考えられません。

Dscf2676511 分離して裏から見てみると・・・これは意外に重症ですね。先端のエッチングされていない厚い部分が変形して地板と擦れて削られています。一番問題なのはエッチングされた薄い部分との境界にのようなクラックが入り始めています。原因は、ピンセットの開口部に指でも入れてシャッター幕の回転を強制的に止めてしまったのでしょう。位置が符合します。今回はこのまま組んでおくしか仕方ありませんが、ある日突然にシャッター幕がクシャクシャに破壊する可能性はあります。

Dscf267720 問題はもう一つあって、巻上げレバーのカムを回すためのレバーですが、これを留めているビスが緩んでレバーにガタが出ています。ガタがあると回転角度が正確にカムに伝わらず、結果的に巻上げが足りなくなります。今回の巻上げ不足はこれが原因かも知れませんね。このビスは、裏側からカシメられていますので、通常では緩みませんが、カシメが甘かったのでしょう。再度締め込んで、裏側から再カシメをしておきます。その他は、海外物ですのでハーフミラーの腐食も軽微でしたので、今回は再使用としました。その他は特に問題はなく組み上がっています。


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