リコーの4X4 ベスト(127)フィルム二眼レフカメラ。スーパー44が来ています。製造は1958年12月~とのことでfeet機ですから、当時アメリカで流行した35mmスライドフレーム一杯(5cmX5cm)のベスト判カメラとして輸出されたものでしょう。年代の割にはレンズの状態は悪くはなく、シャッターのメンテンナス中心で復活するかと思います。
さすがにリコー製で安価なカメラでも簡潔な設計で品質は悪くはない印象です。
この時代の国産ミラーとしては悪くはない、清掃をすれば使えるとも思えますが今回は新品を作り交換します。
シチズンMVシャッターはチャージ、MX、セルフタイマーの3つのレバーがあるので前カバーにはレバーの逃げ孔が開いています。
シチズンのシャッターも高品質で悪くはありません。シャッタースピードB.1-1/400 でセルフタイマー内蔵です。低速不調とセルフ不調があるのでガバナーの洗浄と羽根の油を洗浄します。
何故かレンズのプレートが接着外れの状態でした。接着剤の塗布位置から推定して元の位置に接着しておきます。
レンズはリコービューワー60mmとリケン リコー60mmです。この時代のレンズに多い曇りはなく、清掃で良い状態になりました。巻き上げダイヤルの回転(クラッチ)が重く、ASA感度盤が回らない状態(ウェーブワッシャの錆び付き)ですので清掃をしておきます。
シボ革はビニール製で接着糊は弱く、部分的に剥離していますので接着をしておきます。
裏蓋の開閉はローライフレックスなどとは逆になっており、三脚の取付けネジは本体の先端にあります。
トミーのリペイント (tomys800.sakura.ne.jp)