早いもので、正月三日も過ぎて行きますが、新年早々、「今なに」用デジカメのメディアが壊れました。バックアップは取ってありますけど、デジタルは便利だけれども、壊れてデータが読めなくなったら処置無しですね。で、新年2台目はPEN-D3 #3091XXです。オーナーさんは初心者さんとのことですが、新しいファンは歓迎します。過去に一度、メンテナンスを受けている個体で、シャッターも普通には作動しており、全体的にはコンディションは良いと思います。初心者さんが選ばれたとしては上出来でしょうね。えてしてこんなものですが・・巻上げの感触やシボリリングの回転が重いなど、グリスの硬化から出ている症状です。画像は、すべて分解して洗浄を終えたところ。
レンズも持病の後玉の曇りは、製造が新しいので大丈夫ですが、コーティングがカビによりポツポツと痛んでいるのは仕方の無いところでしょうか。シボリ側のレンズにもカビが発生しています。では、シャッターのオーバーホールから進めて行きましょう。
シャッターユニットをオーバーホールして行きます。シャッター羽根はまずまず良好で、他の部分にも磨耗や錆などはありません。画像は、普段は省略している画像で、スローガバナーを分解洗浄したところです。こちらもホゾの磨耗などはなく、良好な状態です。みなさんは、ここまで分解されない方がよろしいと思います。組めなくなっちゃいますので・・
1966年製造のカメラを新しいと表現するのも変ですけど、しかし、PENシリーズの中では比較的新しい方なので、保存状態が良いですね。ピンセット先の部品などはクロメート処理ですので、本来は劣化が早いのですが、ご覧のようにピカピカで、まるで新品を組んでいるようです。じつは、何の問題も無い個体でしたので、うっかりとして以後の画像を撮り忘れました。問題なく完成しています。本来は、トップカバー前面右に「EL」シールが貼られていたものと推測します。