今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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PEN-EE系はきびしいところの巻

2024年05月13日 15時00分00秒 | ブログ

運転会から戻ってPEN用38mmf2.8を組んでおきます。この個体はレンズは比較的きれいですがパンケーキの持病、ヘリコイドグリスが抜け気味でピントリングの回転にガタがあります。グリスを入れ替えて組みます。

で、本題はPEN-EES #4004XXですが、当時オーナーさんのお母様が新品で購入されたという大切なカメラです。しかし、製造の古いEE系のセレンは起電力が落ちていて正常に撮影することが難しくなっています。今回は、別のセレンとメーターの組み合わせで交換することにします。まずは分解をしていますが、駒数ガラスの接着が外れています。過去の分解時に外れたまま組まれていたようです。(接着層がない)

確保しているセレンとメーターユニット

 

 

洗浄をした本体に組み立てて行きます。

 

 

レンズ部を分離します。

 

 

絞り羽根に油が付着していますので分解洗浄をします。

 

 

そもそも、最初の点検でシャツターユニットの取り付けが緩んでいてガタがありました。以前に修理屋さんに出された経緯があるとのことでしたが、分解にはダイカスト本体とシャッターユニットを留めるネジのネジロック(黒塗料様の)を外さなくてはなりませんが、組立時に再びネジロックをしておきませんと使用中にネジが緩んでネジ山を損傷してしまいます。予定ではシャッターユニットはオリジナルを使用する予定でしたが、オーナーさんの判断で部品取り機のユニットを使用することにします。

メンテナンスをしたシャッターユニットを搭載したところ。メーターとセレンダイヤルを組み込みます。

 

ファインダーの清掃をしてトップカバーを閉じます。

 

 

トロボ発光テストをしています。

 

 

結果的に今回は撮影優先で中身を総交換となってしまいました。オーナーさんは現在はご家族を撮影されていて将来はお孫さんも撮影したいとのことでした。

 

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