今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

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富塚孝一
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通常作業のローライ35Sの巻

2023年10月23日 12時50分00秒 | ブログ

PEN系が続きましたのでローライ35Sの通常作業をやります。ブラックモデルですが外観に大きな欠点はないようです。使い込まれてはいます。この頃のシボ革は材質が落ちて表面が柔らかくシボが摩滅しやすいのです。低速止まり/メーター不動/レンズ・ファインダー曇りやヘリコイドグリスの硬化などが目につきます。

メーター不動から見ます。ひどくはないが電池の電解液漏れはありましたね。ローライ35系の場合、なぜかの部分が腐食する傾向があります。ちょっと触ってみると・・

 

こうなっていました。これが導通不良の原因です。

 

 

不良の配線を新しいものにやり直しました。メーター針が振れだしました。

 

 

意外にもこの個体は過去にファインダーの清掃を受けていました。それにしては汚れがひどいです。ファインダーの下のスプールギヤも清掃しておきます。

 

沈胴のフィーリングが気になるので分解をしました。すでに過去に分解を受けていました。フェルトは汚れが目立つので洗浄してから再使用します。

 

調整用の紙片は作り直されています。

 

 

前面リングは分解時にねじ込み位置を記録しておいて正確に再組立てします。

 

シャッターも過去に分解を受けています。中玉に僅かに拭き傷があります。古いヘリコイドグリスを洗浄して粘度が適切な新しいグリスに入れ替えます。

 

裏蓋はフィルムカウンターが正しく最後まで進むかを確認します。巻き戻しダイヤルの回転がゴリツキするので清掃をして組みます。

 

#24069XXのトップカバーの材質はアルミ製です。角のへこみが無いのはラッキーです。カバーの洗浄後、シャッターのレリーズピンにホワイトグリスを塗布して挿入、カウンターガラスを接着して本体に取り付けます。

気になるへこみもなく欠点はすべて修理しましたので良い状態になっています。実用機としては打って付けの個体でしょう。

 

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