では2台目##2408XXをやります。この個体はプリズムが激しく腐食しているので3台目(部品取り機)から調達してあります。外観はかなりばっちいです。
あら、接眼プリズムも腐食だったんですね。では部品取り機から調達します。因みに部品取り機は初期型の1051XXですが、プリズムの腐食は発生していません。初期型でも腐食していない個体もあります。
前板を分離するためにシボ革を剥がしていくと・・あ~騙された。過去の分解者がシボ革を外すのが面倒で、カッターで切ってあったのでした。本当にFは何でもアリだわ・・
では洗浄後にモルト貼り、スプロケット軸、スプール軸から組み立てて行きます。底部の三脚環の留めネジに塗布されているグレー色の緩み止めなどは出来るだけ溶かして清掃して組むようにしています。出来るだけね。
シャッターASSYは特に問題は無くメンテナンス完了。ブレーキなども1号機と同じなので省略。
初期型より調達して置いたプリズムの取付で問題発生。プリズムのアッパーホルダーが嵌らない。プリズムの寸法を比較すると初期型のほうが0.1~2mmほど幅が大きい。画像の左側が初期型で右側が中期型ですが、微妙に幅が違いますね。よってホルダーも初期型を使います。しかし、初期型には2Fバネのフックがありません。当然バネも使われていません。初期以降はバネが追加されていて、FTの初期までバネがありますが、それ以降は再び省略されます。(ホルダーはバネカケのフックが付いたまま)
ビューファインダーで問題。全反射ミラー側のレンズが過去の清掃でバカボンのほっぺ状態になっています。紙ヤスリか何かで拭いたのじゃないの? 私にはやれと言われても出来ませんね。部品取り機から調達交換します。
シンクロ配線のターミナルも無くしていますので追加しておきます。
シボ革はそのまま再使用としました。ご自分で交換も出来ますしね。メカの組立完成。
今日も梅雨の中休みでしたが暑かったですね。熱中症を避けるために水分補給を小まめにしていますが、逆に食欲が減退して来ました。みなさんもご自愛ください。で、すみません、作業は終わっていて今日は別の作業をしていました。ストロボの発光テストやピント調整をしています。Fは古いので、シャッター同調用のシンクロ接片が金属疲労により折れるものがあります。なんとテスト中に折れたこともありました。
1号機の自作バネが使われているなどは慎重に観察しませんと分からないのでFは気が抜けません。アクセルとブレーキを同時に踏んでいるようなものなので正常には動きませんね。まぁ、いろいろと問題はあります。1号機のツルツル号と2号機のバカボン号の完成です。