今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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初期型三光PENの手直しの巻

2019年09月11日 15時57分44秒 | ブログ

少し前にやりました初期型三光PENですが、一部の部品がオリジナルから三光以降の部品と入れ替わっていましたが、オーナーの「遅れて来たペンマニア」さんが執念でオリジナル部品を探してこられました。交換する部品はファインダーと・・

 

シャッターダイヤル(ピント板)です。「COPAL」と「COPAL-X」の違い。

 

 

樹脂製のファインダーは経時劣化で白っぽくなっているのが普通ですが右側が新品当時の状態です。しかし、研磨をしてしまうとピカピカになって乞◯が歯を磨いたようになってしまいますので、今回は古い樹脂の白化や艶の退化を復活させるワックスを使います。

 

 自然な艶が戻って来ました。対物レンズは樹脂製ですが、すでに過去に分解清掃を受けていて傷や接着剤による劣化があるのが残念なところ。清掃をして組み込んで行きます。

 

トップカバーに取り付けた状態。

 

 

製造時期に適合したファインダーになりました。見分け方は初期型は前面ガラスの額縁の部分が角ばっていないのと部分が三光以降の金型はシャッターダイヤルの裏側に段付きがある点ですね。

 

シャッターダイヤルの彫刻もCOPALとなりました。

 

 

これであるべき仕様に戻りました。

 

 

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