今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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いろいろやってますの巻

2022年08月10日 10時30分00秒 | ブログ

猛暑が戻って来て、今日は38℃の予報です。みなさん熱中症に気を付けましょう。で、9月のカメラ市が近づいて来てUPをしている時間が無くなって来ましたので簡単にです。これは前回と別のPEN-D3ですが未分解で作業が楽です。ちゃんと位置決めピンの入っています。初分解なので当然ですが・・

距離環の前面カバーはこのようにシボ革を剥離します。決して黒塗装部分にピンセットで傷を付けません。しかし、時間は掛かるのです。

 

何時も思うのですが、D系は営業部門からの開発要請でコンパクトPENのボディーに無理やり露出計や巨大レンズを搭載するため無理な設計になっているということ。露出メーターのボタンはマイクロスイッチの軸線と全く合っていません。辛うじて掛かっているという状態です。トップカバーのボタンの位置を動かせないためです。こんな設計が出来るのも大昔だからだなぁと思います。

製造時期がそれほど違わないのに、この個体の露出メーターは感度良く反応します。前回の個体に仮に汎用Cdsを繋いでテストした結果、メーターは元気に振れました。メーターは問題なくやはりCdsの劣化でした。D3内でも製造時期により高輝度、低輝度の制御方式(基板)が変更されていますので、作動自体は問題なく出来ると思います。

これはローライフレックス3.5Fですが、乱暴に扱われた個体はメーターの樹脂カバーが破損しているものがあります。リプロ部品も出回っているようですが、外観は同じでも、内部形状が違っていて、加工をしなければ取付けできない場合があります。しかも高価なので、今回は純正の中古を使い交換して行きます。

左が交換する純正中古。こちらも傷は多いです。

 

 

カバーを分離して見ると・・ゴッセンのメーターの目盛盤もクラッシュしていて、それを修正してありました。すると、今回交換するカバーも過去に交換されたものかも知れません。