今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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塗装がきれいPEN-Wの巻

2023年10月22日 11時00分00秒 | ブログ

わぁ、オークションでこんなにきれいなPEN-Wがあったのか・・私が欲しかったです。ご常連さんが入手された#1020XX (1964年/9月製)です。「オリジナルか_}のご質問ですが正真正銘のオリジナルです。

 

基本的に未分解ですね。

 

 

但し、レンズはスリ割にタッチアップされていますので清掃はされているようです。

 

いつもの作業です。洗浄した地板にクラックがないか点検しておきます。

 

 

ほとんど使用されていないシャッターです。シャッター羽根の錆も少ないです。

 

本体も洗浄して組み立てに移ります。前面塗装も全くきれいです。これを見ると新品時の塗装はかなり艶消しが強いと分かります。

 

シャッターユニットを搭載して2軸を組み立てます。

 

 

小さなコロを入れ忘れるとチャージが足りなくなります。

 

 

ストロボの発光テストをしておきます。

 

 

レンズはすでに清掃されていて、後玉のバルサムに曇りがあります。最近、前玉の1枚目と2枚目のバルサムが剝がされて清掃されたまま組み込まれている個体がありますので注意が必要です。

 

後玉は表面のコーティングが弱くなっていて過去の拭き上げで傷があり曇り気味。バルサムは劣化はありますが良い方です。恐らくレンズキャップをした状態で湿気の少ない暗所に保管されていたものでしょう。

ファインダーを清掃しました。分離して清掃をした対物レンズと前面ガラスを接着します。

 

全体的に塗装の状態は良いですが、アンダーカバーは摩滅していない新品時の塗膜を維持しています。

 

前面もかなりきれいですね。

 

 

オークションでもこのような掘り出し物があるので常にウォッチする必要がありますね。現存の個体としてはかなり状態が良い個体と思います。

 

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